AEケーブルとは?意味、用途、色、屋外使用、HPとの違い、規格など

  • AEケーブルってなに?
  • 「AE」の意味って?
  • どんな用途で使われるの?
  • どんな色があるの?
  • 屋外で使用できるの?
  • HPケーブルとの違いは?
  • 規格を知りたい
  • 価格はどれくらいなの?

上記のような悩みを解決します。

AEケーブルは防災関係設備の配線に使われます。今時、防災設備の無い建物なんてありません。つまり、AEケーブルが使われていない現場なんて無いということです。

電気工事に携わるなら、AEケーブルに関する知識はマストです。基礎知識についてキッチリ理解しておきましょう。

なるべく分かりやすい表現で記事をまとめていくので、初心者の方にも理解しやすい内容になっているかなと思います。

それではいってみましょう!

 

AEケーブルとは?「AE」の意味

AEケーブルとは、結論「警報用で、ポリエチレン製の、ケーブル」です。

正式名称でいくと「警報用ポリエチレン絶縁ケーブル」という意味ですね。これでは少し分かりにくいと思ったのでざっくりと説明してみました。

用途については次の章で詳しく説明しますが、業務用の放送設備や感知器などの警報機器の配線に使用されます。また、ポリエチレン製ですので、下記のような特徴を持ちます。

AEケーブルの特徴

  • 価格が安い
  • 加工性に優れる
  • 防水性が高い
  • 耐候性に優れる

そもそもAEケーブルの「AE」とはなんぞや?といったところですが、結論「Alarm Polyethylene」です。アラームポリエチレンですので直訳すると「警報用ポリエチレンケーブル」と、まんまですね。

似たようなところでいくと、HPケーブルやFPケーブルなどがあります。

FPケーブルはどちらかというと、野太いケーブルです。大きめの電気を供給するのに使われます。対してAEケーブルは信号線ですので、細いケーブルになります。

具体的には「0.65mm、0.9mm、1.2mm」のバリエーションがあります。

 

AEケーブルの用途

AEケーブルの用途は、結論「業務用の放送設備とP型の感知器」です。

商業施設なんかに行くと「〇〇県〇〇市からお越しの、〇〇君が迷子です」というアナウンスが流れたりしますよね。このように業務用の放送設備(スピーカー)の電源供給に使用されます。

AEケーブルには耐熱性がありませんから、非常放送設備に採用されることはありません。非常放送設備に関しては耐熱性のあるHPケーブルが採用されます。

また、火災を検出する感知器にはP型とR型があるのですが、2種類の内「P型の感知器」に対する電源供給をAEケーブルは行います。

簡単な区分けとしては下記のような格好です。

P型とR型、AEケーブルとHPケーブル

  • P型=アナログの感知器=AEケーブル
  • R型=デジタルの感知器=HPケーブル

 

AEケーブルの色

AEケーブルの色は、結論「シース(外枠)は灰色とクリーム色、絶縁体は青赤白」です。

ケーブル全体を覆うシースは灰色とクリーム色の2種類があります。イメージとしては灰色の方がメジャーな気がします。

中の電線を覆う絶縁体は、青赤白の3種類です。

3相(RST)の区別がしやすいように別々の色になっている訳ですね。

基本的なRSTの色分け

  • R:赤
  • S:白
  • T:青

基本的にはRSTそれぞれ上記の色分けですので、赤白青のAEケーブルを注文すれば問題ありません。

ただ、現場によってRSTの色分けが違う可能性もあります。

きっちりチェックすることが大事ですし、現場の色分けが違う場合は、適したケーブルを発注するようにしましょう。

 

AEケーブルとHPケーブルの違い

AEケーブルとHPケーブルとの違いは、結論「耐熱性があるか?ないか?」です。

HPケーブルには耐熱性があり、火災時にも正常に電源供給をすることができます。対して、AEケーブルに耐熱性はありません。

「火災時にケーブル燃えて、電源供給できなかったら問題なのでは?」と思う方いますよね。

これ、結論、問題ないって話です。

要は負荷の性質によるものになります。先ほども言った通り、AEケーブルはP型感知器に使用される配線ですよね。このP型感知器の特徴が重要です。

検知する方法がP型とR型では違います。

HPケーブルが使用されるR型の感知器の場合、イメージ通り、感知器からケーブルを通して中央監視盤に信号を送ります。「この場所で異常が発生してるよ!」といった格好ですね。

対して、P型感知器の場合は、ケーブルが切断された瞬間に信号を発します。「ケーブル切れたよ!ってことは火災が発生してるよ!」といった格好です。

勿論、火災でケーブルが切断されなかったとしても、感知器からケーブルを通じて中央監視盤に信号を送ることも可能です。

つまり、火災でケーブルが切れたとしても、切れなかったとしても、信号を送ることが可能です。

よってAEケーブルには耐熱性がありません。

 

AEケーブルは屋外でも使用可能?

結論から言うと、AEケーブルは「基本は屋内使用だが、製品によっては屋外でも使用可能」です。

AEケーブルはビニルシースでできていますから、直射日光に弱いという特徴があります。屋外で使用すると紫外線にやられてケーブルが劣化してしまいます。

よって、AEケーブルは基本的に屋内使用であり、屋外で使用するにしても配管にする必要があります。配管なら紫外線が当たりませんから、使用可能です。

ただ製品によっては、屋外使用できるAEケーブルもあります。

要は直射日光を克服したAEケーブルもあるということです。ただ、通常のAEケーブルと比較すると特別な加工を加えているため、価格が高くなる傾向にあります。

屋外に非常放送や感知器の配線をすることになった時、屋外使用可能のAEケーブルを使うのか?オール配管でいくのか?の判断が必要です。

価格や手間を考えて適切な方を選びましょう。

基本は屋内使用という認識で!

 

AEケーブルの規格

芯線数 導体径 絶縁体暑さ 絶縁体外径 シース厚み 仕上外径
2心 0.65mm 0.18mm 1.01mm 0.6mm 2.2×3.2mm
2心 0.9mm 0.23mm 1.36mm 0.6mm 2.5×3.9mm
2心 1.2mm 0.3mm 1.8mm 0.6mm 3.0×4.8mm
3心 0.65mm 0.18mm 1.01mm 0.6mm 3.4mm
3心 0.9mm 0.23mm 1.36mm 0.6mm 4.1mm
3心 1.2mm 0.3mm 1.8mm 0.6mm 5.0mm
4心 0.65mm 0.18mm 1.01mm 0.6mm 3.6mm
4心 0.9mm 0.23mm 1.36mm 0.6mm 4.5mm
4心 1.2mm 0.3mm 1.8mm 0.7mm 5.5mm
配管の場合は、電線管サイズを選定する必要があります。サイズ選定方法については下記記事がオススメです!

 

AEケーブルの価格

AEケーブルの特徴

  • 0.65mmの2心:4000円弱
  • 0.65mmの4心:7500円くらい
  • 0.9mmの2心:4000円くらい
  • 0.9mmの3心:6000円ちょい
  • 1.2mmの2心:7000円弱
  • 1.2mmの3心:10000円くらい

上記は200mの場合です、つまり、200で割れば1mあたりの価格が出ます。

一番シンプルな「0.65mm2心」の場合、1mで20円程度という訳です。「1.2mm3心」は1mあたり50円ですから、ざっくり、1mあたり20円から50円がAEケーブルの価格になります。

とはいえ、1m単位で購入することはできません。

100mもしくは200mくらいが一巻きです。現場において必要なAEケーブルの長さを、図面から正確に読み取り、適切な量を発注しましょう。

注意点としては、補給率を掛けることです。

例えば、図面から読み取った必要長さが100mだったとしたら、100mジャストを発注するのは良くありません。1.1倍掛けた長さを発注する必要があります。

100mなら110m、つまり200m巻きを発注する必要があるんです。これが補給率になります。

基本的には1.1倍でいいですが、大型現場になるとまた変わったりします。会社で確認してから発注するようにしましょう。

 

AEケーブルに関する情報まとめ

AEケーブルに関する情報まとめ

  • AEケーブルとは:警報用で、ポリエチレン製の、ケーブル
  • 「AE」の意味:Alarm Polyethylene=アラームポリエチレン
  • AEケーブルの用途:業務用の放送設備とP型の感知器
  • AEケーブルの色:シースは灰色とクリーム色、絶縁体は青赤白
  • AEケーブルは屋外使用可能か?:基本は屋内使用だが、製品によっては屋外でも使用可能
  • AEケーブルとHPケーブルとの違い:耐熱性があるか?ないか?
  • AEケーブルの規格:上表参照
  • AEケーブルの価格:1mあたり20円から50円

以上がAEケーブルに関する情報のまとめです。

一通り、AEケーブルの基礎情報は網羅できたと思います。

似たようなケーブルでいくと、FPケーブルやHPケーブルがあります。それぞれどの現場でも必ず使用されているケーブルです。

類似ケーブルに関する情報も抑えて抑えておきましょう!それでは!