1級建設機械施工管理技士の一次検定は「四択のみ」で種別問わず共通

  • 建設機械の1級って、そもそも何が出るんだ
  • 種別が第1種から第6種まであるが、一次でも種別ごとに問題が違うのか
  • 自分はバックホウしか触っていない。それでも受かるのか
  • マークシートなのか記述なのか
  • 何問出て何問取れば受かるのか
  • 一次に受かったらそのまま二次も受けられるんだよな
  • 過去問はどこにあるんだ。書店で見たことがない
  • 途中で退室できるのか、問題は持ち帰れるのか
  • 情報が少なすぎて、何を信じればいいか分からない

上記の様な悩みを解決します。

第一次検定は、四者択一式のマークシート1本で行われます。1級建設機械施工管理技士の場合、受検種別による問題の分岐は無く、トラクター系でもショベル系でも向き合う問題は同じです。種別ごとに問題が分かれるのは2級のほうで、1級で種別が効いてくるのは合格後の第二次検定にある実技からになります。しかもこの検定には、他の施工管理技士を先に受けた人ほど面食らう決まりがもう一つあります。第一次検定と第二次検定を同じ年度に続けて受けられない、という決まりです。今回は解答数・検定科目・試験時間・受検手数料といった基本を押さえた上で、1級と2級をひとまとめに扱った説明では埋もれがちな「級による試験の形の違い」「解答が必要な問題数50問と正答30問」「同年度に受検できない理由」まで、受検の手引と協会の公表ページを突き合わせて並べました。

なるべく分かりやすい表現で記事をまとめていくので、機械施工の現場から初めてこの検定に向き合う方にも理解しやすい内容になっているかなと思います。

それではいってみましょう!

目次

1級の第一次検定に種別問題は無い。分かれているのは2級のほう

バックホウしか触っていないのに、第1種から第6種まである種別のどれかで不利になるのではないか。そもそもマークシートなのか記述なのか。この2つは、同じ1か所を見れば同時に片が付きます。試験を実施している一般社団法人日本建設機械施工協会が、1級と2級の第一次検定の方法を、同じ表の別々の行に分けて書いているからです。

1級の行に置かれているのは、次の1行だけです。

> *筆記試験(四者択一式、マークシート記入方式)による試験です。

出典:一般社団法人日本建設機械施工協会(試験部)「技術検定の受検」⑤-1<試験の方法> https://jcmanet-shiken.jp/gijutsu-kentei-juken/ (2026-09-22確認)

同じ表の2級の行には、これに3行が足されています。

> *筆記試験(四者択一式、マークシート記入方式)による試験です。*受検種別に共通の「共通問題」と、各受検種別ごとの「種別問題」により試験を行います。*試験は、1時間目を共通問題、2時間目を偶数種別問題、3時間目を奇数種別問題の順で行います。

出典:同ページ ⑤-1(2026-09-22確認)

共通問題と種別問題という区分も、1時間目から3時間目までの時間割も、書かれているのは2級の行だけです。1級の行には出てきません。級をまたいで書かれた説明を読んでいると、この3時間の話が1級のものに見えてしまうことがありますが、原本の表では行が分かれています。

この読み方が正しいことは、公表されている試験問題の並びからも確かめられます。協会の令和8年度の試験問題一覧で、1級の第一次検定として置かれているのは「第一次検定(択一式) 試験問題」1本だけです。一方の2級には「共通」と第1種から第6種までの計7本が並び、あわせて「2級第一次検定は、第1種~第6種までの建設機械の種別ごとに検定試験を行います。」という注記が2級の側にだけ付いています(同協会「令和8年度の試験問題」 https://jcmanet-shiken.jp/kako-shiken-mondai/ /前掲「技術検定の受検」③-2 ※4・いずれも2026-09-22確認)。問題のPDFが1本か7本か、という形で違いが表に出ているわけです。

では種別はどこで効くのか。1級では第二次検定です。同じ表の1級・第二次検定の行には「*実技試験は、申込み時に第1種~第6種の建設機械から2つの種別を選択し、実機により運転操作を行う試験です。」と書かれています(前掲「技術検定の受検」⑤-1・2026-09-22確認)。種別は第1種トラクター系建設機械、第2種ショベル系建設機械、第3種モーター・グレーダー、第4種締め固め建設機械、第5種舗装用建設機械、第6種基礎工事用建設機械の6つです(同⑤-2・2026-09-22確認)。

受ける側の入口も、第一次検定は広く開いています。協会は「*1級第一次検定は受検年度末に満19才以上となる方、2級第一次検定は受検年度末に満17才以上となる方であれば、どなたでも受検できます。」としています(前掲「技術検定の受検」②「技術検定の構成、受検資格」・2026-09-22確認)。実務経験が問われるのは第二次検定の側で、第一次検定にかかる条件は年齢だけです。乗ってきた機械の種類も、経験年数も、第一次検定の受検可否には関わりません。

つまり、普段どの機械に乗っているかが第一次検定の問題の中身を左右する場面はありません。自分の持ち場と違う機械の問題が混ざっていたとしても、それは全員に同じように配られているものです。逆に、乗り慣れた機械があるからといって、その種別だけを狙った問題が用意されるわけでもありません。第一次検定で配られる問題は、全員が同じ1本です。種別の話は、第一次検定に受かってから考えればいい話だと切り分けられます。

  • 1級の第一次検定は筆記試験1本で、四者択一式のマークシート記入方式
  • 共通問題と種別問題に分かれ、3時間の時間割で行われるのは2級のほう
  • 公表されている令和8年度の試験問題も、1級は1本、2級は共通と6種別の計7本
  • 種別を選ぶのは1級では第二次検定の実技で、申込み時に第1種から第6種のうち2つ
  • 普段乗っている機械の違いが、第一次検定の問題の中身を変えることはない
  • 1級第一次検定は受検年度末に満19才以上であれば、実務経験を問わず受検できる

2級の試験内容と種別の扱いは、別記事に切り出してあります。

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解くのは50問。30問取れば届くが、60%は固定値ではない

何問出て何問取れば受かるのか。ここは協会が数字で示しています。ただし示されているのは出題数ではなく「解答が必要な問題数」である点に、少しだけ注意が要ります。

協会の試験問題のページで、1級・第一次検定の正解の欄には次の注記が付いています。

> ※合格基準について:事前に公表されている合格基準(国土交通省HPへリンク)では、1級第一次検定の択一式問題で解答が必要な問題数(50問題)のうち、正答数が60 %(30問題)以上であることとされています。なお、試験実施後に合格基準が変更となる場合は、国土交通省から公表されます。

出典:同協会「令和8年度の試験問題(試験の翌日から1年間掲載)」<1級>第一次検定 ③試験問題の正解 の注記 https://jcmanet-shiken.jp/kako-shiken-mondai/ (2026-09-22確認)

50問を解答して、そのうち30問を正答する。これが手元に置ける数字です。同じ注記は2級についても触れていて、そちらは「解答が必要な問題数(45問題)のうち、正答数が60%(27問題)以上」と書かれています(同注記・2026-09-22確認)。解答する問題数の時点で、1級と2級では5問の差があります。

「解答が必要な問題数」という書き方になっているのは、印刷された問題すべてに答えるわけではないからです。受検の手引の第一次検定の節には「検定科目により、必須解答問題と選択解答問題がありますので、注意してください。」とあります(令和8年度 1級【第一次検定】受検の手引 4.2 第一次検定 https://jcmanet-shiken.jp/gijutsu-kentei-shiken/wp-content/uploads/2026/01/01tebiki1-1.pdf ・2026-09-22確認)。全問に答える科目と、範囲の中から選んで答える科目があるということです。

ここで先に言っておきたいことがあります。印刷されている問題が全部で何問なのか、そのうち必須が何問で選択が何問なのかは、協会の公表資料をあたっても見当たりませんでした。当サイトで書けるのは、解答が必要な問題数が50問で、正答数が30問以上、というところまでです。内訳を推測した数字を覚えて当日を迎えると、解答数を数え直す場面で自分の記憶と問題用紙が食い違います。数えるのは、問題用紙を開いてからで間に合います。

そしてもう一つ。60%という割合も、毎年そのまま当てにできる固定値ではありません。上の注記にも試験実施後に合格基準が変更となる場合は国土交通省から公表されるとあり、実際に動いた年があります。令和3年度の1級第一次検定の合格基準は、得点が満点の56.0%以上でした(国土交通省 報道発表・令和3年8月4日 https://www.mlit.go.jp/report/press/tochi_fudousan_kensetsugyo13_hh_000001_00065.html ・2026-09-22確認)。翌年の令和4年度は60.0%以上です(国土交通省 報道発表 https://www.mlit.go.jp/report/press/tochi_fudousan_kensetsugyo13_hh_000001_00125.html ・2026-09-22確認)。2年続けて同じ数字ではなかった、ということです。

この振れ方をどう扱うかで、勉強の詰め方が変わります。下がる年があることを当てにして30問を割る計画を組むと、60.0%に戻った年には届きません。一方で、基準が60.0%より上に動いた年は確認できていません。確認できているのは下振れした年があるという一点だけなので、僕は30問を目標ではなく下限として置いておく数字だと考えています。

  • 解答が必要な問題数は50問、正答数は60%(30問)以上と公表されている
  • 検定科目によって必須解答問題と選択解答問題の別がある
  • 印刷されている問題の総数と、必須・選択の内訳は公表資料に見当たらない
  • 合格基準は令和3年度が満点の56.0%以上、令和4年度が60.0%以上だった
  • 基準が変更された場合は、試験実施後に国土交通省から公表される

検定科目は8つ。土木工学から法規まで

そもそも何が出るのか。情報が少ない試験では、ここが分からないまま教材探しに入ってしまいがちです。検定科目そのものは、受検の手引に表で載っています。

手引の第一次検定の節には「第一次検定の検定科目と検定基準は次表のとおりです。試験は、四者択一問題のマークシート記入方式で行います。」とあり、続く表の検定科目は、土木工学、建設機械原動機、石油燃料、潤滑剤、建設機械、建設機械施工法、施工管理法、法規の8つです(前掲 令和8年度 1級【第一次検定】受検の手引 4.2 第一次検定・2026-09-22確認)。前の見出しで触れた必須解答問題と選択解答問題の別も、この8科目のどれに当たるかで決まります。

この8つを他の施工管理技士の検定科目と並べると、目を引く名前が3つあります。建設機械原動機、石油燃料、潤滑剤です。エンジンそのもの、燃料、そして潤滑油が、それぞれ独立した検定科目として立っています。土木工学や施工管理法、法規は他の種目でも見かける枠ですが、この3つは機械施工の検定だからこその並びです。機械を動かす側の知識が、施工の知識と同じ重さで枠を持っているという設計になります。

科目ごとに何問出るのかは、手引の表にも協会のページにも書かれていません。だから「法規を捨てて土木工学に寄せる」といった重み付けを、公表資料から根拠立てて組むことはできない形になっています。科目名は出題の地図としては使えますが、配分表としては使えない、という距離感で扱うのが安全です。

制度改正で中身まで変わったのかを気にする人もいます。手引のよくある質問はここに直接答えていて、「1級第一次検定の試験問題の出題分野、出題数、出題形式などはこれまでと変わりありません。」と書かれています(前掲 受検の手引「よくあるご質問」・2026-09-22確認)。受検資格の側が動いても、第一次検定の問題の作りは据え置かれているということです。少し前に買った教材の出題範囲が丸ごと外れる、という心配はしなくて済みます。

  • 検定科目は土木工学、建設機械原動機、石油燃料、潤滑剤、建設機械、建設機械施工法、施工管理法、法規の8つ
  • 建設機械原動機・石油燃料・潤滑剤という、機械そのものを扱う科目が独立して立っている
  • 科目ごとの出題数は公表資料に見当たらず、科目名から配分は組み立てられない
  • 制度改正があっても、出題分野・出題数・出題形式はこれまでと変わらないと手引が明言している

一次に受かっても、二次はその年に受けられない

一次に受かったら、その勢いのまま二次まで行きたい。他の検定を思い浮かべてそう組み立てたくなりますが、この検定ではできません。年度をまたぐことが決まっています。

協会の「技術検定の受検」には、次の注記が置かれています。

> (注) 建設機械施工管理技術検定は、第一次検定と第二次検定、1級と2級の各試験を同年度に受検することはできません。第二次検定の受検申込みは、第一次検定合格の翌年度以降となります。

出典:前掲「技術検定の受検」②「技術検定の構成、受検資格」(2026-09-22確認)

珍しいのは、その理由まで公表されている点です。受検の手引のよくある質問に、こう書かれています。

> 令和5年度までは受検者の便宜を図るため、第一次検定の合格を前提とした第二次検定の受検申請の受付を行っていましたが、第二次検定は1級第一次検定合格者を対象とした試験のため、第一次検定と第二次検定(筆記)試験を同日に行う建設機械施工管理技術検定では、第一次検定と第二次検定の同年度での受検申請の受付は取り止めることとなりました。

出典:前掲 令和8年度 1級【第一次検定】受検の手引「よくあるご質問」(2026-09-22確認)

第一次検定と第二次検定の筆記を同じ日に行っているので、物理的に片方しか受けられない。令和5年度までは先回りの受付があったものの、それも取り止められた。そういう経緯です。制度が意地悪なのではなく、試験日が1日に重なっている運用から出てきた結論だと読めます。

では、一次だけ受かった年には何が残るのか。手引の冒頭には、1級第一次検定に合格した人に「1級建設機械施工管理技士補」の称号が付与され、令和9年度以降の1級第二次検定を受検できることが書かれています。あわせて「ただし、監理技術者補佐に就くことのできる工事は、土木工事業、とび・土工工事業および舗装工事業に係るものに限ります。」という限定も付いています(前掲 受検の手引 冒頭「1級建設機械施工管理技術検定について」◎技士補・2026-09-22確認)。技士補になればどの現場にも配置できるわけではなく、就ける工事が3業種に絞られている、という読み方になります。会社に説明するときも、ここを曖昧にしたまま話すと期待値がずれます。

もう一つ、令和6年度の制度改正で入口が増えています。1級第一次検定の合格者は、所定の実務経験の要件を満たせば2級第二次検定のほうも受検できるようになりました(前掲 受検の手引 同節・2026-09-22確認)。1級の第二次検定まで待たずに動かせる選択肢がある、ということです。

なお、1級第二次検定は1級第一次検定の合格者が所定の受検資格(実務経験)を満たすことで受検でき、令和10年度までは新旧の受検資格のどちらでも受検できます。これは1級・2級の第二次検定に共通の経過措置です(前掲「技術検定の受検」②・2026-09-22確認)。実務経験の年数の細目については、この記事では扱いません。

  • 第一次検定と第二次検定、1級と2級の各試験を同年度に受検できない
  • 理由は、第一次検定と第二次検定(筆記)を同じ日に行っているため
  • 第一次検定の合格者には1級建設機械施工管理技士補の称号が付与される
  • 技士補として監理技術者補佐に就ける工事は、土木工事業・とび・土工工事業・舗装工事業に限られる
  • 1級第一次検定の合格者は、所定の実務経験を満たせば2級第二次検定も受検できる

翌年度に控える第二次検定で何が問われるのか、筆記の中身と実技の科目選びはこちらにまとめています。

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90分で出られる。ただし出た時点で問題は手元に残らない

途中で退室できるのか。問題を持ち帰れるのか。別々の疑問に見えますが、手引の中ではこの2つが1本の線でつながっています。

まず時間割です。ここで並べるのは令和8年度の手引の記載で、令和9年度の時間割は本記事の確認時点では公表されていません。自分が受ける年度の手引が出たら、必ずそちらで確かめてください。令和8年度は、第一次検定の入室時刻が9時15分、9時15分から9時30分までがガイダンス等、試験が9時30分から12時30分まででした(前掲 令和8年度 1級【第一次検定】受検の手引 2.2(2)時間割・2026-09-22確認)。当日は9時00分までに来場し、受付で試験室を確認したうえで9時15分までに入室し、受検票を机の上に置いて待つよう案内されています(同 7.(3)①・2026-09-22確認)。遅刻については「③ 遅刻者は、試験開始後 30 分以内であれば入室し受検できますが、それ以後の入室および受検はできません。なお、試験の終了時刻は変わりません(試験時間は短くなります。)。」とあります(同 7.(3)③・2026-09-22確認)。

そのうえで退室の制限です。「④ 第一次検定は、試験開始から 90 分経過するまで退室できません。また、試験終了時間の 10 分前から試験終了までの時間も退室できません。」と書かれています(同 7.(3)④・2026-09-22確認)。令和8年度の時間割と重ねると、試験が9時30分開始なので、時間割と重ねると、席を立てるようになるのが11時00分、そして12時20分からはまた出られないという並びになります(開始時刻と90分・10分という条件から当サイトが割り出した時刻です)。

そして持ち帰りの条件が、ここに重なります。「当日の試験問題の持ち帰りは、その試験の終了時刻まで受検していた者に限り認められています。途中退室者については、不正防止の観点から持ち帰りは認められていません。」(前掲 受検の手引「よくあるご質問」・2026-09-22確認)。

90分で出られるようになるからといって席を立つと、問題用紙は手元に残りません。第一次検定の正答は、試験問題と合わせて試験日の翌日9時30分から公表される運用です(前掲 受検の手引「よくあるご質問」/同協会「令和8年度の試験問題」 https://jcmanet-shiken.jp/kako-shiken-mondai/ ・いずれも2026-09-22確認)。自己採点をしたいのであれば、問題用紙を持ち帰れる終了時刻まで座っている必要がある、という関係になります。解き終わった後の時間をどう使うかは人それぞれですが、選ぶ前にこの条件を知っているかどうかで判断が変わります。

持ち物の制限も確認しておきます。筆記具は硬度がBまたはHBの黒鉛筆またはシャープペンシルとプラスチック消しゴムで、その他の筆記具はマークシートの読み取り機が読み取れないため使えません。通信機能や計算機能の付いた電子機器、つまり電卓やスマホも使用できません(同 7.(2)・2026-09-22確認)。

  • 令和8年度は入室が9時15分まで、試験は9時30分から12時30分まで
  • 試験開始から90分が経過するまで退室できず、終了10分前からも退室できない
  • 問題を持ち帰れるのは、終了時刻まで受検していた人に限られる
  • 遅刻は開始後30分以内なら入室できるが、終了時刻は変わらない
  • 筆記具はB・HBの黒鉛筆かシャープペンシルで、電卓やスマホは使えない

僕がこの節でいちばん引っかかってほしいと思うのは、90分で出られることと、出ていいことは別だという点です。

公式は参考書を紹介しない。問題の公開も1年だけ

過去問が書店で見つからない。合格率を調べても数字が出てこない。この2つは、試験を実施している側の運用を並べると理由がそろいます。

参考書のほうから見ていきます。受検の手引のよくある質問には「講習会や参考書は紹介してもらえますか?」という問いが置かれ、回答は「当協会は試験実施機関であり、公平性の観点から事前の講習会や参考書の紹介は行っておりません。」です(前掲 令和8年度 1級【第一次検定】受検の手引「よくあるご質問」・2026-09-22確認)。公式の推薦書という入口は、はじめから用意されていません。

では問題そのものはどこにあるのか。「試験問題は、試験日の翌日 9 時 30 分から 1 年間当協会ホームページにおいて公表します。第一次検定の正答は試験問題と合わせて公表します。」と手引にあります(同「よくあるご質問」・2026-09-22確認)。掲載は1年で終わり、正答の掲載も試験問題の掲載終了に合わせて終わります(前掲 同協会「令和8年度の試験問題」・2026-09-22確認)。手引の第一次検定の節には、令和7年度の試験問題と正答および解答用紙も協会ホームページで公表していると書かれています(前掲 受検の手引 4.2 冒頭・2026-09-22確認)。書店で見かけないのは当然で、入手先はここ1か所です。

合格率が出てこないのも、同じ運用の延長にあります。協会の合格発表のページには掲載期間が1年と明記されていて、載っているのは令和8年度の1級・2級第一次検定と、令和7年度の1級・2級第二次検定です(同協会 合格発表ページ https://jcmanet-shiken.jp/ ・2026-09-22確認)。年度が進めば、前の年度の数字はページから消えます。この記事で一次資料まで当たれたのは、国土交通省の報道発表に残っている2年度ぶんです。令和3年度の1級第一次検定は受検者数2,337人・合格者数621人で合格率26.6%、令和4年度は受検者数2,560人・合格者数677人で合格率26.4%です(前掲 国土交通省 報道発表2本・2026-09-22確認)。年度を切り離して合格率だけを覚えても意味がないのは、このためです。

令和5年度以降を含む級ごとの合格率の推移は、協会が公表している受検状況をもとに別記事で並べています。

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受検手数料と日程。申込はインターネット申請に変わった

お金と締切の話も置いておきます。令和8年度の受検手数料は第一次検定が19,700円で、払込期限は令和8年3月13日(金)でした。この受検手数料は消費税法の基本通達により非課税となっています(前掲 令和8年度 1級【第一次検定】受検の手引 3.3 受検手数料(非課税)・2026-09-22確認)。

申込の方法は、令和8年度から切り替わりました。協会のページには、受付期間が令和8年2月16日(月)から3月13日(金)であることと、第一次検定の受検者および第二次検定の再受検者の受検申請が、令和8年度から国土交通省のインターネット申請システムによる「インターネット申請」に変更されたことが書かれています(前掲「技術検定の受検」③・2026-09-22確認)。紙で出していた頃の手順を人から聞いて準備すると、入口から食い違います。

日程のほうは、令和8年度の第一次検定が令和8年6月21日(日)に行われ、合格発表は令和8年8月3日(月)でした(前掲 受検の手引 2.1 試験の日時/9.(1)・2026-09-22確認)。令和8年度分はすでに終わっているので、これから受ける人が見るのは次の年度の公表です。試験地は札幌市、仙台市、東京都、新潟市、名古屋市、寝屋川市、広島市、高松市、福岡市、那覇市の10地区でした(同 2.2(1)試験地(予定)・2026-09-22確認)。移動を伴う人は、申込の時期に受験地までの動き方まで決めておくと後が楽になります。

1級建設機械施工管理技士の一次検定対策に関する情報まとめ

  • 受検の入口:1級第一次検定は受検年度末に満19才以上なら受検でき、実務経験が問われるのは第二次検定から
  • 試験の形:1級の第一次検定は四者択一式のマークシート1本で、種別ごとの問題は無い。共通問題と種別問題に分かれるのは2級
  • 解答数:解答が必要な問題数は50問で、正答数60%(30問)以上が公表されている合格基準。必須と選択の内訳は公表資料に見当たらない
  • 合格基準の振れ:令和3年度は満点の56.0%以上、令和4年度は60.0%以上。試験実施後に変更されることがある
  • 検定科目:土木工学、建設機械原動機、石油燃料、潤滑剤、建設機械、建設機械施工法、施工管理法、法規の8つ
  • 受検の順番:第一次と第二次は同年度に受検できない。筆記を同じ日に行うため。一次合格で技士補の称号が付く
  • 当日の条件:令和8年度は9時30分から12時30分。90分は退室できず、途中で出ると問題を持ち帰れない
  • 情報の入手:公式は参考書を紹介せず、問題と正答の公表は1年間。合格率は令和3年度26.6%、令和4年度26.4%(国土交通省の報道発表)
  • 費用と申込:令和8年度の第一次検定は19,700円(非課税)で、受検申請は国土交通省のインターネット申請システムに変更された

以上が1級建設機械施工管理技士の一次検定対策に関する情報のまとめです。

情報の少ない試験だと、まず教材を探しに行きたくなります。ただこの検定に限っては、探しても公式の推薦書は出てきませんし、問題の公表も1年で入れ替わります。先に固めるべきは、種別で問題が分かれないこと、50問を解いて30問を取ること、一次と二次が別の年度になること。この3つが頭に入っていれば、手元の教材が1冊増えても減っても対策の土台は動きません。ここまで押さえたら、次に確かめるのは自分が受検資格を満たしているかどうかだと見ています。

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