CCUSとは?建設キャリアアップシステム登録、メリット、運用など

  • CCUSって結局なに?
  • 登録は義務なの?やらないと仕事もらえない?
  • メリットって現場の自分に何の得があるの?
  • 会社が登録するのと、自分個人が登録するのは別物?
  • 登録料っていくら?毎年お金かかるって本当?
  • レベル1〜4って何で決まるの?
  • 経審の加点って具体的に何点上がるの?
  • 登録しないと「減点」されるって聞いたけど怖い
  • カードリーダーって誰が現場に置くの?
  • 結局、現場で誰もタッチしないやつになるんじゃ…
  • 施工管理の自分は「技能者」に入るの?入らないの?

上記の様な悩みを解決します。

CCUS(建設キャリアアップシステム)は、ここ数年で「公共工事をやるなら避けて通れない」レベルまで一気に広がった制度です。元請から「次の現場、CCUS必須だから登録しといて」と言われて初めて慌てて調べる、という施工管理の方も多いはずです。今回は定義・仕組み・レベル判定・登録方法・費用・メリット・デメリット・経審の加点といった基本を押さえた上で、現役の施工管理目線で「現場でのカードリーダー運用」「形骸化させない運用のコツ」「施工管理自身は技能者登録すべきか」「元請・下請・一人親方の役割分担」など、現場で実際にハマるポイントまで網羅的に整理しました。

なるべく分かりやすい表現でまとめていくので、これから登録する方にも理解しやすい内容になっているかなと思います。

それではいってみましょう!

目次

CCUS(建設キャリアアップシステム)とは?

CCUSとは、結論「技能者の資格・社会保険加入状況・現場での就業履歴を一元的にデータ化し、業界全体で共有・活用できるようにする国主導の仕組み」のことです。正式名称は建設キャリアアップシステム(Construction Career Up System)で、その頭文字を取ってCCUSと呼ばれています。

国土交通省と建設業団体が官民一体で推進している制度で、技能者一人ひとりにIDを発行し、ICチップ入りの「建設キャリアアップカード」を交付します。技能者がこのカードを現場のカードリーダーにタッチすると、「いつ・どの現場で・どの職種で・どの立場(職長など)で働いたか」が就業履歴として電子的に蓄積されていく、というのが基本の流れです。

制度の狙いは大きく3つあります。ひとつは、技能者の経験や資格を客観的に証明できるようにして処遇改善につなげること。ふたつめは、経験・技能を4段階のレベルで評価し、若手が「次にどこを目指せばいいか」というキャリアパスを描けるようにすること。みっつめは、優秀な技能者を育てている会社を可視化して、業界全体を健全に成長させることです。

すでに登録は相当な規模まで進んでいて、技能者の登録数は2025年時点で約170万人を超え、建設業の技能者全体(約300万人)の半数以上がカードを持っている計算になります。「まだ様子見」という段階はとっくに過ぎていて、現場では「持っていて当たり前」に近づいているのが実情です。

個人的には、CCUSは「建設業版のマイナンバー+運転免許証」みたいなものだと捉えると整理しやすいです。本人確認・資格・経歴がひとつのカードに紐づいていて、現場が変わっても自分の実績がついて回る、というイメージですね。

CCUSの仕組み(カード・就業履歴・レベル判定)

CCUSは、次の4つの要素が組み合わさって動いています。仕組みを分解して見ると、「何のためのシステムか」がはっきりします。

# 構成要素 内容
技能者情報の登録 氏名・生年月日・保有資格・社会保険加入状況などをデータ化。転職・異動しても情報を引き継げる
事業者情報の登録 会社が技能者情報と紐づけ、適切な雇用管理を行う
就業履歴の蓄積 現場のカードリーダーにカードをタッチして入退場を記録
能力評価(レベル判定) 経験・資格・職長経験などから4段階で技能者を評価

能力評価(レベル判定)の4段階

CCUSの肝のひとつが、技能者を経験・資格・マネジメント経験に応じて4段階で評価する「能力評価制度(レベル判定)」です。カードの色がレベルごとに分かれているのが特徴で、ぱっと見でその人の習熟度が分かるようになっています。

レベル カードの色 位置づけの目安
レベル1 初級技能者(見習い・経験が浅い層)
レベル2 中堅技能者(一通りの作業を任せられる層)
レベル3 職長として現場を回せる層
レベル4 金(ゴールド) 高度なマネジメントができる最上位層

レベルは「就業日数」「保有資格」「職長としての就業日数」といった客観的なデータをもとに、職種ごとの基準で判定されます。判定は職種別の能力評価実施団体が行う仕組みで、申請してレベルが上がるとカードが色分けされて再発行される、という流れです。

就業履歴はどうやって蓄積するのか

就業履歴を貯めるには、現場に「就業履歴を記録する設備」が必要です。代表的なのは現場の入退場ゲートやプレハブに置くカードリーダーですが、ここが実は現場でいちばん悩むポイントでもあります。蓄積方法には主に次のパターンがあります。

  • CCUS公式が提供する標準のカードリーダーを現場に設置する
  • CCUSと連携した民間の入退場管理アプリ・SaaS(スマホで読み取れるタイプ)を使う
  • やむを得ない場合に限り、PCから就業履歴を直接入力する(後述のとおり経審加点では認められない方法)

現場の規模や工期、元請の指定によって最適解が変わるので、ここは「元請が何を使うか」を最初に確認するのが鉄則です。個人的には、就業履歴の蓄積方法を決めずに登録だけ先に済ませてしまうと、結局「カードはあるけど現場で記録されない」状態になりがちなので、設備とセットで考えるべきだと思っています。

CCUSの登録は義務?それとも任意?

結論から言うと、CCUSへの登録は原則として「任意」です。登録していないこと自体が法律違反になるわけではありません。ただし、実態は「任意だけど、やらないと不利になる場面が増えている」という段階に入っています。

例外的に義務化されているのが、外国人材を受け入れるケースです。外国人技能実習生や特定技能の外国人を受け入れる事業者と、その外国人本人については、CCUSへの登録が義務付けられています。

そして「任意なのに実質必須」になっているのが公共工事です。国直轄工事を中心に、CCUSの現場導入を入札参加の要件にしたり、後述する経営事項審査(経審)の加点・減点に直結させたりする動きが強まっています。元請が公共工事を取りに行く以上、その下請として現場に入る会社・技能者もCCUS対応を求められる、という連鎖が起きているわけです。

僕の整理では、「制度上は任意、商売上はほぼ必須」と捉えておくのが現実的です。特に公共工事の比率が高い会社にいるなら、「いつかやる」ではなく「今のうちにやる」一択だと考えています。

CCUS登録のメリット

CCUSのメリットは、立場によって中身が変わります。「技能者本人」「会社(事業者)」「元請」の3つの視点で見ていきます。

技能者にとってのメリット

技能者本人にとっての一番のメリットは、経験・資格が客観的なデータとして残ることです。これまで「どの現場で何年やってきたか」は本人の記憶と口頭の説明に頼るしかありませんでしたが、CCUSなら就業履歴として自動で蓄積され、転職時にも実績として示せます。

もうひとつ大きいのが、建退共(建設業退職金共済)との連携です。従来は現場で証紙を受け取って手帳に貼る方式で、多重下請構造のなかで掛金が漏れることが課題でした。CCUSのカードタッチで就労実績が記録されると、その実績をもとに掛金を確実に積み立てられるようになります。退職金の取りこぼしが減る、というのは技能者本人にとって実利の大きい話です。建退共の仕組みはこちらが詳しいです。

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加えて、レベル判定で技能が「見える化」されることで、能力に応じた処遇改善(賃金アップ)につながりやすくなります。国の調査でも、レベルが高い技能者ほど高い賃金が支払われている傾向が示されています。

会社(事業者)にとってのメリット

会社側の最大のメリットは、後述する経営事項審査(経審)の加点です。公共工事の入札で評価点に直結するため、公共工事をやる会社にとっては「やらない理由がない」レベルの効果があります。

加えて、採用や協力会社選定で相手の技能を確認できる、複数現場の技能者を一元管理できる、といった管理面のメリットもあります。作業員名簿や施工体制台帳の作成が省力化できる点も実務的にはありがたいところです。作業員名簿まわりはこちらも参考になります。

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元請にとってのメリット

元請にとっては、現場全体の就業実績がデータで残ることが大きいです。誰がどの現場でどれだけ働いたかが可視化され、人員配置の最適化やコンプライアンス確保につながります。施工体制台帳との連携で事務負担も減らせます。施工体制台帳の整理はこちらが詳しいです。

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現場目線で言えば、メリットの実感は「経審加点(会社)」と「退職金の確実な積み立て(技能者)」の2つが特に大きいと感じます。逆にこの2つを技能者にきちんと説明できないと、現場では「面倒なだけの制度」と受け取られて、後述の形骸化につながります。

CCUS登録のデメリット・注意点

メリットの裏で、CCUSには費用と手間のデメリットもあります。ここを把握しておかないと「思ったより金がかかる」となりがちです。

技能者側のデメリットは、登録料がかかること。簡略型で2,500円、詳細型で4,900円(いずれも税込)が必要です。会社側はもっと負担が大きく、5年ごとの事業者登録料(資本金に応じて6,000円〜)に加えて、毎年の管理者ID利用料(1IDあたり11,400円)、そして現場利用料(カードタッチ1回10円)が継続的に発生します。

特に現場利用料は、規模が大きい現場ほど効いてきます。たとえば70人が出入りする現場だと1日700円、これが30日続けば21,000円。複数現場・長期工事になると、年間でまとまった金額になります。費用の内訳は後の章で表にまとめます。

手間の面では、登録時に社会保険の加入証明・資格証明・顔写真などを揃える必要があり、最初の事務作業が地味に重いです。正直なところ、ここで止まってしまう一人親方や小規模事業者は少なくないと感じます。

CCUSの登録方法と手順

CCUSの登録は「技能者登録」と「事業者登録」の2本立てです。立場によって何をやるかが変わるので、自分がどれに当てはまるかを最初に確認しておきましょう。

技能者(個人)の登録手順

技能者登録は、おおまかに次の流れです。

  • 必要書類を準備する(本人確認書類、6か月以内の顔写真、保有資格を証明する書類、社会保険の加入が分かる書類など)
  • 申請方法を選ぶ(インターネット申請が推奨。紙の申請書で認定登録機関を通す方法もある)
  • 登録料を支払う(簡略型2,500円/詳細型4,900円)
  • 技能者IDとキャリアアップカードの発行を受ける

ここで迷いやすいのが「簡略型と詳細型のどちらにするか」です。簡略型は本人情報(顔写真・連絡先・職種など)のみ、詳細型は保有資格や研修受講歴まで登録できます。レベル判定を受けたいなら詳細型が必要なので、技能を評価につなげたいなら最初から詳細型を選ぶのが結論です。

事業者(会社)の登録手順

事業者登録の流れは次のとおりです。

  • 事業者証明書類を準備する(建設業許可がある場合は許可証、ない場合は事業税の確定申告書など。加えて社会保険加入が分かる書類)
  • インターネットで登録申請する
  • 資本金に応じた登録料を支払う
  • 事業者IDの発行を受ける

事業者登録は5年ごとの更新制です。自社の担当者が行うほか、元請や上位下請の担当者による代行申請も認められています。

一人親方の場合

一人親方は「事業者でもあり技能者でもある」立場なので、両方の登録が必要になります。ただし、一人親方の事業者登録料は0円(無料)です。つまり実際に支払うのは技能者登録料(簡略型2,500円/詳細型4,900円)だけ、ということになります。ここは一人親方によく聞かれるポイントなので、「事業者登録は無料、技能者登録だけ有料」と覚えておくと説明しやすいです。

CCUSの費用一覧

費用は「最初だけかかるもの」と「毎年・毎回かかるもの」に分けると整理しやすいです。会社の規模で大きく変わるのは事業者登録料なので、自社の資本金区分を確認しておきましょう。

費用項目 対象 金額(税込) 頻度
技能者登録料(簡略型) 技能者 2,500円 登録時
技能者登録料(詳細型) 技能者 4,900円 登録時
事業者登録料 会社 6,000円〜240万円(資本金による)※一人親方は0円 5年ごと
管理者ID利用料 会社 11,400円/ID(一人親方は2,400円) 毎年
現場利用料 元請 10円/1人・1現場 カードタッチ毎
カード再発行料 技能者 1,000円 再発行時

事業者登録料は資本金500万円未満で6,000円、500万円〜1,000万円未満で12,000円…と段階的に上がり、最大で50億円以上の大企業は60万円という具合に幅があります。中小の施工会社であれば数千円〜数万円の範囲に収まることがほとんどです。

なお、キャリアアップカードには有効期限があります。原則は発行後9年経過後の最初の誕生日まで、60歳以上の場合は14年目の誕生日までです。本人確認書類を出していないと2年目の誕生日までと短くなるので、登録時にきちんと書類を揃えておくのが得策です。

CCUSと経営事項審査(経審)の加点・未登録の減点

会社目線でCCUS導入の最大の動機になるのが、この経審(経営事項審査)への影響です。仕組みがやや複雑なので、加点と減点の両面から整理します。経審そのものの全体像はこちらが詳しいです。

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経審の総合評点(P点)は、X点・Y点・Z点・W点の4つで構成されます。CCUSが関わるのは「W点(社会性)」と「Z点(技術力)」の2つです。

W点の加点(導入状況)

W点では「CCUSの導入状況」が評価対象です。直近の事業年度において、すべての公共工事の現場でCCUSを導入していれば10点、民間工事を含むすべての現場で導入していれば15点が加点されます。

ただし加点を受けるには、(1)システム上での現場・契約情報の登録、(2)カードリーダーなど「直接入力によらない方法」での就業履歴蓄積体制の整備、(3)経審申請時の誓約書の提出、という条件をすべての対象工事で満たす必要があります。ここがポイントで、現場ではカードリーダーを使わず、工事が終わってからPCでまとめて入力する、というやり方では加点が認められません。

W点の加点(技能の向上)

W点にはもうひとつ「技能の向上に関する取り組み状況」という加点項目があります。基準日前3年間でレベルが上がった技能者の割合などに応じて、最大10点が加点される仕組みです(計算式は複雑なので詳細は割愛します)。要は「社内の技能者を登録してレベルを上げていくほど、加点の可能性が高まる」と理解しておけば十分です。

Z点の加点(レベル3・4の職員)

Z点では、CCUSのレベル判定が技術職員の評価に反映されます。レベル3と判定された者は技能士1級と同等として2点、レベル4と判定された者は登録基幹技能者と同等として3点の加点対象になります。

未登録による「実質的な減点」

意外と知られていないのが、登録しないことによる不利です。令和5年の改正でW点の加点項目が増えた関係で、W点算出に使う係数が下げられました。その結果、CCUSに登録していない会社は、何もしていなくてもW点が相対的に下がる構造になっています。試算ではP点換算で10点超のマイナスになるケースもあり、W点の比重が大きい会社ほど影響が大きくなります。

僕の考えでは、経審を受ける会社にとってCCUSは「加点を取りに行く制度」というより、もはや「やらないと取り残される土俵」になっています。加点のためには対象期間中の現場でカードリーダー運用が必要なので、「次の審査に間に合わせたいなら今すぐ動く」のが正解です。

CCUSが現場で形骸化する原因と運用のコツ

ここからが、SaaSや士業の解説記事ではあまり触れられない「現場のリアル」です。CCUSは「登録した」だけでは1円の価値も生みません。現場でカードがタッチされて初めて就業履歴が貯まり、経審加点や退職金積立につながります。ところが、この「現場でタッチされ続ける」のが想像以上に難しいんです。

現場でCCUSが形骸化する典型パターンは、だいたい次の3つに集約されます。

  • カードリーダーの設置場所が悪く、職人が通り道でタッチしない(プレハブの奥、雨ざらしの場所など)
  • そもそもカードを持ってこない・忘れる職人がいて、入退場記録に穴があく
  • 元請・下請・一人親方の誰が運用責任を持つかが曖昧で、「誰かがやるだろう」で放置される

対策は、難しいことではなく「動線」と「習慣化」と「責任の明確化」の3点に尽きます。カードリーダーは朝礼場所や入退場ゲートなど、全員が必ず通る場所に置く。朝礼で「タッチしてから現場へ」を毎日声かけして習慣にする。そして「この現場のCCUS運用は元請の◯◯が責任者」と最初に決めておく。この3つを着工時に固めておくと、形骸化はかなり防げます。

現場目線で言えば、CCUSは工程表や安全書類と同じで「作る・登録する」より「現場で回し続ける」方が何倍も難しい制度です。施工管理としては、登録の手伝いより「カードリーダーをどこに置き、誰が毎日回すか」を着工前に詰めておくことが、いちばん効く仕事だと思っています。

施工管理(現場監督)自身はCCUS登録すべき?

これは当事者として地味に気になるポイントなのに、ほとんどの記事が答えてくれない論点です。結論から言うと、「純粋に施工管理だけをやる現場監督・主任技術者は、CCUSの“技能者”には含まれない」のが原則です。

経審の技能向上加点などで言う「技能者」は、現場で実際に施工作業を行う作業者を指します。図面を見て段取りを組み、品質・安全・工程を管理する施工管理は、この技能者の定義からは外れます。なので「施工管理だから登録しなきゃ」と焦る必要は、基本的にはありません。

ただし例外があります。現場管理をしながら自分も施工作業をする、という働き方をしている人(小規模会社や一人親方に多い)であれば、技能者としても扱われ、登録・レベル判定の対象になり得ます。自分が「管理だけ」なのか「管理+作業」なのかで判断が変わる、というわけです。

僕の感覚だと、施工管理本人の登録要否より、「自社の技能者(職人)を漏れなく登録・レベルアップさせること」の方が、会社の経審にも現場運用にもはるかにインパクトが大きいです。施工管理の役割は、自分が登録するかどうかより、現場の技能者がきちんと登録・タッチできる環境を整えることだと捉えるのが実務的だと思います。

CCUSに関するよくある質問

Q1:CCUSの登録は義務ですか?

原則は任意で、登録していないこと自体は法律違反ではありません。ただし外国人材(技能実習生・特定技能)を受け入れる事業者と本人は登録が義務です。また公共工事では入札要件や経審の加点・減点に直結するため、公共工事をやる会社にとっては「実質必須」になっています。「制度上は任意、商売上はほぼ必須」と理解しておくのが現実的です。

Q2:技能者登録は簡略型と詳細型のどちらがいいですか?

レベル判定を受けたいなら詳細型一択です。簡略型(2,500円)は本人情報のみで、保有資格や研修歴が登録されないため、能力評価(レベル判定)を受けられません。詳細型(4,900円)なら資格や経験まで登録でき、レベルアップ=処遇改善や会社の経審加点につながります。技能を評価に変えたいなら最初から詳細型がおすすめです。

Q3:一人親方の費用はいくらですか?

一人親方は事業者登録料が0円(無料)なので、実際に払うのは技能者登録料だけです。簡略型なら2,500円、詳細型なら4,900円。ただし管理者ID利用料が年2,400円かかる点と、レベル判定を受けるなら詳細型が必要な点は押さえておきましょう。「事業者登録は無料、技能者登録は有料」と覚えておくと分かりやすいです。

Q4:カードに有効期限はありますか?

あります。原則は発行後9年経過後の最初の誕生日まで、60歳以上は14年目の誕生日までです。本人確認書類を提出していない場合は2年目の誕生日までと短縮されるので、登録時にきちんと書類を揃えておきましょう。再発行は1,000円かかります。

Q5:経審で何点くらい変わりますか?

W点で公共工事のみ導入なら10点、民間含む全工事導入なら15点の加点があります。さらに技能向上の取り組みで最大10点、Z点でレベル3の職員に2点・レベル4に3点が加点されます。逆に未登録だと係数の関係でP点換算10点超のマイナスになるケースもあり、「加点を逃す+実質減点」のダブルパンチになり得ます。

Q6:登録したのに現場で就業履歴が貯まりません。なぜですか?

カードリーダーが設置されていない、あるいは設置場所が悪くて職人がタッチしていない、というのが典型的な原因です。CCUSは登録だけでは履歴が貯まらず、現場でのカードタッチが必須です。カードリーダーを全員が通る動線に置き、朝礼で「タッチしてから現場へ」を習慣化し、運用責任者を明確にする、の3点で改善します。

Q7:施工管理の自分も技能者登録が必要ですか?

純粋に管理業務だけをする施工管理(現場監督・主任技術者)は、CCUSの「技能者」には含まれないのが原則なので、必須ではありません。ただし管理に加えて施工作業もする場合は技能者として扱われ、登録・レベル判定の対象になり得ます。自分が「管理だけ」か「管理+作業」かで判断しましょう。

CCUSに関する情報まとめ

  • CCUSとは:技能者の資格・社会保険・就業履歴をデータ化し業界で共有する国主導の仕組み
  • 仕組み:カードを現場でタッチして就業履歴を蓄積、4段階のレベル判定(白・青・銀・金)で技能を可視化
  • 義務か任意か:原則任意。ただし外国人受入は義務、公共工事では実質必須
  • メリット:技能者は経験の証明と建退共の確実な積立、会社は経審加点、元請は現場の見える化
  • デメリット:登録料・管理者ID料・現場利用料の負担、初回の書類準備の手間
  • 登録方法:技能者登録と事業者登録の2本立て、一人親方は事業者登録料が無料
  • 費用:技能者2,500〜4,900円、事業者登録6,000円〜(5年ごと)、管理者ID年11,400円、現場利用料1回10円
  • 経審:W点で10〜15点+技能向上で最大10点、Z点でレベル3=2点・レベル4=3点、未登録は実質減点
  • 現場運用:形骸化の原因はリーダー設置・タッチ習慣・責任の曖昧さ、着工時に動線と責任者を固める
  • 施工管理本人:管理のみなら技能者に非該当、管理+作業なら対象になり得る

以上がCCUSに関する情報のまとめです。

CCUSは「登録して終わり」ではなく、「現場で回し続けて初めて価値が出る」制度です。会社にとっては経審の土俵、技能者にとっては経験と退職金を守る仕組みであり、施工管理としては「自社の技能者を漏れなく登録・レベルアップさせ、現場でカードがタッチされ続ける環境を整える」ことがいちばんの貢献になります。建退共や施工体制台帳、経営事項審査といった周辺の制度とセットで押さえておくと、現場でも事務所でも一段強くなれるはずです。

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