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オープンデスクとは?意味、応募方法、流れ、インターンとの違いなど

  • オープンデスクってそもそも何?
  • 建築のインターンと何が違う?
  • 無給って本当?お金はどうなる?
  • どうやって応募すればいい?
  • 期間はどれくらい?短期でもOK?
  • 行く事務所はどう選べばいい?

上記の様な悩みを解決します。

オープンデスク」は、建築学科の学生にとって 設計事務所の実務に触れる最短ルート として知られている仕組みです。アトリエ系から組織系まで多くの建築事務所が受け入れていて、就職活動の前段階としても、自分の興味を確かめる手段としても効果的。今回は資格・スキルアップとして、オープンデスクを体系的に整理してみます。

なるべく分かりやすい表現で記事をまとめていくので、初心者の方にも理解しやすい内容になっているかなと思います。

それではいってみましょう!

目次

オープンデスクとは?

オープンデスクとは、結論「建築設計事務所が学生を一時的に受け入れ、設計実務を体験させる短期受け入れ制度」のことです。

基本のしくみ

項目 内容
対象 建築・都市計画系の学生(学部生・院生)
期間 数日〜数週間(事務所により変動)
報酬 多くは 無給、交通費・昼食程度の支給がある場合あり
作業内容 CAD作図、模型製作、リサーチ、現場見学など補助業務
目的 学生が事務所の働き方・雰囲気・実務を体験

→ ざっくり言うと 「短期で建築事務所に弟子入りする体験」 のイメージ。

由来と語源

オープンデスク」は和製英語で、英語圏では「internship」「office visit」に近い概念。アトリエ系設計事務所が 空いている机(open desk)で学生を受け入れる ところから自然と広まった呼称と言われています。

主な受け入れ先

種類 特徴
アトリエ系設計事務所 主宰の建築家がいる、デザイン色強い、少人数。最も一般的なオープンデスク受け入れ先
組織設計事務所(一部) 大手も学生受け入れあり、ただし正式インターンの形式が多い
ゼネコン設計部 公式インターン経由が多い
行政・公共建築 自治体経由が主

→ オープンデスクは アトリエ系設計事務所 の文化として根付いていて、組織系・ゼネコン系は 正規インターン の形を取る傾向。

設計図の話はこちらも参考に。

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オープンデスクとインターンシップの違い

混同されやすい両者の違いを整理しておきます。

比較表

項目 オープンデスク インターンシップ
期間 数日〜数週間(短期) 1日〜数ヶ月(短期〜長期)
報酬 多くは無給 有給が多い(特に長期)
対象 学部生〜院生 学部生〜院生
採用連動 弱い〜中程度 強い(採用直結型もある)
募集形式 事務所への直接連絡が主 公式募集ページから応募
受入規模 1〜数人 数十人〜(大手の場合)
作業内容 補助業務、見学中心 プロジェクト参画もあり
就活への影響 体験・観察が中心 採用判断に直結することも

→ シンプルに言うと、「オープンデスク=弟子入り見学」「インターン=採用試験を兼ねた職業体験」 という整理。

重なる部分も多い

実態としては、

  • アトリエ系事務所のオープンデスクが事実上のインターン代替
  • 大手組織事務所はオープンデスクと呼ばず「1day仕事体験」「サマーインターン」などと呼ぶ
  • 後の就職に繋がるケースは両者ともある

→ 名前の違いより、「どの事務所で、どんな期間・内容で、何が得られるか」 を見るほうが大事。

オープンデスク参加の流れ

実際に学生がオープンデスクに参加するまでの流れを整理します。

①:行きたい事務所の選定

切り口 内容
作風 主宰者の代表作・思想に共感できるか
規模 数名のアトリエ/中規模/大規模
得意領域 住宅/商業/公共/集合住宅/リノベ
立地 通学範囲内、地方研修可能性
過去の卒業生 OB/OGの進路、メンター環境

→ 雑誌・SNS・建築年鑑・GA・新建築・学校のOG/OB情報から候補をリストアップするのが定番。

②:問い合わせ・応募

方法 内容
メール 多くの事務所は事務所サイトに連絡先記載
電話 緊急性が高い場合、ただしメール推奨
大学経由 教員・研究室の紹介
公式募集 事務所HPに募集要項を出している所も

送付物の例:

書類 内容
志望動機書 A4 1〜2枚、応募理由を明確に
ポートフォリオ 自分の作品・研究・スケッチを A4 数枚〜数十枚
履歴書 大学名、所属、連絡先
希望期間 候補日を複数提示

③:受け入れ確認

返信は1〜2週間程度かかる場合が多い。返信なし=定員オーバー or 不採用と理解。複数事務所に並行で応募するのが一般的。

④:事前準備

項目 内容
スキル準備 AutoCAD、Rhino、Illustrator、模型製作の基礎
服装 カジュアル可(事務所により異なる、要確認)
持ち物 スケール、シャープペン、ノート、PC
見学先理解 主宰者の作品・近作を勉強

⑤:参加期間

内容
作業時間 9:00-18:00 など事務所のリズムに合わせる
担当業務 模型製作、CAD補助、現場見学、図面チェック
コミュニケーション 質問は積極的に、ただし邪魔しない

⑥:終了後のフォロー

アクション 内容
お礼メール 担当者・主宰者に当日〜翌日に送る
学んだことの整理 ポートフォリオに反映、就活で活用
継続関係 OB/OG的に相談に乗ってもらえることも

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行く事務所を選ぶときのコツ

オープンデスクの価値は「どの事務所で過ごすか」で大きく変わります。選び方の観点を整理します。

①:自分の関心領域と一致するか

関心 行くべき事務所例
住宅デザイン 住宅系アトリエ(伊礼智設計室、堀部安嗣建築設計事務所 など参考)
公共・教育施設 公共系(隈研吾、長谷川逸子、SANAA など参考)
商業・店舗 商業系アトリエ
環境・サステナビリティ 環境系アトリエ
デジタルデザイン パラメトリック・3D系アトリエ

→ 自分の興味と事務所の作風が一致していないと、学びの濃度が下がります。

②:規模感の好み

規模 メリット デメリット
1〜3人 主宰者と密接、雑用も含めて全工程見える 業務が偏る可能性
5〜10人 中規模、プロジェクト体験できる 主宰者との距離はやや遠い
20人以上 大規模物件、分業の体験 スタッフが多くて目立たない

③:地域と通勤性

立地 検討事項
大学近隣 通いやすい、現在の生活を維持
都市部の有名事務所 通学・宿泊計画必要
地方有力事務所 一時的な引越し・寮の検討
海外 ビザ・語学準備、長期計画

④:受入実績の確認

確認方法 内容
大学のOG/OBから話を聞く 実際の雰囲気・学び
過去の受入記録(事務所SNS) 学生をどう扱っているか
受入条件の明示 募集要項の整い具合

⑤:「行きたい度」ではなく「学べる度」で選ぶ

評価軸 内容
ブランド ○○賞受賞、有名度
学べる度 主宰者と直接話せるか、設計プロセスが見えるか、雑用ばかりではないか

→ 結局のところ、「ブランド事務所で雑用係」より「中堅事務所で密度高く学ぶ」 ほうが価値が高いことが多い。

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オープンデスクで得られるもの

参加することで何が得られるかを整理します。

①:建築実務のリアル体験

体験 内容
設計プロセス 概念設計→基本設計→実施設計の流れ
会議・打合せ 施主・施工者・行政との打合せ同席
CAD実務 学校の課題とは違う実プロジェクトのCAD
模型製作 提案用・スタディ用模型の作り方
現場見学 工事中の現場、現場検査、検収立会

②:自分の進路の解像度向上

観察対象 得られるもの
主宰者・スタッフの働き方 自分が将来同じ環境で働けるか
業務の細かさ 学校では見えない部分
給与・労働条件のリアル 建築事務所の現実
主宰者の思想 設計に対する哲学

→ 「この道で食っていけるか/自分は組織派かアトリエ派か」を体感できる。

③:就活でのアピール材料

場面 アピール内容
エントリーシート 「○○事務所でオープンデスクに参加し、○○を学んだ」
面接 具体的なエピソード、苦労した点、学んだこと
ポートフォリオ 参加期間中の関わったプロジェクトの一部(守秘範囲内で)

④:人的ネットワーク

関係 価値
主宰者・スタッフ 将来の相談相手、紹介者
同時期の他参加者 同業仲間
設計事務所間のつながり 業界の横ネットワーク

→ オープンデスクで「業界の人脈の入口」ができることが、長期的には最大の価値かもしれません。

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オープンデスクを扱う上での注意点

最後に、参加する上での注意点を整理します。

注意点①:無給が原則であることを理解する

多くの場合 無給。交通費・昼食代を出してくれる事務所もありますが、原則は「学びの代わりに労働力を提供」というギブ&テイク関係。最低賃金法・労基法との関係はグレーゾーンの議論もあるので、長期参加の前に確認しておきましょう。

注意点②:守秘義務を守る

参加中に見聞きする 未公開プロジェクト・施主情報・図面 はすべて秘密保持の対象。SNSへの投稿は厳禁。ポートフォリオに記載する場合も、公開範囲を事務所に確認すること。

注意点③:「雑用係」になりすぎない工夫

事務所側も忙しいので、初日から重要業務をもらえることは稀。積極的に質問・観察・提案 することで、関わる業務の幅が広がっていきます。「待ち」の姿勢だと模型製作・コピー取りばかりで終わってしまうことも。

注意点④:体調・メンタル管理

特にアトリエ系事務所は 長時間労働 が常態化しているところもあります。学生だからといって無理は禁物。自分の限界を超えそうなら早めに相談・退場 する判断も必要。

注意点⑤:複数事務所を比較する

一つの事務所だけ見て建築業界を判断しないこと。異なる規模・作風の事務所を複数体験 すると、自分の進路の解像度が上がります。

注意点⑥:就職・選考との切り分け

オープンデスクが直接就職に繋がるとは限らない。事務所によっては「気に入った学生を採用候補に」という所もありますが、明示されていない期待は禁物。就活は別軸で進める のが鉄則。

注意点⑦:交通費・宿泊費の確認

地方の事務所・遠方事務所への参加では 交通費・宿泊費 の自己負担が大きくなります。家計と相談しつつ、奨学金やバイトで賄う計画を立てましょう。

僕は施工管理畑の人間ですが、建築学科時代の友人で アトリエ事務所のオープンデスクに4回参加した猛者 がいました。「3社目の事務所でやっと『自分には組織設計が合う』と気づいた」と話していて、最終的に大手組織事務所に就職、今は実施設計の中心メンバーになっています。自分の身体で複数の現場を経験することでしか分からないキャリアの方向性は確かにある、と当時聞いて妙に納得した記憶があります。

オープンデスクに関する情報まとめ

  • オープンデスクとは:建築設計事務所が学生を短期受け入れする実務体験制度
  • インターンとの違い:期間が短い、無給が多い、アトリエ系の文化として根付く
  • 流れ:事務所選び→応募→受入確認→事前準備→参加→お礼・フォロー
  • 事務所選び:作風一致、規模感、立地、受入実績、学べる度
  • 得られるもの:実務体験、進路解像度、就活アピール、人的ネットワーク
  • 注意点:無給原則、守秘義務、雑用化回避、体調管理、複数比較、就活との切り分け

以上がオープンデスクに関する情報のまとめです。

オープンデスクは「建築実務の入り口にちょっと触れる」体験。アトリエ系・組織系・施工管理側、いずれの進路を選ぶにせよ、現場の温度感を体で知っておく ことが将来のキャリアの軸を作ります。一通りオープンデスクに関する基礎知識は理解できたと思います。

合わせて、建築設計・図面に関連する知識もチェックしておきましょう。

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