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除したとは?意味、読み方、割り算との違い、計算式での使い方など

  • 「除した」ってなんて読む?
  • どんな意味?
  • 「割る」と何が違うの?
  • 計算式での使い方は?
  • 構造計算や法令でよく出てくる理由は?
  • 例文と一緒に教えてほしい

上記の様な悩みを解決します。

建築の法令や構造計算の世界では、「除した値」「除して得た数」という言い回しが頻繁に登場します。建築基準法施行令や構造計算書を読んでいて、「結局これは割り算なの?」と一瞬手が止まる経験、誰しもあると思います。本記事では「除した」の読み方・意味、割り算との違い、計算式での使い方、建築の場面での実例までを整理して、専門文書の読解スピードを上げていきます。

なるべく分かりやすい表現で記事をまとめていくので、初心者の方にも理解しやすい内容になっているかなと思います。

それではいってみましょう!

目次

除したとは?

除したとは、結論「割り算をした、という意味」のことです。

「除す(じょす)」という動詞の過去形・受身形で、辞書的な意味は「割る」「割り算をする」。

読み方

  • 除した:「じょした」と読む
  • 除す:「じょす」と読む
  • 除して得た値:「じょしてえたあたい」

→ 「除(じょ)」は「割る」を表す漢字で、「乗除(じょうじょ)」というセットで使うと「掛け算と割り算」の意味になります。

意味の整理

表現 意味 数式での表記
AをBで除した AをBで割った A ÷ B = A / B
AをBで除して得た値 AをBで割って出た答え A ÷ B
AをBで除する AをBで割る A ÷ B

→ つまり「除した=割った」とそのまま読み替えてOK。法令独特の硬い言葉ですが、意味は単純な割り算です。

「除した」が登場する代表例

建築基準法・構造関係の文書で頻出。

  • 建築基準法施行令第82条「許容応力度を安全率で除した値」
  • JIS規格「測定値を試料数で除して得た平均値」
  • 構造計算書「軸力を断面積で除した応力度」

→ 「除した」は固いだけで意味は素直な「割り算」。慣れれば一瞬で読み解けるようになります。

「除す」と「割る」の違い

意味は同じですが、使われる場面と文体が違います。

ニュアンスの違い

用語 文体 使う場面
割る 口語・日常 学校の算数、会話
除す 文語・公的 法令、規格、構造計算
除する 同上 動詞の終止形
除した 同上 過去形

→ 「割る」は普段使い、「除す」は公文書用、というイメージ。意味は完全に同じです。

反対語との対応

反対の演算 口語 文語
足し算 加える 加える/加える
引き算 引く 減ずる(げんずる)
掛け算 掛ける 乗ずる(じょうずる)
割り算 割る 除する(じょする)

→ 「乗除」というセット用語があるように、「除す」と対になるのは「乗ず」。「加減乗除」と並ぶときの「除」が、これと同じ漢字です。

英語との対応

  • 除する:divide
  • 除算:division
  • 被除数:dividend
  • 除数:divisor
  • 商:quotient

→ 公式の英語表記でも一貫して divide が使われます。「除した値=quotient(商)」と読み換えると、論文や海外文献でも応用が利きます。

計算式での「除した」の使い方

実際の計算式で「除した」がどう登場するかを見ていきます。

基本パターン

「AをBで除した値」= A ÷ B = A / B = A/B

例:
– 「10を2で除した値」= 10 ÷ 2 = 5
– 「面積を本数で除した値」= 面積 / 本数

応力度の式

構造計算で最頻出のパターン。

σ = N / A

  • σ:応力度(N/mm²)
  • N:軸力(N)
  • A:断面積(mm²)

法令的に書くと:「軸力を断面積で除して得た値が応力度」

→ 同じことを言っているのに、口語と法令文ではこれだけ表現が違います。

応力度=力÷面積、ひずみ=変形÷もとの長さ

物理量 法令的な言い方
応力度 σ N / A 軸力を断面積で除した値
ひずみ ε ΔL / L 変形量を元の長さで除した値
圧力 p F / S 力を面積で除した値
平均値 x̄ Σx / n 合計値をデータ数で除した値

→ 「除した」が出てきたら、まず分子と分母を見つけて、「上÷下」と読み替える。これだけで構造計算書の難読箇所がスラスラ読めます。

応力度の計算はこちらの記事も参考にしてください。

建築・構造計算で「除した」が出てくる代表例

実際の法令文・構造計算で「除した」がどう登場するか、具体例を整理します。

例1:建築基準法施行令第82条(許容応力度)

「材料の引張強さに安全率を除して得た値を、許容応力度とする」

  • 引張強さ:σu(N/mm²)
  • 安全率:F(無次元)
  • 許容応力度:σa = σu / F

→ 鋼材なら σu = 400 N/mm²、F = 1.5 として、σa = 267 N/mm²。安全率の詳細はこちらの記事も参考にしてください。

例2:建築基準法施行令第88条(地震層せん断力係数)

「Z(地震地域係数)にRt(振動特性係数)を乗じ、Co(標準せん断力係数)を乗じて得た値をAi分布で各層に分配し、その値を当該層より上の重量で除する」

  • 単純化すると:Ci = Z × Rt × Ai × Co
  • 「除する」は分配計算の文脈で登場

→ 地震計算の文書では「乗じる」「除する」が頻出。慣れないと一文で迷子になります。

例3:JIS規格の平均値計算

「測定値の合計をデータ数で除して得た値を、平均値とする」

x̄ = (x₁ + x₂ + … + xn) / n

→ コンクリートの圧縮強度試験など、JIS規格の品質管理では、データの平均値を取るときの定義文に必ず「除した」が出てきます。

例4:かぶり厚さの管理(JASS 5)

「最も外側の鉄筋からコンクリート表面までの距離をかぶり厚さとし、その平均値は測定本数で除して得た値とする」

→ 配筋検査の検査要領にも「除した」が登場。「測定値合計÷本数」のシンプルな計算ですが、法令的に書くとこうなります。配筋検査についてはこちらの記事も参考にしてください。

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例5:壁量計算(建築基準法施行令第46条)

「必要な壁量は、床面積に告示で定める係数を乗じて得た値とする」(直接「除した」ではないが、付随する単位面積壁量の計算で頻出)

→ 単位壁長あたりの倍率計算で「除した」が登場します。壁量計算の詳細はこちらの記事も参考にしてください。

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「除した」と紛らわしい類似表現

似た表現や混同しやすい言葉を整理します。

「除した」と「除いた」の違い

完全に別の意味なので注意。

表現 意味
除した 割り算をした AをBで除した=A÷B
除いた 取り除いた、引いた AからBを除いた=A−B

→ 「除した」は割り算、「除いた」は引き算(除去)。法令を読むときに一字違いで意味が真逆になるので要注意。

「乗じた」とのセット

「乗じた」とのセットで覚えるのが効率的。

表現 演算 数式
AにBを乗じた値 掛け算 A × B
AをBで除した値 割り算 A ÷ B

→ 法令文では「乗じた値」と「除した値」が同じ文に出てくることが多い。順序を確実に押さえると、複雑な計算式も整理できます。

「分の」と「除した」

口語の「Bの3分の1」を法令的に書くと「Bを3で除した値」。

  • 3分の1 = 1/3 = 1 ÷ 3
  • 「3で除した」=「3で割った」=「3分の1にした」

→ ニュアンスは微妙に違いますが、最終的な値は同じになります。

「除した」の読解のコツ

専門文書を読むときの実用テクニックを整理します。

コツ1:分子と分母を機械的に分ける

「AをBで除した」と書いてあったら、まず「分子A、分母B」と分けて、A/Bに書き直す。

例:「断面二次モーメントを断面係数で除した値」
– 分子:断面二次モーメント I
– 分母:断面係数 Z
– 結果:I / Z

→ 図に書き換えると、文字情報が一気に理解しやすくなります。

コツ2:単位で答え合わせ

「除した」の結果は、分子と分母の単位の比で出る。

例:「軸力(N)を断面積(mm²)で除した値」
– N ÷ mm² = N/mm² = 応力度の単位

→ 単位を見れば「これは応力度を求めている」とすぐ分かる。文字を追うより単位を追う方が早い、というのが建築計算書の読み方のコツです。

コツ3:パターンで覚える

頻出パターンを丸暗記すると一気に読めるようになります。

  • 応力度 = 力 / 面積
  • 平均値 = 合計 / 個数
  • 単位荷重 = 重量 / 体積
  • 倍率 = 必要値 / 標準値

→ どれも「除する」が登場する典型パターン。慣れれば「またこれか」で済むようになります。

「除した」に関する情報まとめ

  • 除したとは:「割り算をした」という意味の文語表現
  • 読み方:「じょした」
  • 「除す」と「割る」:意味は同じ、文体が違う(除すは公文書・法令で使用)
  • 反対語:「乗ず(掛ける)」とセット、加減乗除の「除」
  • 数式での表記:AをBで除した値 = A ÷ B = A / B
  • 建築での頻出例:許容応力度=引張強さ/安全率、応力度=軸力/断面積、平均値=合計/個数
  • 「除いた(引き算)」と混同しないこと
  • 読解のコツ:分子と分母を分ける、単位で答え合わせ、頻出パターンを暗記する

以上が「除した」に関する情報のまとめです。一通り基礎知識は網羅できたかなと思います。「除した=割った」と素直に読み替えれば、法令文も構造計算書も意外と難しくありません。ポイントは「除いた(引いた)」と混同しないこと。法令独特の言い回しは一字違いで意味が大きく変わるので、慣れるまでは文を割って分子と分母に分ける読み方を習慣にすると、専門文書のスピードが一段上がります。

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