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再生骨材とは?種類、JIS規格、強度、メリット、デメリットなど

  • 再生骨材ってなに?
  • どんな種類があるの?
  • 強度はどれくらい出る?
  • どんな建物に使えるの?
  • メリットとデメリットは?
  • 普通骨材とどう使い分けるの?

上記の様な悩みを解決します。

再生骨材は、結論「解体したコンクリート塊を破砕・選別して、もう一度骨材として使えるようにしたもの」のことです。JIS規格では品質に応じて H・M・L の3区分に分けられ、品質Hは構造躯体にも使えるレベル、品質Lは均しコンや床下捨てコンといった限定用途、と段階的に使い分けるのが基本。建設リサイクル法とSDGs対応の流れで重要性が増しているのですが、乾燥収縮や強度のばらつきといった独特の弱点もあるので、そのあたりを押さえておくのが大事ですね。

なるべく分かりやすい表現で記事をまとめていくので、初心者の方にも理解しやすい内容になっているかなと思います。

それではいってみましょう!

目次

再生骨材とは?

再生骨材とは、結論「解体現場で発生したコンクリート塊を破砕・分級・処理して、新しいコンクリートの骨材として再利用できるようにしたもの」のことです。

英語では recycled aggregate。コンクリート塊由来の骨材を指すのが日本での一般的な用法で、アスファルト塊由来のものは別の枠(再生砕石・RC-40 等)として扱われます。

再生骨材ができるまでの流れ

再生骨材ができるまでの流れは、解体現場でコンクリート塊が発生→中間処理施設に搬入→破砕機(ジョークラッシャー・インパクトクラッシャー等)で粒径を整える→スクリーンでふるい分け、磁力選別で鉄筋・金属を除去→さらに研磨や表面処理(高品質再生骨材の場合)→JIS規格に基づき品質試験を実施→出荷、というプロセス。

コンクリート塊 → 骨材 → またコンクリート」という循環の中で生まれるのが再生骨材です。

普通骨材との違い

項目 普通骨材 再生骨材
原料 山砂・川砂・砕石 解体コンクリート塊
表面 鉱物質むき出し 古いセメントペーストが付着
吸水率 0.5〜2% 3〜10%(区分による)
強度寄与 安定 ばらつきあり
コスト 標準 中間処理費による

古いセメントペーストが粒の表面に残っている」のが再生骨材の最大の特徴で、これが吸水率や強度のバラツキにつながっていきます。

骨材一般の基礎を押さえたい方はこちらをどうぞ。

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再生骨材の種類(H・M・L)

JIS規格では、再生骨材を品質によって3つに分けています。

区分 規格番号 品質目安 用途のイメージ
再生骨材H JIS A 5021 高品質。表面のセメントペーストを十分に除去 構造躯体(柱・梁・床)に使用可
再生骨材M JIS A 5022 中品質。ある程度ペーストが残る 普通強度コンクリートで限定的に使用
再生骨材L JIS A 5023 低品質。最低限の処理 捨てコン・均しコン・無筋コンクリート

①再生骨材H

最も品質が高い区分で、構造躯体に使えるレベルまで処理されたもの。表面のモルタル分を物理的に擦り落として、吸水率と粒形を新材に近づけているのが特徴。価格は普通骨材より高くなる傾向があり、専用プラントが必要なため流通量は限定的です。

②再生骨材M

中間処理で粗破砕したあと、軽く研磨処理した中品質の骨材。普通強度(Fc18〜24 N/mm²)の構造躯体で限定的に使うことができますが、長期の乾燥収縮特性などに配慮が必要です。実プロジェクトでの使用例は徐々に増えてきている段階。

③再生骨材L

最低限の処理(破砕・粒径調整・鉄分除去)だけ行ったもの。強度的な性能は普通骨材に対して大きく劣るため、捨てコンクリート、均しコンクリート、無筋の床土間などに用途が限定されます。一方で最も流通している再生骨材で、コスト面のメリットが大きいのも特徴。

参考:再生砕石(RC-40等)との違い

道路下層路盤で使われる再生砕石(RC-40、RC-30等)は、コンクリート塊を破砕した「砕石」で、コンクリート用の骨材ではありません。発生現場・原料は似ていますが、コンクリート用骨材(JIS A 5021〜5023)舗装用再生砕石(JIS A 5005の派生)は別系統の規格として扱われている、という整理を押さえておきましょう。

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再生骨材の強度・性能

強度や物性で、普通骨材と比べてどう違うかを整理します。

①圧縮強度の比較イメージ

水セメント比などの配合条件が同じであれば、再生骨材Hが普通骨材に対しておおむね同等(1〜5%低下程度)、再生骨材Mが普通骨材に対して5〜15%程度低下、再生骨材Lは明確に低下するため強度評価をせずに無筋用として扱う、というのが目安です。

②乾燥収縮ひずみ

再生骨材は表面に古いセメントペーストが残っているため、乾燥収縮ひずみが大きくなる傾向があります。普通骨材コンクリートが 600〜800×10⁻⁶ 程度なのに対し、再生骨材コンクリートでは 800〜1,200×10⁻⁶ に増えることがあり、ひび割れ対策(誘発目地・収縮低減剤)の検討が重要になります。

③ヤング係数

ヤング係数も普通骨材コンクリートよりやや低めに出ます。同じ Fc でも変形が大きくなるため、たわみやひび割れ幅の検討で補正が必要です。

④吸水率と単位水量

再生骨材は吸水率が高いので、配合計算で単位水量を増やす必要があります。これがそのまま乾燥収縮の原因にもなるので、配合設計と養生管理が新材以上に重要、と覚えておきましょう。

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再生骨材の用途

実務でどんな部位に使われているかを整理します。

構造躯体に使えるケース

構造躯体に使えるケースは、再生骨材H+JIS A 5308同等の管理で柱・梁・スラブまで適用例がある、公共建築工事で「再生骨材コンクリートの活用方針」が出ている自治体(東京都、横浜市など)、というところ。

準構造・限定使用

準構造・限定使用では、再生骨材Mを間仕切り壁・無柱大空間の二次部材などで限定的に使用、強度試験の管理ロットを通常より細かく刻むのが定番運用、というかたち。

無筋・補助用途(最も多い)

無筋・補助用途では、再生骨材Lを捨てコン・均しコン・土間下・犬走り・植栽帯の縁石下地などに使用。厚さが管理できれば物性ばらつきの影響が小さい、というのが活用ポイント。

舗装下層路盤

舗装下層路盤では、再生砕石(RC-40等)を駐車場・構内道路・車路下層路盤に使用。規格が違うので「再生骨材コンクリート」とは混同しないこと、というのが要注意ポイント。

レミコンを発注する立場からすると、「現場で打つコンクリートが Fc18 以上の構造体なら、原則は普通骨材または再生骨材H」「捨てコンは再生骨材Lで十分」というのが分かりやすい線引きですね。

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再生骨材のメリット・デメリット

最後に、選定するときに迷わないよう整理しておきます。

メリット

メリットとしては、環境負荷の低減(採石による山林破壊が減りCO₂排出の少ない選択肢に)、建設リサイクル法対応(解体時のコンクリート塊の再資源化率を上げる手段)、資源の循環(天然骨材の枯渇への備え)、公共工事での評価点(自治体によっては環境配慮型工事の加点要因)、コスト面(再生骨材Lは普通骨材より安いケースも)、というあたり。

デメリット

デメリットとしては、強度のばらつき(原料の品質に左右されやすい)、乾燥収縮の増大(ひび割れリスクが上がる)、ヤング係数低下(構造設計でたわみ補正が必要)、吸水率高い(単位水量増加→収縮増大の悪循環)、現場での管理項目増(受入試験・配合修正の手間)、流通の制約(再生骨材Hを安定供給できるプラントは限られる)、というところ。

「コストとリサイクル意義は大きいが、施工管理の手間と品質ばらつきは増える」のが本質。Fc が高い構造躯体には慎重に、低位の用途には積極的に、というメリハリで使い分けるのが実務感覚です。

[talk words=’以前担当した倉庫新築工事で、土間コンの一部に再生骨材Lを使ってコストを抑える計画になったとき、「乾燥収縮ひび割れが入りやすいので誘発目地のピッチを 3m → 2.5m に詰めましょう」と協力業者から提案がありました。配合だけ替えて目地ピッチをそのままにしていたら、確実にひび割れクレームになっていたはずで、再生骨材の特徴を知っている職人さんの提案にずいぶん助けられた現場でしたね。’ name=”” avatarimg=”https://seko-kanri.com/wp-content/uploads/2020/02/c-run.png” avatarsize=70 avatarbdcolor=#d0d0d0 avatarbdwidth=1 bdcolor=#d0d0d0]

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再生骨材に関する情報まとめ

  • 再生骨材とは:解体コンクリート塊を破砕・処理した骨材
  • 規格:JIS A 5021(H)、A 5022(M)、A 5023(L)の3区分
  • H:構造躯体OK/M:限定的に構造躯体/L:捨てコン・均しコン
  • 普通骨材より吸水率が高く、乾燥収縮が大きい
  • ヤング係数も低めに出るため、たわみ・ひび割れに注意
  • 環境配慮・建設リサイクル法対応で需要が増加中
  • 再生砕石(RC-40等)は舗装下層用で、再生骨材コンクリートとは別物
  • 「コストとリサイクル意義 vs 品質ばらつきと管理の手間」のトレードオフ

以上が再生骨材に関する情報のまとめです。

一通り再生骨材の基礎知識は理解できたかなと思います。コンクリート塊が破砕され、ふるい分けられ、もう一度躯体や捨てコンの中で出番を取り戻していく──この循環を理解すると、解体現場のガラの山を見る目が変わってきます。リサイクル意義は強いものの、乾燥収縮・ヤング係数・吸水率の三拍子で施工管理上の手間は確実に増えるので、用途に合わせた品質区分(H・M・L)を選ぶ目を鍛えていくのが、これからの建設業に求められる素養だと思います。

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