- 接地抵抗計ってなに?
- 絶縁抵抗計との違いって?
- 原理は?
- 使い方について知りたい
- メーカーは?
上記の様な悩みを解決します。
接地抵抗計は接地抵抗を測る為に必要です。接地抵抗を測るタイミングはどの現場においても発生するので、理解しておきましょう。
この記事では接地抵抗計とは?といったところから、絶縁抵抗計との違い、原理、使い方、メーカーについて解説していきます。
なるべく分かりやすい表現で記事をまとめていくので、初心者の方にも理解しやすい内容になっているかなと思います。
接地抵抗計とは?
接地抵抗計とは、結論「接地抵抗値を測る計器」です。
電気は便利ですが、危険な一面があります。数アンペアで人の命を奪ってしまうのが電気ですので、電気設備は安全に配慮した設計でなければなりません。
電気機器もしくは電気設備を大地と電気的に接続することにより、人体ではなく大地の方に電気が流れる様にします。
接地工事にはA種接地からD種接地までの4種類があり、それぞれで抵抗値が決められています。接地工事を行う際は、定められた抵抗値を下回っているか否かを測定する必要があります。
そこで登場するのが接地抵抗計です。
接地抵抗計を使用することにより、接地工事の結果(接地抵抗値)を測定することができます。
アナログ型の接地抵抗計とデジタル型の接地抵抗計があり、どちらも広く使われている為、それぞれの使い方を理解しておくことが必要になります。
接地抵抗計と絶縁抵抗計との違い
接地抵抗計と絶縁抵抗計との違いは、結論「接地抵抗の測定か?ケーブルの抵抗値の測定か?」です。
繰り返しになりmすが、接地抵抗計は接地抵抗を測定する為の機械になります。対して、絶縁抵抗計は「ケーブルの絶縁抵抗値を測定する機器」です。
ケーブルを敷く際、どこかに引っかかってケーブルが傷付いてしまうことがあります。ケーブルが傷付くとそこから電気が漏れてしまい、電気設備として不十分です。
絶縁抵抗計は、問題なくケーブルを施設できているのか否かを測定する機器と言えます。
接地抵抗計は接地抵抗ですので、絶縁抵抗とは全く別の概念です。
接地抵抗計の使い方
接地抵抗計の使い方
- 接地極とE極を接続
- E極から5m〜10m離れたところにP極を打ち込む
- P極から5m〜10m離れたところにC極を打ち込む
- 測定ボタンを押す
以上が接地抵抗計の使い方です。
まずは接地極の打設です。この接地極にまずはE極を接続し、反対側を接地抵抗計に挟みこみます。
次に接地極から5m〜10m離れた位置にP極を差し込みます。地盤が緩いところでは抵抗値が安定しませんから、地盤が硬めのところが良いでしょう。同様にP極と接地抵抗計を接続します。
最後は先ほど差し込んだP極から5m〜10m離れたところにC極を打ち込みましょう。
同様に接地抵抗計と接続した後、測定ボタンを押して接地抵抗を測定します。
接地抵抗値が良くない場合は追加で接地極を打ち込んだり、接地抵抗低減材を使用したりして、規定の抵抗値が下がるまで作業が必要です。
接地抵抗計の原理
接地抵抗計の原理は「E極P極C極と大地の閉回路から抵抗値を測定する」です。
まず接地抵抗を測るにはE極P極C極をそれぞれ打ち込みます。
すると「E極と大地」「P極と大地」「C極と大地」「E極とP極とC極」といった形で、閉回路ができ上がりますよね。閉回路ができれば各所の値を求めれば、接地抵抗を求めることが可能です。
オームの法則から、抵抗値を求めるのに必要なのは電圧と電流の値と分かります。接地抵抗計の測定ボタンを押すと電流が流れ出ますので、電流の値は接地抵抗値が側で調節することができます。
電流値が分かるのであれば、後は電圧の値を測定することができれば、抵抗を測ることが可能です。そこで接地抵抗計には電圧計が内蔵されており、測った電圧と流した電流の値から抵抗値を出すことができます。
接地抵抗計を制作しているメーカー
接地抵抗計を制作しているメーカー
- 共立電気計器
- HIOKI
- 横河計測
- テンパール工業
- 三和電気計器
- タスコ
接地抵抗計に関する情報まとめ
接地抵抗計に関する情報まとめ
- 接地抵抗計とは:接地抵抗値を測る計器
- 絶縁抵抗計との違い:接地抵抗の測定か?ケーブルの抵抗値の測定か?
- 原理:E極P極C極と大地の閉回路から抵抗値を測定する
- 使い方:接地極とE極を接続→5m〜10mの所にP極、C極を打つ→測定ボタンを押す
- メーカー:共立電気計器、HIOKI、横河計測、三和電気計器、他
以上が接地抵抗計に関する情報のまとめです。
一通り基礎知識は網羅できたと思います。
接地工事において多く採用されているのが、D種接地工事です。現場でよく使われる部分ですので、理解しておきましょう。
下に分かりやすい記事のリンクを貼っておくので、よかったら読んでみてください。