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露点温度とは?意味、計算、湿度との関係、結露、測定方法など

  • 露点温度ってなに?
  • 飽和水蒸気量とどう違うの?
  • 計算ってどうやるの?
  • 湿度100%とは違うの?
  • 結露対策にどう使うの?
  • 現場でどう測ればいい?

上記の様な悩みを解決します。

露点温度は結露・防露・空調設計で必ず出てくる基本用語です。施工管理でも、外壁・サッシ・空調機まわりのクレーム対応に直結する話なので、用語の意味と現場での使い方を一通り押さえておきましょう。

なるべく分かりやすい表現で記事をまとめていくので、初心者の方にも理解しやすい内容になっているかなと思います。

それではいってみましょう!

目次

露点温度とは?

露点温度とは、結論「ある空気をそのまま冷やしていったときに、空気中の水蒸気が水滴になり始める温度」のことです。「飽和水蒸気量」と裏表の関係になっていて、「いまの空気中の水蒸気量を、ちょうど飽和(湿度100%)にできる温度」と言い換えてもOK。

身近な例で理解すると、夏に冷えたコップの表面に水滴が付く現象は、コップ周辺の空気がコップ表面まで冷やされて、その空気の露点温度を下回った瞬間に結露が起きる、という流れ。「物体の表面温度<周囲空気の露点温度」が結露発生の条件、というのが露点温度を理解する一番のポイントです。

僕としては、露点温度は「結露クレームの99%が説明できる物理量」だと捉えていて、施工管理者として温湿度計1台で結露の発生メカニズムを示せると、施主や設計者との会話が一気にスムーズになるなと感じます。

現場で露点温度が問題になるのは、配管・ダクト・冷水管の表面結露でクレームが出る場面。「保温材が薄い」「断熱欠損がある」という指摘の根っこには露点温度の話があります。

飽和水蒸気量・湿度との関係

露点温度を理解するには、3つの用語をセットで頭に入れておく必要があります。

用語 意味 単位
飽和水蒸気量 最大水蒸気量 g/m³
絶対湿度 実際の水蒸気量 g/m³
相対湿度 飽和に対する比率 %
露点温度 絶対湿度が飽和になる温度

たとえば気温25℃で相対湿度60%の空気を考えると、25℃の飽和水蒸気量≒23.0 g/m³、絶対湿度=23.0×0.60≒13.8 g/m³、これが飽和になる温度(露点温度)が約16.5℃。「25℃・60%の空気は、16.5℃まで冷やすと結露し始める」と読めるわけです。

このあたりを線図でまとめたのが「湿り空気線図」で、空調設計の必須ツールになっています。

露点温度の計算方法

実務でよく使う近似式はマグナス式。

α = (17.27 × t) / (237.7 + t) + ln(RH/100)
Td = (237.7 × α) / (17.27 − α)

t=25℃、RH=60% を代入すると Td≒16.7℃。実用上は電卓で1分くらいで出せますが、スマホアプリやWeb計算ツールに頼った方が早いです。

簡易な目安としては、室温と露点温度の差が「結露余裕度」になっていて、差が5℃以下だと結露リスクが急に上がる、差が10℃以上あればほぼ心配無い、という感覚を持っておくと現場の判断が早くなります。

露点温度の測定方法

実測する方法は大きく3つに分かれます。

  • 鏡面冷却式露点計:精度高い、研究・校正用、現場では稀
  • 静電容量式湿度センサー:現場用の定番、±2℃精度
  • 手計算(推定):温湿度計+計算式/線図

現場で常用するのは静電容量式の温湿度計タイプ。最近は1万円前後で精度の良いデジタル温湿度計が手に入るので、結露クレームが起きそうな現場には1台置いておくと判断が早くなります。

露点温度の現場での使い方

実務でどんな場面で露点温度を使うのか、典型例を整理します。

  • 結露・防露の検討(表面温度>露点温度の確保)
  • 空調機の冷水温度設定(コイル温度を露点以上に保つ)
  • 外壁・屋根の内部結露チェック(壁体内の温湿度分布)
  • 冷蔵倉庫・低温室の防湿層設計

特に内部結露チェックは要点で、壁体内の温度・湿度分布を計算して、内部のどこかに「室内側湿度の露点温度」を下回る面があると、内部結露の発生条件が揃っていることになります。グラスウール・ロックウールの選定にも影響しますね。

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露点温度を使うときの注意点

知っているつもりで間違いやすいポイントを整理します。

注意点①:「湿度100%」と「気温=露点温度」は同じ意味

相対湿度100%=気温と露点温度が一致している状態。朝霧や深夜の窓ガラス結露はこの状態に近いです。露点温度は気温より必ず低い(または等しい)ので、もし露点>気温になったら測定機器を疑うのが先。

注意点②:絶対湿度の単位と気圧補正

絶対湿度には g/m³ と kg/kg-DA があって値が違います。湿り空気線図上では kg/kg-DA を使うのが空調設計の慣例。単位を確認せずに数値を比較すると事故になります。高地では大気圧が低く飽和水蒸気量が変わるので補正が必要ですが、平地の建築現場では補正不要なケースが多いです。

注意点③:夏型結露と冬型結露の方向差

冬型は暖かい室内空気が外気側で冷やされて結露(窓・外壁内部)、夏型は冷房中の室内表面で外気の高湿度空気が結露(地下・冷水管)。冬の対策と夏の対策は逆方向の発想が必要なので、ここを取り違えると別の問題が増えていきます。

結露クレーム対応の基本手順は「露点温度>表面温度」が条件と確認→温湿度計で露点を求める→表面温度計で実測→差を見せて説明、というシンプルな流れで会話が早く済みます。

露点温度に関する情報まとめ

  • 露点温度とは:空気を冷やすと結露が始まる温度
  • 結露条件:物体表面温度<周囲空気の露点温度
  • 飽和水蒸気量・絶対湿度・相対湿度とセットで理解
  • 計算:マグナス式または湿り空気線図
  • 測定:鏡面冷却式(高精度)/静電容量式(現場定番)
  • 使い道:結露検討/空調機設定/内部結露/冷蔵倉庫
  • 注意点:単位/気圧補正/夏型vs冬型/露点≦気温

以上が露点温度に関する情報のまとめです。

露点温度は「結露クレームの99%が説明できる物理量」で、施工管理者として温湿度計1台で結露の発生メカニズムを示せると、施主や設計者との会話が一気にスムーズになります。一通り基礎知識は網羅できたかなと思います。

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