2級電気工事の経験記述、安全管理は留意事項2つと対策で書く

  • 安全管理って、何を書けば「安全管理を書いた」ことになるの?
  • 事項を2つって、感電と墜落しか浮かばない
  • 「その理由」の欄に何を書けばいいのか分からない
  • 工事名や工期の欄が無いなら、何を書くの?
  • 問Aと問B、どっちが書きやすい?
  • 保護帽や安全帯の話だと点にならないって本当?
  • 2つの事項で対策がかぶったらダメ?

上記の様な悩みを解決します。

2級電気工事施工管理技士の第二次検定で安全管理を書く答案は、「留意すべき事項とその理由」を2組立て、事項ごとに対策又は処置を添えるのが骨組みです。令和6年度からは問A・問Bのどちらかを選ぶ形になり、令和7年度の安全管理も、問題文が指定した場面について書く設問でした。

「留意すべき事項を2つ挙げろと言われても、感電と墜落しか思いつかない」。例文を探していると、ちょうどこの地点で安全教育の一般論に話が流れていく解説によく出会います。ただ、令和6年度から問題1は「留意した事項」ではなく「留意すべき事項」を問う形になり、安全管理がこの形で出たのは令和7年度が最初でした。過去の自分の工事を書き写す設問ではなくなっています。今回は答案1組の中身と、令和元年度から令和7年度までの問題冊子を並べて見えた準備の範囲を押さえた上で、例文集では扱われにくい「問A・問Bの場面の言葉から留意すべき事項を拾う手順」まで、施工管理の目線で整理しました。

なるべく分かりやすい表現で記事をまとめていくので、例文集を何冊か眺めて手が止まっている方にも理解しやすい内容になっているかなと思います。

それではいってみましょう!

目次

2級電気の安全管理は、問題1か問題2−1のどちらかで毎年書かされている

安全管理の準備は、問題1に安全が出る年のためだけのものではありません。今年は安全と工程のどっちなのか、という迷いは問題1だけを見ているから生まれるもので、令和元年度から令和7年度までの問題冊子を並べると、問題1が工程管理だった年は、問題2の2−1が安全管理に関する語句を選ばせる設問になっていました。

年度 試験の名称 問題1で指定された管理 問題2の2−1で選ばせたもの
令和元年度 実地試験 安全管理 電気工事に関する作業
令和2年度 実地試験 工程管理 安全管理に関する語句
令和3年度 第二次検定 安全管理 電気工事に関する語句
令和4年度 第二次検定 工程管理 安全管理に関する語句
令和5年度 第二次検定 安全管理 電気工事に関する語句
令和6年度 第二次検定 工程管理 安全管理に関する語句
令和7年度 第二次検定 安全管理 電気工事に関する語句

この表は、令和元年度・令和2年度 2級電気工事施工管理技術検定試験 実地試験問題 問題1・問題2(問題冊子−2−)と、令和3年度〜令和7年度 2級電気工事施工管理技術検定 第二次検定問題 問題1・問題2(問題冊子−2−)の設問文から作りました。令和2年度までは第二次検定ではなく当時の実地試験なので、名称だけ書き分けています。

7年度を通して、問題1の安全管理と2−1の安全管理の語句が同じ年に並んだことは一度もなく、どちらにも安全が無い年もありませんでした。僕はこの並びから次の年度を読むつもりはなく、言えるのは「安全管理はどの年度も、どこかで書かされてきた」という事実までです。管理項目の入れ替わりそのものは、2級の経験記述の形式変更を原本で追った記事で整理しているので、ここから先は安全管理の答案の組み立てに絞ります。

令和7年度の問題1は「経験を踏まえ」「留意すべき事項」。何を書く設問になったか

令和7年度の問題1は、自分がやった工事の報告ではなく、問題文が指定した場面で自分なら何に留意し何をするかを書かせる設問です。工事名や工期を書く欄が無いなら何を書くのか、という疑問の答えは、設問の語尾の変化に出ています。

令和5年度と令和7年度の問題1から、答案の性格を決めている言葉だけを抜き出して並べると次のようになります(令和5年度 2級電気工事施工管理技術検定 第二次検定問題 問題1(問題冊子−2−)/令和7年度 同 問題1(問題冊子−2−))。

見比べる箇所 令和5年度 令和7年度
答案の前提 工事名から担当業務まで6項目を先に書く 6項目を書く欄が無い
書き出し 「上記の電気工事の現場において」 「あなたの電気工事の経験を踏まえ」
事項の言い方 「留意した事項」 「留意すべき事項」
対策の言い方 「あなたがとった対策又は処置」 「あなたがとるべき対策又は処置」
場面を決める側 受検者が書いた自分の工事 問題文(問A・問B)

「留意した」「とった」は過去形なので、令和5年度までの答案は、先に書いた自分の工事で実際にあったことを報告する形でした。令和元年度と令和3年度の問題1も、同じ6項目を書かせたうえで「留意した事項」を問う形です(令和元年度 2級電気工事施工管理技術検定試験 実地試験問題 問題1(問題冊子−2−)/令和3年度 2級電気工事施工管理技術検定 第二次検定問題 問題1(問題冊子−2−))。一方の「留意すべき」「とるべき」は、その場面ならこうする、という判断を書かせる言い方です。答案の主語は同じ「あなた」でも、問われているものが記録から判断へ移った、と僕は読んでいます。この言い方は、工程管理だった令和6年度の問題1にすでに出ていました(令和6年度 2級電気工事施工管理技術検定 第二次検定問題 問題1(問題冊子−2−))。

この変化から、答案の作り方で変わる点は3つあります。

  • 工事名や工期を覚えていっても、令和7年度の問題1にはそれを書く場所が無い
  • 事項は「その場面で起こりうる災害」として立てることになる
  • 対策は「これからとるべき手順」として、事項ごとに書くことになる

自分の経験に無い場面を書いたら嘘になるのか、と気にする人もいると思います。問題文にあるのは「あなたの電気工事の経験を踏まえ」という言葉までで、指定された場面そのものを経験したかどうかを書かせる欄は、令和7年度の問題1にはありません。

もう1点、令和6年度の問題1にあった「ただし,解答は電気工事に附帯する工事を主体に記述しないこと。」という一文は、令和7年度の問題1には見当たりません(令和6年度 2級電気工事施工管理技術検定 第二次検定問題 問題1(問題冊子−2−)/令和7年度 同 問題1(問題冊子−2−))。ただ、令和7年度の問A・問Bはどちらも場面を「電気工事において」で締めくくっています。一文が無くなったことを、内装や建築側の作業を主役にしてよい合図とは受け取らず、答案の主役は電気工事に置いたままにしておくのが、個人的には無難だと考えています。

答案の単位は「留意すべき事項とその理由」2組と、事項ごとの対策

安全管理の答案は「事項」「その理由」「対策又は処置」の3つで1組になり、それを2組書く形です。何を書けば安全管理を書いたことになるのか、という問いへの答えは、この3つが1組の中で噛み合っているかどうかに尽きます。令和7年度の問A・問Bはどちらも、留意すべき事項とその理由を「2 つ具体的に記述しなさい」とし、対策又は処置は「その事項ごとに具体的に記述しなさい」と求めています(令和7年度 2級電気工事施工管理技術検定 第二次検定問題 問題1(問題冊子−2−))。

1組は「何が」「なぜその場面で」「どうする」

事項は、その場面で起こりうる災害を一言で名指ししたものです。「感電」だけでは広すぎるので、誰が・どこで・どういう経路で被災しうるかまで狭めておくと、理由と対策がぐっと書きやすくなります。

理由は、なぜその場面でそれが危ないのかです。ここを「感電すると命に関わるから」のような一般論で埋めると、場面の指定を読んだ跡が答案に残りません。僕の感覚だと、理由には問A・問Bの場面の言葉を1つ持ち込むのが一番効きます。運用中なので止められない回路が残る、他業者が同じ区画で並行して動いている、といった具合に、場面から危険が生まれる筋道を書くわけです。

対策又は処置は、事項ごとに、誰が何をどの時点で行うかまで書きます。「注意する」「徹底する」で終わると、読み手には何をしたのかが伝わりません。完成した例文を覚えるより、次の部品を手元に揃えておくほうが、場面が変わっても組み直せます。

  • 事項の部品:被災しうる人と災害の種類(作業員の感電か、来客の第三者災害か)
  • 理由の部品:危険を生んでいる場面の言葉(運用中・来客・関連工事・輻輳のどれか)
  • 対策の主体:自分が段取りするのか、誰に何をさせるのか
  • 対策の時点:作業前・作業中・作業後のどこで行うのか
  • 対策の確かめ方:行われたことを誰がどう確認するのか

5つのうち、その年の場面を読まないと作れないのは理由の部品だけです。事項と対策は例文集からでも組めてしまうので、僕としては、理由の部品こそ答案の差が出る場所だと思っています。

2組目を1組目の言い換えにしない

感電と墜落しか思いつかないという悩みの裏には、事項を2つにしても理由と対策が似てしまう不安があるはずです。令和7年度の条件は、ちょうどそこを塞ぐ形に書かれています。安全管理が問題1だった4年度の条件文を並べると、重なってはいけない範囲が広がってきたのが分かります。

年度 問題1の重複についての条件文
令和元年度(実地試験) 「ただし,対策の内容は重複しないこと。」
令和3年度 「ただし,対策の内容は重複しないこと。」
令和5年度 「ただし,対策又は処置の内容は重複しないこと。」
令和7年度 「解答する 2 項目の記述については,留意すべき事項とその理由,対策又は処置の内容は重複しないこと。」

出典は、令和元年度 2級電気工事施工管理技術検定試験 実地試験問題 問題1(問題冊子−2−)、令和3年度・令和5年度・令和7年度 2級電気工事施工管理技術検定 第二次検定問題 問題1(問題冊子−2−)です。

令和5年度までは、重なってはいけないのは対策の側でした。令和7年度は、事項とその理由まで範囲に入っています。たとえば1組目を分電盤まわりの感電、2組目を別の盤まわりの感電にして、理由がどちらも「止められない回路が残るから」になっていると、この条件に触れるおそれがあります。2組は、災害の種類を変えるか、被災する人を変える(作業員側と第三者側に分ける)かのどちらかで立てておくと、理由も対策も自然に分かれます。

何行書くかは、問題文には書かれていない

何字・何行で書けという指定は、令和7年度の問題1の問題文にはありません(令和7年度 同 問題1(問題冊子−2−))。手がかりになるのは試験全体の枠で、試験時間は14時15分から16時15分まで、試験問題は5問題で、そのうち問題1から問題3が記述式です(令和7年度 同 表紙〔注意事項〕(問題冊子−1−))。試験時間の指定は令和元年度から令和7年度まで同じです(各年度 表紙〔注意事項〕(問題冊子−1−))。解答欄の大きさは本番の用紙で確かめるしかないので、事前の練習では、1組を短い段落3つ(事項・理由・対策)で言い切る粒度にそろえておくのが扱いやすいと思います。

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問A・問Bの場面の条件から、留意すべき事項を拾う

留意すべき事項は、頭の中の例文から探すのではなく、問題文が指定した場面の言葉を分解して拾います。令和7年度の場面は、問Aが「施設等が運用中で大勢の来客がある現場の電気工事において」、問Bが「関連工事と輻輳する現場における電気工事において」でした(令和7年度 2級電気工事施工管理技術検定 第二次検定問題 問題1(問題冊子−2−))。

「施設等が運用中で大勢の来客がある現場なんて経験したことがない」と感じても、言葉を分けてみると、自分の現場の記憶に引っかかる部分が見つかることが多いです。拾い方の手順は次の5段です。

  • 場面の言葉を2〜3個に切り分ける(問Aなら運用中と大勢の来客、問Bなら関連工事と輻輳)
  • 切り分けた言葉ごとに、そこに居る人を挙げる(自社の作業員、他業者、来客、施設の職員など)
  • 電気工事の作業と重ねて、誰がどこでどんな災害に遭いうるかを書き出す
  • 候補の中から、災害の種類か被災する人が違う2つを選ぶ
  • 選んだ2つに、切り分けた言葉を使って理由を付ける

問A:「運用中」と「大勢の来客」から出てくるもの

運用中という言葉からは、施設の電気を止められない時間帯や回路があることが出てきます。停電できる範囲が限られると、停電作業の段取りや、充電部に近い場所での作業が増えます。ここから、作業員の感電や、運用中の回路を取り違えて操作してしまう危険が事項の候補になります。

大勢の来客という言葉からは、工事区画のすぐ外に、作業と関係の無い人が大勢いることが出てきます。脚立の上からの工具や材料の落下、通路をまたいで引き回した仮設ケーブルへのつまずき、区画の中への立入りといった、第三者が被災する事項が候補になります。

作業員側に1つ、来客側に1つと分けて選べば、2組の事項と理由が重なる心配はほとんど無くなります。店舗やビルの改修で、営業中の建物の中で作業した経験がある人なら、その記憶はそのまま問Aの材料として使えるはずです。

問B:「関連工事」と「輻輳」から出てくるもの

関連工事という言葉からは、空調・衛生・内装・建築といった他業者の存在が出てきます。輻輳は、その他業者の作業が同じ場所・同じ時間帯に重なっている状態です。重なり方を具体的に思い浮かべると、上下で作業が重なったときの飛来落下、他業者の作業で仮設の電源ケーブルが傷つく危険、高所作業車や脚立の動線どうしの交差、開口部の養生が誰の管理か曖昧になったときの墜落などが候補に挙がります。

問Bでは、対策に「他業者とどう調整するか」が入りやすいのが特徴です。作業の時間や場所をどう分けるか、どこで誰と何を取り決めるかまで書くと、場面の言葉と対策がきれいにつながります。関連工事の側の話は材料にはなりますが、答案の主語はあくまで自分の電気工事の管理に置いておきます。

電気工事の危険を、場面の言葉に掛け合わせる

感電と墜落しか思いつかない、という状態は、危険の候補が少ないのではなく、場面と結び付けずに危険だけを思い出そうとしているから起きることが多いです。電気工事でよく挙がる危険は、感電、停電作業の手順の抜け、高所からの墜落、工具や材料の飛来落下あたりですが、これを場面の言葉と1つずつ掛け合わせると、同じ感電でも中身が変わります。

問Aの運用中と掛け合わせた感電は、止められない回路のすぐ隣で作業するときの感電です。問Bの輻輳と掛け合わせた感電は、他業者が仮設の電源を触ったり、送電の段取りを知らないまま近づいたりしたときの感電になります。墜落や飛来落下も同じで、問Aでは下にいるのが来客、問Bでは下にいるのが他業者の職人、というように被災する人が入れ替わります。

こうして掛け合わせた結果を並べておくと、2組を選ぶときに「災害の種類が違う2つ」も「被災する人が違う2つ」も同じ表から取り出せます。現場目線で言えば、この掛け合わせの表を問A用と問B用に1枚ずつ作っておくのが、例文を何本も覚えるより本番で融通が利く準備だと思っています。

どちらを選ぶかは、記憶が多く引っかかる方

問Aと問Bのどちらが書きやすいかという迷いには、場面の言葉を分解したときに、自分の現場の記憶がより多く引っかかる方、と答えます。選び方について問題文にあるのは「次の問A又は問Bのどちらかを選択して答えなさい。」という指示だけなので(令和7年度 同 問題1(問題冊子−2−))、判断の軸は自分の経験との近さに置くのが素直だと思います。本番では、両方の場面を30秒ずつ分解してみて、候補が先に3つ以上出た方に決める、という手順にしておくと迷う時間を削れます。

保護帽と墜落制止用器具の「着用のみ」は配点されない。対策の書き切り方

問題文が配点しないとしているのは、保護帽や墜落制止用器具に触れることではなく、着用だけで対策が終わっている記述です。保護帽や安全帯の話を書いたら点がもらえないのか、という噂は、この条件文の一部だけが伝わったものだと思います。安全管理が問題1だった4年度の条件文は、それぞれ次のとおりです(令和元年度 2級電気工事施工管理技術検定試験 実地試験問題 問題1(問題冊子−2−)/令和3年度・令和5年度・令和7年度 2級電気工事施工管理技術検定 第二次検定問題 問題1(問題冊子−2−))。

  • 令和元年度(実地試験):「保護帽の着用及び安全帯(要求性能墜落制止用器具) の着用のみの記述については配点しない。」
  • 令和3年度:「保護帽の着用のみ又は安全帯(要求性能墜落制止用器具)の着用のみの記述については配点しない。」
  • 令和5年度:「保護帽の単なる着用のみの記述」「要求性能墜落制止用器具の単なる着用のみの記述」のいずれか又は両方は配点しない
  • 令和7年度:「保護帽の着用のみ又は要求性能墜落制止用器具( 安全帯 ) の着用のみの記述については配点しない。」

4年度で4通りの書き方になっていて、安全帯と要求性能墜落制止用器具のどちらを先に書くか、「単なる」を付けるかといった違いがあります。それでも「着用のみ」の記述を配点しないという骨格は、4年度とも動いていません。保護帽に一言でも触れたら0点、という読み方は、問題文からは出てきません。

着用のみで終わらせないためには、対策の文を「着用させた」で止めず、その先の管理まで書き切ります。着用を誰がどの時点で確かめたのか、フックを掛ける設備を誰が用意したのか、守られていなかったときにどう是正するのか。ここまで書くと、保護具は対策の一部品になり、対策の本体は段取りと確認の側に移ります。もう一歩進めるなら、作業床や開口部の養生、立入禁止の区画のように、保護具に頼る前の手を対策の主役に据えるのも有効です。

なお、法令の条文名や条番号を書けという指示は、確認した4年度の問題文のどこにもありません。条文を覚えることに時間を使うより、1組の中で事項・理由・対策が噛み合っているかを点検するほうに時間を回したほうが、答案の質は上がると僕は考えています。

問題2の安全管理の語句と、同じ引き出しで準備する

問題1の安全管理の材料と、問題2の2−1で出た安全管理の語句は、別々に準備せず1つの引き出しにまとめておくと、準備の手間が減ります。KYやTBMの話は問題2で書くことと同じでいいのか、という疑問には、同じ材料を別の形で出す、と答えます。2−1が安全管理だった令和2年度・令和4年度・令和6年度は、どれも安全管理に関する語句の中から2つを選び、それぞれの内容について2つ具体的に記述させる形でした(令和2年度 2級電気工事施工管理技術検定試験 実地試験問題 問題2(問題冊子−2−)/令和4年度・令和6年度 2級電気工事施工管理技術検定 第二次検定問題 問題2(問題冊子−2−))。3年度に並んだ語句を、出た回数で分けると次のとおりです。

  • 3年度とも出た語句:感電災害の防止対策、新規入場者教育
  • 令和2年度と令和6年度:危険予知活動(K Y K)、安全施工サイクル
  • 令和4年度と令和6年度:安全パトロール、墜落災害の防止対策
  • 令和2年度だけ:酸素欠乏危険場所での危険防止対策、高所作業車での危険防止対策
  • 令和4年度だけ:ツールボックスミーティング(T B M)、飛来落下災害の防止対策

この回数を次の出題の手がかりにするつもりはありません。見てほしいのは中身の重なりで、問題1で感電や墜落、飛来落下を事項に立てるために考えた対策は、2−1で防止対策の語句を選んだときの材料にそのまま回せます。違いは形だけで、2−1は語句について内容を2つ書く形で場面の指定が無く、問題1は場面と理由が付きます。1つの災害について「どんな対策があるか」を2つ以上言える状態にしておけば、どちらの形にも出せるわけです。2−1が電気工事の語句だった年の準備は、品質管理の知識の置き場所を追った記事で扱っています。

書いた答案を自分で点検するときの物差しは、問題文の条件そのものです。2組で事項・理由・対策が重なっていないか、保護具の着用だけで終わっている対策が無いか、理由に場面の言葉が入っているか、対策が事項ごとに1つずつ対応しているか。この4点を条件文と1行ずつ突き合わせるだけで、どこまで書けば合格点なのか確かめようがない、という不安のうち、自分で潰せる部分はかなり減ります。年度ごとの問題冊子を実際に解いてみたい場合は、2級電気工事の過去問をまとめた記事から入れます。

2級電気工事施工管理技士の経験記述と安全管理に関する情報まとめ

  • 出題の並び:令和元〜7年度は、安全管理が問題1か問題2の2−1のどちらかで毎年書かされてきた
  • 設問の変化:令和6年度からの「留意すべき事項」「とるべき対策」の形で、令和7年度に安全管理が出題された。問題文が指定した場面での判断を書く設問になっている
  • 答案の単位:事項・理由・対策の3つで1組、それを2組。令和7年度は事項とその理由まで重複禁止の範囲に入った
  • 場面から拾う:問A・問Bの場面の言葉を切り分け、誰がどこで被災しうるかから事項を拾う
  • 着用のみの扱い:保護帽と墜落制止用器具は、着用だけで終わる記述が4年度とも配点しないとされている
  • 問題2との関係:2−1の安全管理の語句は、問題1の材料と同じ引き出しから出せる

以上が2級電気工事施工管理技士の経験記述と安全管理に関する情報のまとめです。

安全管理の答案は、例文を覚える勝負というより、場面の言葉を分解して部品を組む作業だと捉えると準備の形が見えてきます。まずは令和7年度の問A・問Bの場面を手元で分解し、事項の候補を書き出して、災害の種類か被災する人が違う2つを選んでみてください。そのうえで理由に場面の言葉が入っているか、対策が着用で終わっていないかを条件文に照らして直せば、本番で場面が変わっても同じ手順で組み直せるはずです。正直なところ、残りの期間で一番効くのは新しい例文を集めることではなく、この手順を2〜3回通しておくことだと思います。

令和8年度の第一次検定・第二次検定は、11月8日(日)に実施されます(建設業振興基金「令和8年度 建築及び電気工事施工管理技術検定実施日程について」p.2)。問題3まで含めた第二次検定全体の回し方は、2級電気を独学で組み立てる記事にまとめてあります。

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