ベンド管とは?エルボーとの違い、角度、規格、塩ビの特徴など

  • ベンド管ってなに?
  • エルボーとの違いは?
  • 角度や規格について知りたい
  • どんな特徴があるの?

上記の様な悩みを解決します。

この記事ではベンド管とは?といったところから、エルボーとの違い、角度、規格、特徴などについて解説していきます。

なるべく難しい表現は使わずに分かりやすい表現で記事をまとめていくので、初心者の方にも分かりやすい記事になっているかなと思います。

それではいってみましょう!

 

ベンド管とは?

ベンド管とは、結論「液体を流す用で、塩ビ製の、曲がった配管のこと」です。

「塩ビ」は素材の名前でして、正式名称は「塩化ビニル」といいます。素材を抜かしてみると「曲がった配管」といった感じですね。

配管を曲げたい時、金属管なら曲げられますが、ビニル製の配管を曲げようとすると「ボキッ」と音を立てて折れてしまいます。それでは曲がっている部分の配管をすることはできませんよね。

そこでベンド管を使用することで、曲がっている部分を施工することが可能です。

「垂直に交わる配管と配管のつなぎ」のようなイメージで間違いありません。

使用例としては「トイレ」が代表的です。

トイレで出た水を排水するには、配管を通して外まで持っていかなければなりません。外までのルートが直線であるわけなんかなく、必ず曲がります。この「曲がり部分」の役割をベンド管が果たしています。

ちなみにベンド管は「液体専用」ですので、その他の気体や個体は通しません。あくまで液体専用になります。

 

ベンド管の角度って?

ベンド管の角度は、結論「45°」「90°」「180°」の3種類があります。

3種類ある理由は簡単でして、配管は45°に曲がることもあるし、90°に曲がることもあるし、180°に曲がることもあるからです。

例えば、既存の配管があって避けなければいけない場合とかですね。

本来は直進したいけど配管を避ける為に45°だけ方向を変えたいこともあります。建物には衛生設備以外にも電気設備や空調設備の配管が通りますからね。

他の設備も「ここを通さなければならない」ということが起こったりするので、意外とあるあるだったりします。

また、現場では常にイレギュラーが起こります。

「打ち合わせでは直進できたはずが、出来なくなってしまった」などの場合の対応策として、45°のベンド管が使われたりします。

ちなみに、最も代表的なのは90°のものです。

 

ベンド管の規格

ベンド管の規格は、メーカーによって異なります。

直線部分が長いものだったり、曲げ半径が長いものだったり、ベンド管を作るメーカーによって異なるので、一概には言えません。

ただ配管の直線部分は、下記の規格になっていることが多いです。

ベンド管の規格

  • G16:21.0mm
  • G22:26.5mm
  • G28:33.3mm
  • G36:41.9mm
  • G42:47.8mm
  • G54:59.6mm
  • G70:75.2mm
  • G82:87.9mm
  • G92:100.7mm
  • G104:113.4mm

そもそもベンド管とは、配管と配管を繋ぐものですが、これはVE管とVE管を使うことが多いです。そこでVE管の規格に合わせて、上記の規格になってることが多くなります。

VE管に関してはまた別に記事でまとめているので、気になったらみてみてください。

 

ベンド管の素材である「塩ビ」の特徴

ベンド管の素材である「塩ビ」の特徴①耐久性がある

ベンド管の素材である「塩ビ」の特徴その①は、耐久性があることです。

要は長く使えるって話です。

配管の素材によっては、すぐに劣化してしまうようなものもあります。劣化したら取り替えなければならないので、手間もコストもかかります。

塩ビは耐久性があるので、長く働いてくれます。これはメリットですね。

トイレの配管で使われることが多いので、割と重要な要素だと思っています。

簡単な話、耐久性が無くてベンド管がぶっ壊れたら、トイレで出た汚水がブチまけられますからね。施工会社が清掃しなければいけないことになるかもしれません。。。

 

ベンド管の素材である「塩ビ」の特徴②燃えにくい

ベンド管の素材である「塩ビ」の特徴その②は、燃えにくいことです。

「そもそも燃えることなんて無いだろ」と思われる方も多いかもしれません。ベンド管が通っている道の近くには、電気の配線が通っている可能性があります。

電気関係の事故が起こった際は、電気エネルギーが熱エネルギーに変換され、発火してしまう可能性があります。

ベンド管は塩ビで出来ているので、被害が広がりません。

 

ベンド管の素材である「塩ビ」の特徴③加工しやすい

ベンド管の素材である「塩ビ」の特徴その③は、加工しやすいことです。

現場において既製品をそのまま使うことなんて、ほぼほぼありません。

大体の場合は、加工してから現場で使われます。

ベンド管は配管が曲がるタイミングで使われるので、両側の配管との長さ調整が必要になります。片方の配管が長かったりすると、ベンド管をカットする必要があります。

 

ベンド管とエルボーとの違いは?

ベンド管とエルボーの違いは、結論、作り方が異なります。

まずエルボーを作るには、型に液体の素材を流し込みます。それに対し、ベンド管は既存の製品を加工して作ります。簡単な話、パイプを曲げたりして作るんです。

とは言っても、ベンド管とエルボーは同じものだと思っても業務に支障ありません。

まずエルボーも配管と配管のつなぎですから、ベンド管と働きは一緒です。角度に関しても、エルボーには「45°,90°,180°」のものがあり、ベンド管と相違はありません。

作り方が違うと言ってみても、別に用途が変わる訳でも役割が変わる訳でもありません。大した違いは無いので、気にしなくていいと思いますよ。

 

ベンド管に関する情報まとめ

ベンド管に関する情報まとめ

  • ベンド管とは:液体を流す用で、塩ビ製の、曲がった配管のこと
  • エルボーとの違い:作り方が異なる
  • 角度:45°、90°、180°
  • 規格:上章参照
  • 特徴:耐久性、燃えにくい、加工しやすい、

以上がベンド管に関する情報まとめです。

一通りベンド管の基礎知識は網羅できたと思います。

ベンド管の施工は配管工事に分類されます。配管工事に関する理解を深めておけば、ベンド管に関する理解も深まります。

下に分かりやすい記事のリンクを貼っておくので、よかったら読んでみてください。

それでは!