根巻きとは?樹木と鉄骨柱脚、種類、材料、施工方法、注意点など

  • 根巻きって樹木?それとも鉄骨柱脚?
  • 設計図の「根巻きコンクリート」って何のこと?
  • 樹木の根巻きの目的は?
  • 鉄骨柱脚の根巻きはどんな構造?
  • 露出柱脚との違いは?
  • 配筋・厚みの規定は?
  • 2級・1級建築施工管理技士の試験で出る?
  • 設計図でどっちの根巻きか見分ける方法
  • 後輩に1分で根巻きを説明したい

上記の様な悩みを解決します。

「根巻き」は建築現場で2系統の意味があります。1つは樹木の根巻き(造園・植栽工事)、もう1つは鉄骨柱脚の根巻き(構造工事)。施工管理として設計図を読む時、どちらの根巻きかを即座に判別する必要があります。この記事では、両方の根巻きを統合的に整理し、辞書的な定義に加えて、塾系記事には絶対書けない「設計図での見分け方」「現場の段取り」「資格試験での出題」まで踏み込んで整理しました。

なるべく分かりやすい表現で記事をまとめていくので、初心者の方にも理解しやすい内容になっているかなと思います。

それではいってみましょう!

目次

根巻きとは?2系統の意味

根巻きとは、結論「ある対象の根本(基部)を別の材料で巻いて保護・補強すること」の総称です。建築現場では大きく2系統の意味で使われます。

系統 対象 目的
樹木の根巻き 移植する樹木の根鉢 根の乾燥・損傷の防止
鉄骨柱脚の根巻き 鉄骨柱の根元 構造補強、耐火性向上

文脈で判別する必要があり、設計図・施工計画書・特記仕様書を読む時に、まずどちらの根巻きかを確認するのが現場代理人の基本動作。

設計図での見分け方

ヒント 樹木 鉄骨柱脚
記号・略号 「根鉢」「根巻き」 「根巻きコンクリート」「根巻きRC」
出る場所 植栽図、外構図 鉄骨詳細図、軸組図
寸法表記 根鉢径(cm or mm)、樹木サイズ 高さ(mm)、厚み(mm)
カテゴリ 造園工事 鉄骨工事

具体的に「根巻きコンクリートt=200」と書かれていれば鉄骨柱脚、「根鉢径Φ500」と書かれていれば樹木、というように記号と寸法で判別します。

僕の感覚だと、新人施工管理が詰まる理由は「根巻きの2系統」を意識せずに、片方の知識だけで設計図を見るからだと感じます。両方を頭に入れて、設計図の文脈で判別する習慣を作るのが入口です。

樹木の根巻き(造園工事)

樹木の根巻きは、樹木を移植する時に根を保護するための作業です。

目的

  • 根の乾燥防止
  • 細根の損傷防止
  • 移植後の活着率向上
  • 運搬時の根鉢の崩れ防止

根巻きの種類

種類 材料 用途
縄巻き 麻縄、シュロ縄 小型〜中型樹木の標準
こも巻き 藁こも 樹皮保護・防寒
布巻き ジュート布 中型〜大型樹木
樽巻き 板枠+縄 大型樹木の長距離輸送
麻布巻き バーラップ 自然分解、土に戻る

縄巻きが最も一般的で、移植直後に解く必要がない(自然分解する)のが特徴。

樹木の根巻きの手順

  1. 樹木の周りを掘り、根鉢の大きさを決める
  2. 根鉢の側面・底部に細根を残しながら整形
  3. 麻縄や麻布で根鉢を巻く
  4. 主幹に近い太い根は切り口を保護
  5. 運搬・植え付け

主な作業時期

  • 落葉樹:休眠期(11〜3月)
  • 常緑樹:春先(3〜4月)または秋(10〜11月)

樹木移植や植栽工事の詳細はこちらが参考になります。

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樹木支柱との組み合わせ

植え付け後は樹木支柱を立てて、根が落ち着くまで安定させます。

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僕としては、樹木の根巻きは「移植成功率を上げるための養生」と捉えるのが分かりやすいと感じます。施工管理として外構工事を任された時、根巻き樹木の養生期間と樹種ごとの最適時期を意識すると、植え付け後の活着率が大きく変わります。

鉄骨柱脚の根巻き(構造工事)

鉄骨柱脚の根巻きは、鉄骨造の柱の根元をコンクリートで包み込む補強工法です。

目的

  • 柱脚の応力分散
  • 耐震性能向上
  • 耐火性向上
  • 横方向力(地震・風)への抵抗

構造

部位 役割
鉄骨柱 構造の主体
根巻きコンクリート 柱脚を包む鉄筋コンクリート
配筋(縦筋・スターラップ) 根巻きコンクリートの補強
ベースプレート 鉄骨柱と基礎の接合板
アンカーボルト ベースプレートと基礎の固定

根巻きコンクリートの厚み・配筋・高さは構造設計者が決定します。

露出柱脚・埋め込み柱脚・根巻き柱脚の比較

鉄骨柱脚には主に3種類の納まりがあります。

種類 特徴 用途
露出柱脚 ベースプレートが露出、ボルト接合のみ 低層・軽量
根巻き柱脚 コンクリートで根元を包む 中層・中規模
埋め込み柱脚 柱が基礎に埋め込まれる 高層・大型

柱脚の詳細はこちらが詳しいです。

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根巻きコンクリートの規定

  • 高さ:柱せいの2倍以上(一般則)
  • 厚み:柱フェイスから100mm以上
  • 配筋:縦筋+スターラップ(横筋)
  • コンクリート強度:Fc21以上が標準

施工フロー

  1. 基礎工事(独立基礎+アンカーボルト)
  2. 鉄骨柱の建方(ベースプレートでアンカーボルトに接合)
  3. 配筋(根巻きコンクリート用の縦筋・スターラップ)
  4. 型枠組み立て
  5. コンクリート打設
  6. 養生・脱型

ベースパック・ハイベース等の「既製柱脚」を使う場合は、根巻きの代替として選ばれます。

ベースパックやハイベースの詳細はこちらが詳しいです。

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僕の感覚だと、施工管理として鉄骨柱脚の根巻きで一番重要なのは「鉄骨建方→配筋→打設」の段取り管理だと感じます。打設のタイミングを間違えると、鉄骨の本接合検査や、後工程の進行に影響が出ます。

価格相場と工期

それぞれの根巻きの価格・工期を整理します。

樹木の根巻き

樹木サイズ 価格目安
中木(H2〜3m) 1〜3万円/本
高木(H3〜5m) 3〜10万円/本
大型(H5m超) 10〜30万円/本

公共工事の歩掛で計算する場合、樹木サイズと運搬距離で単価が決まります。

歩掛の詳細はこちらが詳しいです。

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鉄骨柱脚の根巻き

項目 価格目安
配筋+型枠 1万円/m
コンクリート 2万円/m³
1柱脚あたり 10〜30万円

工期は1柱脚あたり半日〜1日、ただし鉄骨建方の進度に依存します。

僕としては、価格は地域・規模で大きく変動するので、概算で覚えた数値は初期見積りの参考にとどめるのが正解だと感じます。複数業者からの相見積もりで実勢価格を確認します。

試験での出題

根巻きは2級・1級建築施工管理技士の試験で出題されます。

出題されるシーン

  • 樹木の根巻きの目的と種類
  • 鉄骨柱脚の根巻き構造
  • 露出柱脚・根巻き柱脚・埋め込み柱脚の比較
  • 根巻きコンクリートの高さ・厚み・配筋

試験対策のポイント

  • 樹木と鉄骨柱脚の2系統を区別
  • 鉄骨柱脚の3種類(露出・根巻き・埋め込み)の比較表
  • 根巻きコンクリートの高さ(柱せいの2倍以上)

僕の感覚だと、試験では「2系統の根巻きの違い」より「鉄骨柱脚の3種類の比較」が出やすいと感じます。鉄骨柱脚の3種類を表で覚えるのが効率的です。

応力・たわみ・断面二次モーメントなどの構造系の関連知識と合わせて理解するのが効率的です。

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根巻きに関する情報まとめ

  • 根巻きとは:対象の根本を別材料で巻いて保護・補強する作業の総称
  • 2系統:樹木の根巻き(造園)/鉄骨柱脚の根巻き(構造)
  • 設計図での見分け方:植栽図=樹木/鉄骨詳細図=柱脚、寸法表記でも区別
  • 樹木の根巻き:縄巻き・こも巻き・布巻き・樽巻き、移植時の根保護
  • 主な時期:落葉樹は休眠期、常緑樹は春先・秋
  • 鉄骨柱脚の根巻き:コンクリート+配筋で柱脚を包む補強工法
  • 高さ:柱せいの2倍以上、厚み:柱フェイスから100mm以上
  • 3種類の柱脚:露出(低層)/根巻き(中層)/埋め込み(高層)
  • 既製柱脚:ベースパック・ハイベース等で代替可能
  • 試験:2級・1級建築施工管理技士で出題、鉄骨柱脚の3種類比較が中心

以上が根巻きに関する情報のまとめです。

根巻きは樹木(造園)と鉄骨柱脚(構造)の2系統の意味があり、施工管理として両方を頭に入れた上で、設計図の文脈で判別する習慣が必要です。鉄骨柱脚では「露出柱脚・根巻き柱脚・埋め込み柱脚」の3種類の比較を覚えれば、設計図の読み取りも試験対策も対応可能。樹木の根巻きでは「移植成功率を上げる養生」と捉え、樹種ごとの時期に注意するのが現場代理人の腕の見せ所です。

根巻きに関するよくある質問

Q1:根巻きって樹木?鉄骨柱脚?

両方です。建築現場で「根巻き」と言う時、樹木の根巻き(造園で移植する時の根の保護)と、鉄骨柱脚の根巻き(コンクリートで柱脚を包む構造補強)の2系統があります。設計図を読む時は、植栽図か鉄骨詳細図かで判別します。

Q2:設計図の「根巻きコンクリート」って何?

鉄骨柱脚の根巻きを指します。鉄骨柱の根元をコンクリート+配筋で包む補強工法のことで、設計図には「根巻きコンクリート t=200」のように厚みが指定されます。樹木の根巻きとは別物。

Q3:樹木の根巻きの目的は?

移植時に根の乾燥・損傷を防いで、活着率を上げることです。麻縄・こも・布などで根鉢を巻き、移植・運搬・植え付けの際に細根を守ります。麻縄・麻布は自然分解するので、植え付け後にそのまま土に埋めても問題ありません。

Q4:鉄骨柱脚の根巻きはどんな構造?

鉄骨柱の根元をコンクリート+配筋(縦筋+スターラップ)で包む構造です。高さは柱せいの2倍以上、厚みは柱フェイスから100mm以上が一般則。コンクリート強度Fc21以上が標準。応力分散・耐震性・耐火性の向上が目的です。

Q5:露出柱脚と根巻き柱脚、どう使い分ける?

低層・軽量の建物は露出柱脚(ベースプレートとアンカーボルトのみ)、中層・中規模は根巻き柱脚(コンクリートで包む)、高層・大型は埋め込み柱脚(柱が基礎に埋め込まれる)が標準。構造設計者が建物の規模と荷重で選定します。

Q6:ベースパック・ハイベースとの関係は?

ベースパック・ハイベースは「既製柱脚」と呼ばれる工法で、現場での根巻き作業を省略する代替手段です。工場で製作されたパッケージを現場で取り付けるだけで、根巻きと同等以上の性能を実現します。工期短縮・品質安定のメリットがあります。

Q7:樹木の根巻きはいつまで残す?

麻縄・麻布などの自然素材は、植え付け後にそのまま残しておけます。土中で徐々に分解されるので、根の伸長を妨げません。ただしビニール紐や合成繊維で巻かれている場合は、植え付け時に必ず外す必要があります。

Q8:2級建築施工管理技士の試験で出る?

出題されます。学科試験で「鉄骨柱脚の3種類(露出・根巻き・埋め込み)の比較」「根巻きコンクリートの高さ」が出題されます。樹木の根巻きについては植栽工事の関連で出ることがあります。柱脚の3種類比較を表で覚えるのが効率的です。

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