- 2級電気通信工事施工管理技士の合格率ってどれくらい?
- 一次と二次で合格率は違うの?
- 最新の合格率と、ここ数年の推移が知りたい
- 「合格率が高い=簡単」って本当?
- 1級と比べてどれくらい差があるの?
- 何割取れば合格なの?
- 落ちる人はどこで落ちてる?
上記の様な悩みを解決します。
2級電気通信工事施工管理技士は、施工管理技士の中でも合格率が高めに出やすい種目です。ただ、その数字を額面通り「簡単だから大丈夫」と受け取ると、意外と足をすくわれます。合格率が高く見えるのには受検者層の理由があって、そこを理解しないまま油断すると、高い合格率の中で落ちる側に回ってしまう。今回は第一次・第二次検定の最新の合格率と推移という基本を押さえた上で、現役の施工管理目線で「合格率が高めに出るカラクリ」「数字を信じすぎて落ちる人の共通点」まで踏み込んで整理しました。
なるべく分かりやすい表現で記事をまとめていくので、これから受検を考えている方にも判断材料になるかなと思います。
それではいってみましょう!
2級電気通信工事施工管理技士の合格率とは?
2級電気通信工事施工管理技士の合格率とは、結論「第一次検定でおおむね60〜70%台、第二次検定で50〜60%台という、施工管理技士の中では高めの水準」です。
直近の数字を挙げると、令和8年度の第一次検定(前期)は受検者1,124人に対して合格者757人で合格率67.3%、令和7年度の第二次検定は受検者2,324人に対して合格者1,468人で合格率63.2%でした。第一次も第二次も過半数が受かる試験、という位置づけになります。合格基準はどちらも「得点60%以上」が基本で、満点近くを狙う試験ではなく、6割を堅実に取れば受かる設計です。
ここで大事なのは、電気通信という種目が令和元年度に始まった比較的新しい検定で、受検者数が数千人規模と他種目より小さいことです。母集団が小さく、実務者中心なので合格率は高めに振れやすい傾向があります。この前提を頭に入れておくと、次に見る推移の数字が読み解きやすくなります。
受験資格や試験区分から先に確認したい方は、こちらの記事もあわせてどうぞ。

僕としては、合格率60%台という数字は「ちゃんとやれば受かる、でも何もしなければ普通に落ちる」ラインだと捉えています。半分以上が受かる一方で、3〜4割は落ちているわけで、そこを軽く見ないことが結局いちばんの近道だと思います。
2級電気通信工事施工管理技士の合格率の推移
合格率の推移は、結論「第一次・第二次ともに60〜70%台を中心に、年度でそれなりに振れている」というのが実態です。単年の数字より、数年の流れで見た方が正確に難易度を掴めます。
試験機関が公表している合格発表資料をもとに、第一次検定の合格率をまとめると次のようになります。2級の第一次には前期(一次のみ)と後期(一次・二次と同日)があり、実施回によって数字が動きます。
| 年度・区分 | 受検者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 令和8年度 第一次(前期) | 1,124 | 757 | 67.3% |
| 令和7年度 第一次(前期) | 1,084 | 829 | 76.5% |
| 令和7年度 第一次(後期ほか) | 1,920 | 1,498 | 78.0% |
| 令和6年度 第一次(後期ほか) | 2,169 | 1,488 | 68.6% |
第二次検定についても、直近2年を並べると傾向が見えてきます。
| 年度 | 受検者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 令和7年度 第二次 | 2,324 | 1,468 | 63.2% |
| 令和6年度 第二次 | 2,843 | 1,512 | 53.2% |
令和7年度の第二次検定は63.2%と過去最高で、前年から10ポイントほど上がりました。一方で第一次は令和7年度が70%台後半と高かったのに対し、令和8年度の前期は67.3%とやや落ち着いています。こうして並べると、合格率は「毎年同じ」ではなく数年単位で上下していることが分かります。
推移を読むときのポイントを整理しておきます。
- 第一次はおおむね60%台後半〜70%台後半のレンジで動く
- 第二次はおおむね50%台〜60%台前半で動く
- 前期(一次のみ)と後期(一次・二次同日)で受検者層が変わり数字も動く
- 受検者数が数千人規模と小さいため、母集団の質で合格率が振れやすい
- 単年の高低で判断せず、直近3年程度の平均感で捉える
正直なところ、電気通信は受検者数が少ないぶん、年度ごとの合格率の振れが他種目より目立ちます。「今年たまたま高かった/低かった」に一喜一憂せず、レンジで見るのが実務的です。
1級電気通信工事施工管理技士との合格率・難易度の違い
1級との違いは、結論「一次はどちらも高めだが、二次で大きく差がつく」です。2級の方が全体としてやさしく、1級は特に第二次検定の壁が高くなります。
1級電気通信工事施工管理技士の直近の合格率は、第一次検定が令和7年度で69.2%と過去最高だった一方、第二次検定は36.3%でした。2級の第二次が63.2%だったのと比べると、二次でおよそ25ポイント以上の差があります。つまり「一次は1級・2級ともに突破しやすいが、1級の二次は半分以上が落ちる関門」という構図です。
級ごとの位置づけを整理すると、次のような違いがあります。
- 2級:主任技術者になれる資格。第一次17歳以上で受検でき、二次も比較的通りやすい
- 1級:監理技術者・特定建設業の専任技術者になれる資格。二次の合格率が大きく下がる
- 2級一次は高校生など若年層も受検し、実務未経験でも挑戦しやすい
- 1級は実務者中心で、二次の記述で経験の差がはっきり出る
- キャリア上は2級で土台を作り、実務経験を積んで1級へ進むのが王道
1級の合格率や難易度をより詳しく知りたい場合は、こちらの記事で掘り下げています。

現場目線で言えば、2級は「入口として現実的に狙える」資格で、1級は「経験を積んでから本気で対策する」資格です。合格率の差は、そのまま求められる実務レベルの差だと考えて差し支えありません。
合格率が高めに出る理由(数字のカラクリ)
合格率が高めに出るのには、結論「受検者層と母集団の小ささ」という構造的な理由があります。ここを知らずに「合格率が高い=誰でも受かる」と解釈すると、判断を誤ります。
電気通信工事施工管理技士は令和元年度に始まった新しい検定で、受検者数は他種目と比べて小さい規模です。試験機関が公表する合格者の属性を見ると、合格者の約8割が建設業勤務の実務者で占められています。つまり、普段から電気通信の現場に関わっている人が多く受けるため、母集団のレベルが高く、結果として合格率が高めに出やすいのです。
合格率を正しく読むために意識したい視点は次のとおりです。
- 受検者の多くが電気通信工事業の実務者で、母集団の基礎学力が高い
- 受検者数が数千人と少なく、母集団の質で数字が振れやすい
- 前期の第一次には高校生など若年の受検者も含まれ数字が動く
- 「合格率が高い=試験が易しい」ではなく「受ける人がそもそも準備している」
- 記念受験や冷やかしが少ない試験ほど合格率は高く出やすい
個人的には、この「母集団のカラクリ」を理解しておくことが、合格率の数字に振り回されないためにいちばん大事だと思っています。高い合格率は「準備した人が集まった結果」であって、「準備しなくても受かる」という意味ではない、ということです。
合格率が高くても落ちる人の共通点
高い合格率の中でも一定数は落ちます。落ちる人には、結論「合格率の数字を見て油断し、対策の量が足りなかった」という共通点があります。
合格基準は6割で、満点はいりません。だからこそ「6割ならいけるだろう」と油断して、過去問を回しきらないまま本番に臨む人が落ちます。特に第二次検定は記述式で、実務経験があっても「書き方」を練習していないと、知っている内容を得点に変換できずに沈むケースが目立ちます。前期・後期の受け分けを考えず、準備が間に合わないまま申し込んでしまうのも典型的な失敗です。
落ちないために押さえておきたいポイントを挙げておきます。
- 合格率が高くても「6割は落とせない試験」と捉えて過去問を回しきる
- 第二次は記述の型(書き方)を練習し、経験を得点化する
- 第一次は施工管理法など出題の中心分野を取りこぼさない
- 前期(一次のみ)と後期(一次・二次同日)を、準備期間で使い分ける
- 受検回を合格率の高さだけで選ばず、自分の勉強の仕上がりで選ぶ
実務だと、電気通信の知識がある人ほど「現場で分かってるから大丈夫」と過去問対策を後回しにしがちです。でも試験は試験のクセがあるので、そこを埋めないと合格率が高い試験でも普通に落ちます。合格発表で自分の番号を探す側に確実に回るには、数字ではなく仕上がりで勝負を決めることです。
合格発表の日程や確認方法については、こちらの記事にまとめています。

2級電気通信工事施工管理技士の合格率に関するよくある質問
合格率まわりで受検を考える人からよく出る疑問を、Q&Aで整理します。
合格するには何割取ればいいですか?
第一次検定・第二次検定ともに合格基準は「得点60%以上」が基本です。満点は必要なく、6割を確実に取ることを目標に対策します。
合格率が高いなら独学でも受かりますか?
十分可能です。ただし合格率の高さは実務者中心の母集団によるもので、対策なしで受かる意味ではありません。過去問中心の学習と、第二次の記述練習は独学でも必要です。
前期と後期で合格率は変わりますか?
実施回によって受検者層が変わるため、数字は多少動きます。前期は第一次のみ、後期は第一次・第二次が同日実施です。合格率の高低より、自分の準備が間に合う回を選ぶ方が実利があります。
2級と1級はどちらが難しいですか?
1級の方が難しく、特に第二次検定の合格率で差が開きます。直近では2級二次が60%台、1級二次が30%台でした。
2級電気通信工事施工管理技士の合格率に関する情報まとめ
- 合格率とは:第一次60〜70%台、第二次50〜60%台と施工管理技士の中では高め
- 最新の数字:令和8年度一次(前期)67.3%、令和7年度二次63.2%
- 1級との違い:一次はどちらも高いが、二次で25ポイント以上の差がつく
- 高めに出る理由:実務者中心の母集団と受検者数の少なさによるカラクリ
- 落ちる人の共通点:数字に油断して対策量が不足、二次の記述練習が甘い
以上が2級電気通信工事施工管理技士の合格率に関する情報のまとめです。
合格率は高めですが、それは「準備した実務者が集まった結果」であって「準備しなくても受かる」という意味ではありません。現場目線で言えば、数字を見て安心するのではなく、6割を確実に取りにいく仕上がりを作ることが合格への最短ルートです。受験資格や合格発表の流れもあわせて確認して、受ける回の計画を立ててみてください。


