1級造園施工管理技士の勉強時間は非公表|合格基準から逆算する

  • 結局、何時間やれば1級造園施工管理技士に受かるんだ
  • サイトごとに書いてある時間が違う。根拠も分からない
  • 働きながらで1日1時間。それで間に合うのか
  • 一次と二次、どちらにどれだけ割けばいい?
  • 何点取れば受かるのか、そこから逆算したい
  • 二次は点数が返ってこないらしい。何を目安にする?
  • 落ちたら次は1年後。1回で決めたい

上記の様な悩みを解決します。

1級造園施工管理技士の勉強時間は、公表されていません。試験を実施している一般財団法人全国建設研修センターが、受検の手引にも検定のご案内にも目安の時間数を載せていないからです。代わりに公表されているのは、第一次検定で解く問題の数と2つの合格基準、第二次検定の出題の形と成績の返り方といった、手元で照合できる数字のほうです。今回は受検資格・試験日・合格率・費用といった基本を押さえた上で、時間数を出典なしで置いている解説では触れられない「問題24から29という応用能力の位置」「令和7年度の第二次検定に受検者自身の経験を書かせる設問が無かったこと」まで、施工管理の目線で整理しました。

なるべく分かりやすい表現で記事をまとめていくので、造園は情報が少なくて手探りになっているという方にも理解しやすい内容になっているかなと思います。

それではいってみましょう!

目次

勉強時間の目安は、全国建設研修センターのどこにも書かれていない

勉強に取りかかる前に、ひとつ確かめておきたいことがあります。この検定には、実施側が示した勉強時間の目安が存在しません。

1級造園施工管理技術検定を実施しているのは、一般財団法人全国建設研修センターです。今回は令和8年度の受検の手引(1級造園・新受検資格)、検定のご案内のページ、そして令和7年度の第一次検定と第二次検定それぞれの合格者発表資料を通して確認しましたが、勉強時間や学習時間に相当する記述、推奨の時間数はどこにもありませんでした(確認対象:一般財団法人全国建設研修センター 令和8年度 受検の手引 https://www.jctc.jp/kentei/themes/tebiki_1z01_08_new.pdf /「1級造園施工管理技術検定」 https://www.jctc.jp/exam/zouen-1/ /令和7年度 第一次検定・第二次検定 合格者の発表について /いずれも2026年9月22日確認)。

書かれていないというだけではありません。学習の支援そのものに立ち入らないという姿勢が、手引にはっきり書かれています。よくある質問の「講習会や参考書を紹介してもらえますか。」に対する回答は「当センターは試験実施機関であり、公平性の観点から事前の講習会等は実施しておりません。参考書等についても紹介等は行っておりません。」です(出典:前掲 令和8年度 受検の手引 29. よくある質問 p.29 /2026年9月22日確認)。公平性を理由に講習会も参考書の紹介もしない、とここまで書いてある以上、何時間やりなさいというアナウンスが出てくる余地はありません。

手引が答えてくれることと、答えてくれないこと

令和8年度の受検の手引を最初から通すと、受検者が知りたいことのほとんどには番号が振られた項が用意されています。受検手数料は8.(p.17)、第一次検定の時間割は13(2)(p.19)、検定科目と解答方式は13(4)(p.20)、合格基準は13(5)(p.20)、当日の注意事項は14.(p.21)、試験問題と正答肢の公表は16.(p.23)、第二次検定の時間割・合格基準・成績の扱いは23(2)・23(5)・23(6)(p.25〜26)、第二次検定の問題公表は25.(p.27)という並びです(出典:前掲 令和8年度 受検の手引 /2026年9月22日確認)。

つまり、当日の条件と合否の決まり方は、項番とページ番号まで特定できる形で公表されています。その一方で、学習の進め方に触れた項は1つも置かれていません。29. のよくある質問まで読み進めても、返ってくるのは前掲の「紹介等は行っておりません」という回答です。答えてくれる範囲と答えてくれない範囲が、はっきり分かれているわけです。

だから、勉強時間の目安を探して手引を読み返しても出てきません。探す先を、手引が答えてくれる側に切り替えたほうが早い、ということになります。

公式が渡してくれる材料は3つだけ

学習の進め方を教えない代わりに、試験機関は材料そのものは出しています。数えると3つです。

  • 受検の手引:当日の条件と合格基準が、項番とページ番号つきで書かれている
  • 第一次検定の試験問題と正答肢:手引16.(p.23)に「第一次検定の試験問題および正答肢は、当センターホームページで、令和8年9月7日(月)13時から1年間公表します。」とある
  • 第二次検定の試験問題:手引25.(p.27)に「第二次検定の試験問題は、当センターホームページで、令和8年12月7日(月)13時から1年間公表します。※第二次検定の解答は公表しません。」とある

(出典:前掲 令和8年度 受検の手引 16.(p.23)・25.(p.27) /2026年9月22日確認)

この3つで足りないのは、第二次検定の解答だけです。あとは手引と問題そのものが手に入るので、「何時間やるか」を誰かに教わらなくても、自分の到達点を測る道具は揃っています。公開が1年間で切り替わる点だけは押さえておいてください。前の年度の問題を後から取りに行くことはできません。

サイトごとに書かれている時間が違うのは、読み比べ方が足りないからではありません。比べるための共通の物差しが最初から公表されていないので、それぞれが別々の前提で別々の数字を置くしかない、という構造になっています。数字が割れていること自体は、この試験の性格から素直に説明がつきます。

そこでこの記事では、目安の時間数をもう1つ増やすことはしません。公表されている側から、仕上がりを測る物差しを組み立てます。使うのは次の5つです。

  • 第一次検定で解く問題の数と、その内訳
  • 第一次検定の合格基準が2本立てになっていること
  • 第一次検定の試験時間と、当日の持ち込みの条件
  • 令和7年度の第二次検定で実際に出た問題の形
  • 第二次検定の成績が、点数ではなく評定で返ること

どれも時間の単位ではありませんが、あと何をどこまでやれば足りるのかを判断する材料にはなります。

時間の代わりに使える数字は、65問と2つの合格基準

時間の代わりに置ける、いちばん確かな数字は当日解く問題の数です。ここは年度ごとの試験問題の表紙に、そのまま印刷されています。

午前36問・午後29問で、合計65問すべてが必須

令和8年度の第一次検定では、午前と午後で別々の問題冊子が使われました。午前の試験問題Aの表紙には「問題は全て必須です。36問題全部を解答してください。」、午後の試験問題Bの表紙には「問題は全て必須です。29問題全部を解答してください。」と印刷されています(出典:一般財団法人全国建設研修センター 令和8年度 1級造園 第一次検定 試験問題A https://www.jctc.jp/wjctcp/wp-content/uploads/2026/09/20260907z_mondaia.pdf /試験問題B https://www.jctc.jp/wjctcp/wp-content/uploads/2026/09/20260907z_mondaib.pdf /2026年9月22日確認)。合計65問で、選んで捨てられる問題はありません。

選択問題が無いということは、苦手な科目を丸ごと避けて別の科目で取り返すという組み立てが成り立たないということです。検定科目は土木工学等・施工管理法・法規の3つで、手引には「以下の検定科目の範囲とし、解答はマークシート方式で行います。」と示されています(出典:前掲 令和8年度 受検の手引 13(4) p.20 /2026年9月22日確認)。3科目のどこかに空白地帯を残したまま本番に行くと、そのぶんがそのまま失点になります。

合格基準は1本ではなく2本ある

合格の条件は、全体の得点だけでは決まりません。手引には「・第一次検定 全体の得点が60%以上 かつ検定科目(施工管理法(応用能力))の得点が30%以上」と示されています(出典:前掲 令和8年度 受検の手引 13(5) p.20 /2026年9月22日確認)。全体で6割を超えていても、応用能力の側が3割に届かなければ条件を満たしません。

ここで注意したいのが、この基準に留保が付いていることです。同じ箇所の柱書は「以下の基準以上の者を合格とします。ただし、試験の実施状況等を踏まえ変更する可能性があります。」となっています(出典:前掲 令和8年度 受検の手引 13(5) p.20 /2026年9月22日確認)。6割と3割は確定した不変のラインではなく、受ける年度ごとに自分で確かめる数字だという読み方が正確です。

応用能力は問題24から29までの6問

その応用能力がどの問題を指すのかも公表されています。令和8年度の正答肢には「問題24から問題29は施工管理法(応用能力)の問題です。」と明記され、配点は「配点 1問1点とし、その合計を得点とする。」と示されています(出典:前掲 令和8年度 1級造園 第一次検定 正答肢 https://www.jctc.jp/wjctcp/wp-content/uploads/2026/09/20260907z_seitou.pdf /2026年9月22日確認)。午後の試験問題Bの表紙にも「問題24~29については正解を全てぬりつぶしてください。」という指示があり、この6問だけ解答のしかたが違います(出典:前掲 令和8年度 1級造園 第一次検定 試験問題B 表紙 /2026年9月22日確認)。

1問1点で、対象の問題番号まで分かっている。そうなると基準は、割合ではなく具体的な問題数に置き換えられます。実際、令和7年度の第一次検定の合格者発表では、必須65問を1問1点とし、合計の得点が60%以上にあたる39問以上の正解、かつ施工管理法(応用能力)の6問のうち30%以上にあたる2問以上の正解が合格基準として示されました(出典:一般財団法人全国建設研修センター 令和7年度 第一次検定 合格者の発表について https://www.jctc.jp/kentei/info/datasheets20251009.pdf /2026年9月22日確認)。

ここまでを、過去問を解いたあとに自分で照合できる形に直すと次のようになります。

  • 解く問題は65問。午前の36問と午後の29問に分かれ、すべて必須
  • 配点は1問1点で、その合計が得点になる
  • 全体の基準は60%以上。令和7年度は39問以上の正解がこれにあたった
  • 応用能力の基準は30%以上で、対象は問題24から問題29までの6問
  • 令和7年度は、その6問のうち2問以上の正解が応用能力側の基準だった
  • ただし基準には、実施状況を踏まえて変更する可能性があるという留保が付く

過去問を1回分解き終えたら、全体の正解数と、問題24から29までの正解数を別々に数えてみてください。机に向かった時間を積み上げるより、この2つの数字を並べたほうが、あと何が足りないのかがはっきりします。

一次は1日がかり。午前だけ受けて帰ると欠席になる

65問という数字には、もうひとつ意味があります。1日で解き切る量だということです。

手引によると、入室時間は9時45分まで、第一次検定の午前が10時00分から12時30分、昼休みが12時30分から13時35分、午後が13時45分から15時45分という並びです(出典:前掲 令和8年度 受検の手引 13(2) p.19 /2026年9月22日確認)。午前が2時間30分、午後が2時間。昼休みを挟んで、朝から夕方までが試験日になります。

見落とされやすいのが、午前と午後の扱いです。手引には「第一次検定は午前と午後に分けて実施しますが、午前のみの受検者は欠席扱いとなります。また、午後のみの受検はできません。」と書かれています(出典:前掲 令和8年度 受検の手引 14. p.21 /2026年9月22日確認)。午前の手応えが悪かったから午後は帰る、という選択をすると、受けたはずの午前も含めて欠席として処理されるということです。

途中の出入りにも決まりがあります。同じ箇所に「試験開始後1時間以内及び試験終了時刻10分前以降は退室できません。」とあります(出典:前掲 令和8年度 受検の手引 14. p.21 /2026年9月22日確認)。早く解き終えても、開始から1時間は席を立てません。

電卓は使えない

持ち込みにも条件があります。手引には「※電卓等は使用できません。」と明記され、時計についても「時計(計算機能、辞書機能、通信機能を持つ時計及び携帯電話による時計機能の使用は不可)」という条件が付いています(出典:前掲 令和8年度 受検の手引 14(1) p.21 /2026年9月22日確認)。計算機能の付いた時計も対象なので、当日持って行くものは申込の段階で見直しておくほうが安全です。

これは準備のしかたに直結します。数量や単位の換算が出たとき、電卓を叩けば数秒で終わる処理を、本番では手で進めることになります。ふだんの練習で電卓を使っていると、その差に本番で初めて気づくことになります。

なお、ここまでに挙げた入室時間・試験時間・退室の制限・持ち込みの条件は、いずれも令和8年度の受検の手引に基づくものです。これらは年度ごとに示されるため、受ける年度の手引で必ず確認してください。そのうえで当日の条件を練習の側に翻訳すると、次のようになります。

  • 過去問を解くときは最初から電卓を閉じ、計算は手で通す
  • 時計は計算機能の付いていないものを用意し、練習のときから同じものを使う
  • 午前の36問と午後の29問は続けて解き、昼をまたいで集中が切れる感覚を一度確かめておく
  • 開始から1時間は退室できないので、見直しに回す時間を前提に配分を決める

体力の話を精神論にするつもりはありませんが、朝から夕方まで座り続ける日程であることは、手引の時間割から読み取れます。

二次は自分の経験を書く試験ではない。図面と数量表から書く

第二次検定の準備を、経験記述の練習として見積もっている方は多いと思います。ところが令和7年度に実際に出た問題を開くと、受検者自身の工事について書かせる設問は入っていませんでした。

まず制度上の枠から。手引には第二次検定について「次の検定科目の範囲とし、記述式による筆記試験を行います。」とあり、検定科目は施工管理法と示されています(出典:前掲 令和8年度 受検の手引 23(4) p.26 /2026年9月22日確認)。時間割は入室が13時00分まで、受検に関する説明が13時00分から13時15分、試験そのものが13時15分から16時00分です(出典:前掲 令和8年度 受検の手引 23(2) p.25 /2026年9月22日確認)。2時間45分で記述式を解き切る形になります。

令和7年度は問題1から4までが全問必須だった

令和7年度の第二次検定試験問題を見ると、表紙に「これは第二次検定試験問題で、表紙とも8枚あります。」「試験問題は、全て必須です。全て解答してください。」とあり、本文側にも「※ 問題1~問題4は必須問題です。全て解答してください。」と重ねて書かれています(出典:一般財団法人全国建設研修センター 令和7年度 1級造園施工管理技術検定 第二次検定試験問題 https://www.jctc.jp/wjctcp/wp-content/uploads/2025/12/20251208z_mondai.pdf /2026年9月22日確認)。

その問題1の柱書は「問題1 次に示す〔図面〕,〔工事数量表〕及び〔工事に係る条件〕に基づく造園工事の施工管理に関する以下の設問(1)~(4)について答えなさい。」です(出典:前掲 令和7年度 第二次検定試験問題 /2026年9月22日確認)。答える対象の工事は、受検者が自分で選ぶのではなく、図面と工事数量表と条件という形で問題側から先に示されています。

続く3問も同じ立て付けでした。「問題2 工程管理に関する以下の設問(1)~(3)について答えなさい。」「問題3 品質管理に関する以下の設問(1),(2)について答えなさい。」「問題4 次に示す〔工事数量表〕及び〔工事に係る条件〕に基づく造園工事の安全管理に関して、以下の設問(1)~(3)について答えなさい。」という並びです(出典:前掲 令和7年度 第二次検定試験問題 /2026年9月22日確認)。

そして試験問題の本文全体を通して、「あなた」「経験した」「施工経験」「従事した」という語は1件も出てきません(出典:前掲 令和7年度 第二次検定試験問題 /2026年9月22日確認)。令和7年度に限って言えば、受検者自身が経験した工事を記述させる設問は置かれていなかった、ということです。

ここは慎重に書いておきます。制度として廃止されたという資料を確認できたわけではないので、令和8年度以降も同じ形だと決めつけるのは行き過ぎです。第二次検定の試験問題は令和8年12月7日13時から1年間ホームページで公表されると案内されているので(出典:前掲 令和8年度 受検の手引 25. p.27 /2026年9月22日確認)、受ける年度の問題は自分で開いて確かめてください。

とはいえ、直近の1年度がこの形だったという事実は、準備の見積もりを変えます。経験記述型の資格と同じ構えで時間を割り振っていると、次の点でずれます。

  • 自分の工事の棚卸しに時間をかけても、書く対象が問題側から与えられるため出番が無い
  • 4問すべてが必須なので、苦手な分野を捨てて別の問題で取り返す組み立てができない
  • 工程管理・品質管理・安全管理のどれか1つに寄せた練習では、残りが手つかずで残る
  • 図面と工事数量表を読み取る速さが、そのまま解答時間の余裕につながる

第二次検定に振り向ける労力は、書く練習というより、読む練習と分野を埋める作業に寄っていくことになります。

2級の側でこの形式がどう扱われてきたかは、別記事で整理しています。

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二次は点数が返ってこない。評定A・B・Cだけ

第二次検定には、知っておきたい性質がもうひとつあります。結果が点数で返ってこないことです。

手引には第二次検定の成績について「【評定】A:合格(合格基準以上)/B:得点が40%以上合格基準未満/C:得点が40%未満」と示され、あわせて「合格者については成績の通知は行いません」と書かれています(出典:前掲 令和8年度 受検の手引 23(6) p.26 /2026年9月22日確認)。合格基準そのものは「・第二次検定 得点が60%以上」で、第一次検定と同じく実施状況を踏まえて変更する可能性があるという留保が付いています(出典:前掲 令和8年度 受検の手引 23(5) p.26 /2026年9月22日確認)。

解答も公表されません。手引の試験問題の公表を案内する箇所には「※第二次検定の解答は公表しません。」と明記されています(出典:前掲 令和8年度 受検の手引 25. p.27 /2026年9月22日確認)。問題そのものは手元で読み返せても、正解と突き合わせることはできない、ということです。

評定Bで返ってきたときに分かること

仮に不合格で、評定がBだったとします。そこから読み取れるのは、得点が40%以上で合格基準には届かなかったという幅だけです(出典:前掲 令和8年度 受検の手引 23(6) p.26 /2026年9月22日確認)。分かることと分からないことを分けると、こうなります。

  • 分かるのは、40%以上か未満かという大きな区切り
  • 分からないのは、実際の得点と、合格基準までの距離
  • 分からないのは、どの問題で落としたのかという内訳
  • 分からないのは、記述のどこが評価されなかったのかという理由

評定から点数を逆算することはできませんし、次は届くという読みも立ちません。

だからこそ、仕上がりを測る手立ては試験の前に自分で用意しておく必要があります。結果を見てから次の手を考える、という進め方が最初から使えない試験だと考えたほうが実情に合っています。僕なら、公表されている直近年度の問題を1回分通しで解いたあと、設問ごとに「図面と条件のどこを根拠に書いたか」を口に出して説明できるかどうかで判定します。正解が返ってこない以上、手元で確認できる指標はそこしかありません。

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合格率は3年で上がった。ただし受けられる年が先に決まる

合格率の推移も押さえておきます。第一次検定は、令和7年度が合格率52.1%で、令和6年度が45.4%、令和5年度が35.2%でした(出典:前掲 令和7年度 第一次検定 合格者の発表について 別紙 /2026年9月22日確認)。3年で17ポイント近く上がっています。

ただしこの上昇を、試験が易しくなったと読むのは早計です。同じ資料に「1級は令和6年度より学歴と実務経験年数に関係なく19歳以上の者であれば受検できるよう受検資格が改正された。」とあり(出典:前掲 令和7年度 第一次検定 合格者の発表について /2026年9月22日確認)、受検できる人の範囲そのものが変わっているので、同じ母集団を並べて比べられる数字ではありません。

第二次検定のほうは、令和7年度が45.0%、令和6年度が40.0%でした(出典:一般財団法人全国建設研修センター 令和7年度 第二次検定 合格者の発表について https://www.jctc.jp/kentei/info/datasheets20260304_1.pdf /2026年9月22日確認)。

年度ごとの推移をもう少し細かく見たい方は、こちらが詳しいです。

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何時間やるかの前に、受けられる年が決まる

勉強の量を考える前に確かめるべきなのは、そもそも自分が次にどちらの検定を受ける立場なのか、です。令和8年度の第一次検定は令和8年9月6日に実施され、試験問題と正答肢が令和8年9月7日から公表されています(出典:前掲 令和8年度 受検の手引 表紙 /一般財団法人全国建設研修センター 令和8年度 1級造園 第一次検定 正答肢 https://www.jctc.jp/wjctcp/wp-content/uploads/2026/09/20260907z_seitou.pdf /2026年9月22日確認)。これから第一次検定を受けるなら、最初の機会は令和9年度になります。第一次検定は「令和8年度中における年齢が19歳以上の者(平成20年4月1日に生まれた者も含む)」が受検できると案内されています(出典:一般財団法人全国建設研修センター「1級造園施工管理技術検定」 https://www.jctc.jp/exam/zouen-1/ /2026年9月22日確認)。

一方、第二次検定の受検資格は、申し込み方によって見る手引が変わります。第一次検定と第二次検定を同じ年度に申し込む場合の新受検資格は「【受検資格区分1】2級造園施工管理技術検定第二次検定合格者」の1区分だけです(出典:前掲 令和8年度 受検の手引(第一次検定・第二次検定 新受検資格) 2. p.3 /2026年9月22日確認)。つまり1年で両方を受け切れるのは、すでに2級の第二次検定に合格している人だけです。

第一次検定に合格したあとで第二次検定だけを申し込む場合は、別の手引を見ます。こちらは「【受検資格区分1】1級造園施工管理技術検定第一次検定合格者」と「【受検資格区分2】2級造園施工管理技術検定第二次検定合格者で、かつ、1級造園施工管理技術検定第一次検定合格者」の2区分で、いずれも合格後の実務経験年数が条件に置かれています(出典:一般財団法人全国建設研修センター 令和8年度 受検の手引(1級造園・第二次検定 新受検資格) https://www.jctc.jp/kentei/themes/tebiki_1z03_08_new.pdf 2. p.3 /2026年9月22日確認)。2級を持っていない場合は区分1にあたるため、第一次検定に合格してから年数を満たすまでの期間が、そのまま第二次検定を受けられる年を決めます。

なお令和7年度の第一次検定合格者のうち、2級造園の第二次検定合格者が占める割合は34.4%でした(出典:前掲 令和7年度 第一次検定 合格者の発表について 別紙 /2026年9月22日確認)。2級を持っている人が多数派というわけではありません。令和10年度までは経過措置として旧受検資格でも受検できるので(出典:前掲「1級造園施工管理技術検定」 /2026年9月22日確認)、自分がどの区分にあたるかは受ける年度の手引で確認してください。

量の話に入る前に、次の順で確認しておくと無駄がありません。

  • 次に受けるのは第一次検定なのか、それとも令和8年度の第一次検定を受けていて第二次検定に進む段階なのか
  • 2級の第二次検定に合格しているか。合格していれば第一次と第二次を同じ年度に申し込めるが、そうでなければ第一次合格後の実務経験年数が先に効いてくる
  • 経過措置が使えるのは令和10年度までという期限に、自分の予定が収まっているか

区分ごとの実務経験年数と経過措置の細かい条件は、こちらにまとめています。

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1回で決める理由は、費用と日程の側にもある

最後に費用と日程を短く。令和8年度の受検手数料は、第一次検定が17,200円、第二次検定が17,200円で、いずれも非課税です。インターネットによる申込には、事務手続手数料250円が別途必要と案内されています(出典:前掲「1級造園施工管理技術検定」5.受検手数料 /令和8年度 受検の手引 8. p.17 /2026年9月22日確認)。

日程は、令和8年度が第一次検定は令和8年9月6日、第二次検定は令和8年12月6日です(出典:前掲 令和8年度 受検の手引 表紙 /2026年9月22日確認)。合格発表は第一次が令和8年10月8日、第二次が令和9年3月3日と案内されています(出典:前掲「1級造園施工管理技術検定」 /2026年9月22日確認)。このうち第一次検定は前述のとおり令和8年9月6日に実施済みで、これから受けるなら申し込めるのは令和9年度の日程になります。

1回で決めるという言い方は精神論に聞こえますが、中身は足し算です。

  • 第一次と第二次で、受検手数料17,200円が2回
  • 申込のたびに事務手続手数料250円
  • 次の機会は1年後で、その間に合格基準が見直される可能性も残っている

繁忙期と重なってどこを削るか迷ったときは、この1回分の重さから逆に考えると判断がつけやすくなります。

1級造園施工管理技士の勉強時間に関する情報まとめ

  • 公表の状況:実施機関は勉強時間の目安を示しておらず、手引でも講習会や参考書の紹介は行わないと明記している
  • 第一次検定の量:令和8年度は午前36問・午後29問の計65問がすべて必須。配点は1問1点
  • 合格基準:全体60%以上かつ施工管理法(応用能力)30%以上の2本立て。応用能力は問題24から29までの6問。ただし変更の可能性という留保が付く
  • 当日の条件:午前10時00分から12時30分、午後13時45分から15時45分。午前のみの受検は欠席扱いで、電卓等は使用できない
  • 第二次検定の形:令和7年度は問題1から4が全問必須で、図面・工事数量表・工事に係る条件に基づく出題。受検者自身の経験を書かせる設問は無かった
  • 成績の返り方:評定はA・B・Cの3段階。合格者には成績の通知が無く、解答も公表されない
  • 合格率:第一次は令和5年度35.2%、令和6年度45.4%、令和7年度52.1%。第二次は令和6年度40.0%、令和7年度45.0%
  • 受けられる年:第二次の新受検資格は申し込み方で見る手引が変わる。第一次と同じ年度に申し込む場合は2級第二次検定合格者の1区分のみ、第二次だけを申し込む場合は1級第一次検定合格者と、2級第二次検定合格者かつ1級第一次検定合格者の2区分。令和10年度までは旧受検資格でも受検できる
  • 費用と日程:受検手数料は第一次・第二次とも17,200円、事務手続手数料は250円。令和8年度の第一次検定は9月6日に実施済み

以上が1級造園施工管理技士の勉強時間に関する情報のまとめです。

手元に残る指標を、時間ではなく問題数と根拠に置き換えてください。第一次なら、65問のうち何問取れているか、そして応用能力の6問で何問取れているか。この2つは自分で数えられます。第二次なら、公表されている直近年度の問題を1回分通しで解いたうえで、図面と工事数量表のどこを根拠に答えを書いたのかを自分の言葉で説明できるか。点数が返ってこない試験である以上、確かめられるのは根拠を言葉にできるかどうかまでです。造園は情報が少なく、同じ試験を受ける相手が身近にいないまま準備することになりがちです。だからこそ、他人の時間数ではなく自分で数えられる指標を持っておくほうが、結局は近道になると考えています。

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