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非常灯(非常照明設備)とは?種類や構成、誘導灯との違いなど

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非常灯(非常照明設備)とは?

非常灯(非常照明設備)とは「停電時に避難経路の明るさを確保する設備」です。

停電が発生した際、通常時に点灯している電灯設備への電源供給が絶たれ、真っ暗になってしまいます。それでは建物利用者を安全に避難することはできませんよね。

そこで登場するのが非常灯(非常照明設備)という訳です。30分以上、床面1ルクス以上の明るさを確保する為に光ります。

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非常灯(非常照明設備)は、基本的に直接光です。間接照明ではいけません。

明るさは床の反射率や天井の反射率によって変化します。これは変化する可能性があるので、確実な直接光のみを採用します。

建築基準法で決まっていることなので、任意ではなく必ず必要な設備となります。

 

誘導灯と非常灯(非常照明設備)の違い

誘導灯と非常灯は混同されやすいですが、全く違うものです。

まず誘導灯というのは「建物利用者に対して避難の方向を示すもの」となります。

確かに誘導灯も光りますが、目的は照度の確保ではなく、方向を建物利用者に教えることです。「こっちが出口だよ!」と伝えるだけです。

それに対し、非常灯は「建物利用者が避難するための照度を確保するもの」となります。誘導灯と非常灯では設備の目的が全く異なります。

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注意点としては「誘導灯の照度は計算に入れてはいけない」ということです。

基本的に非常時は床面で1ルクス以上確保する必要があります。

例えばある地点において、非常灯で0.75ルクス、誘導灯で0.25ルクス確保できるとしましょう。誘導灯も光りますからね。

0.75+0.25=1.00なので「1ルクス確保できてるじゃん!」と思うかもしれませんが、NGです。非常灯のみで1ルクス以上確保しなければなりません。

 

非常灯(非常照明設備)の構成

非常灯(非常照明設備)は停電時に動作しなければなりません。よって、通常時に使っている受変電設備とはまた別回路で持っていく必要があります。

ここで出てくるのが蓄電池設備です。

蓄電池設備とはその名の通り「電気を貯蓄してある設備」でして、受変電設備とはまた別物です。貯蓄してある電気なので、停電時も利用可能です。この電気を停電時は利用します。GC回路といったりしますね。

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大まかな流れとしては、下記のような流れです。
  • 蓄電池設備から配電盤へ
  • 配電盤から分電盤へ
  • 分電盤から各非常灯へ

誘導灯設備や非常用コンセントなども同様のルートを辿ります。

 

非常灯(非常照明設備)の種類

蓄電池内蔵型非常灯

その名の通り「蓄電池が内蔵されている非常灯」です。

この場合、本体に蓄電池が内蔵されているので、蓄電池設備を必要としません。だいたい4年か5年くらいで蓄電池を交換する必要があります。

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配線としては、分電盤の主幹二次側に配線すればOKです。

 

蓄電池別置型非常灯

その名の通り「蓄電池が別の場所に置かれているタイプの非常灯」です。

蓄電池内蔵型非常灯は内部の蓄電池が劣化したら交換しなければなりません。数十個くらいの非常灯なら楽かもしれませんが、大規模な現場になると数千個の非常灯が施工されています。

これを交換するのは骨が折れます。そこで活躍するのが蓄電池別置型の非常灯です。

大きな現場になればなるほど、非常灯の数が増えれば増えるほどメリットが大きくなります。

 

蓄電池別置自家発電兼用型非常灯

蓄電池別置と自家発電を合わせたものが、蓄電池別置型自家発電兼用型非常灯です。(長い)

全てを蓄電池のみで賄おうとすると、大きな蓄電池容量が必要になります。「それは大変だよね」となって生まれたのが蓄電池別置型自家発電兼用型非常灯です。

まず最初の数分は蓄電池でまかない、その後は自家発電で対応します。

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貯蔵しておく蓄電池は「最初の数分」でいいので、容量が少なくて済みます。

 

非常灯(非常照明設備)のコストカット

非常灯(非常照明設備)のコストカットは大きく分けて2つです。

  • 非常灯の数を減らす
  • 非常灯の種類を変える

まず設計図レベルで非常灯の照度分布図を作成しましょう。

床面で1ルクス以上確保できていればいいので、もしそれ以上だった場合は非常灯の数を減らすことができます。

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次は「非常灯の種類を変える」といったところですが、蓄電池別置型か蓄電池内蔵型かを確認しましょう。

蓄電池内蔵型のイニシャルコストは低いですが、4年か5年で蓄電池を変えなければなりません。ランニングコストがかかります。それに対し、別置型はイニシャルコストは高いですが、ランニングコストが低いです。

どちらの方が良いのか?を計算して、変えられるようなら変えましょう。

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