- 型枠建て込みってなに?
- 工事の流れについて知りたい
- どんなタイミングで行われるの?
上記の様な悩みを解決します。
型枠建て込みは躯体工事において行われます。その意味やタイミングなどを理解することで、現場を円滑に進めることができます。基礎知識について理解しておきましょう。
この記事では型枠建て込みとは?といったところから、工事の流れ、タイミングなどについて解説していきます。
なるべく分かりやすい表現で記事をまとめていくので、初心者の方にも理解しやすい内容になっているかなと思います。
型枠建て込みとは?
型枠建て込みとは、型枠を立てることです。
建物はコンクリートでできています。コンクリートを流すだけでは、建物はできません。コンクリートを流し込む「型」が必要になります。
例えば、正方形の型にコンクリートを流し込めば、正方形の形をしたコンクリートが完成しますよね。同様に柱を作りたいなら、柱の型にコンクリートを流し込む必要性が出てきます。
ここで言う「建て込み」とは「地面に対して垂直に型枠を立てること」です。型枠を水平に寝かす場合は「敷き込み」と呼ばれます。
実際の現場では「型枠敷込みをする!」なんて言いませんけどね。
型枠工事の流れ
型枠を加工する
型枠工事を行う最初の段階は、型枠の加工です。
建物や場所によって、必要な型枠の大きさは変化します。簡単な話、太い柱もあれば細い柱もありますよね。それと一緒で、太い柱を施工するなら太い型枠が必要ですし、細い柱なら細い柱が必要です。
その現場に応じた型枠を全て特注する訳にはいかないので、既製品の型枠を加工します。
型枠の墨を出す
型枠の加工が終わったら次は墨出しになります。
要は「どこに型枠を建て込むのか?」の目印をつけると言うことです。
建物を作るには、正確な工事が求められます。「なんとなく」で施工してたら建物がグチャグチャになってしまいますからね。
「だいたいこの辺に。。。」という適当な施工はNGです。「この場所にこの大きさの型枠を建てる!」という正確さが求められます。
型枠建て込み
型枠の加工・墨出しが終わったら型枠を建て込みます。
型枠は板ですので、当たり前ですが自立しません。固定する必要があります。型枠同士金具で固定したりします。
また、型枠が斜めになってしまう可能性もあります。よって、型枠建て込みを行う際には水平器を使い、地面に対して垂直になるように施工します。
型枠の形がそのままコンクリートになるので、正確さが求められますね。
コンクリート打設
型枠建て込みが終われば、次はコンクリート打設です。
普通にコンクリートを流し込みます。ここに関して、大工さんはノータッチでコンクリート打設業者(土工屋・土間屋)が工事を行います。
コンクリート打設は後戻りできません。一度固まってしまったら、もうどうしようもありません。忘れ物がないようにしましょう。
また、コンクリート打設ではコンクリート打設業者以外も立会いを行うことがあります。
型枠の解体・搬出
コンクリート打設が終われば、型枠の解体と搬出です。
打設してから数日経てば、コンクリートが固まります。コンクリートが固まれば、もう型枠の必要はありませんので解体して搬出します。というか残ってたら邪魔ですよね。
型枠の解体搬出は割と大変そうです。
型枠建て込みの搬出なら大したことありませんが、床部分の型枠は大変です。床部分の型枠は、コンクリートの重みに耐えられるよう、大量の金具で支えられています。
これら全部を解体して搬出しなければなりません。現場が大きければ大きいほど仕事量が多くて大変になりますね。
型枠建て込みのタイミングは?
型枠建て込みのタイミングは、結論、鉄筋後コン打ち前です。
型枠建て込みとはつまり柱の型枠を立てることですが、柱を建て込む前に鉄筋を施工しなければなりません。コンクリートだけでは強度が足りず、鉄筋で強度を補強している感じですね。
また、コンクリートを打設するために型枠が必要な訳ですから、コンクリート打設の日までには建て込みを完了しなければなりません。
注意点としては、電気工事業者との絡みが発生する場合があります。
例えば、コンクリートの柱にコンセントが付いている場合がありますよね。あのコンセントを施工するにはコンクリート打設前に「建て込み配管」をしなければなりません。
型枠建て込みに関する情報まとめ
- 型枠建て込みとは:型枠を立てること
- 工事の流れ:加工→墨出し→建て込み→コン打ち→解体搬出
- タイミング:鉄筋後コン打ち前
以上が型枠建て込みに関する情報のまとめです。
一通り基礎知識は網羅できたと思います。
型枠建て込みの中でもスラブ部分の場合、型枠を支える必要があります。そこに関しては型枠支保工という工事が発生しますので、合わせて知識として抑えておきましょう。
下に分かりやすい記事のリンクを貼っておくので、よかったら読んでみてください。