- 消防検査ってなに?
- 流れを知りたい
- 消防検査済証ってなに?
- 消防法令適合通知書はまた違うの?
上記のような悩みを解決します。
消防検査はどの現場でも必ず行われます。施工する人からしたら必須の情報ですので、基礎情報は抑えておきましょう。
なるべく分かりやすい表現で記事をまとめていくので、初心者の方にも理解しやすい内容になっているかなと思います。
消防検査とは?
消防検査とは、結論「建物の消防設備が適切かを確認する検査のこと」です。
建物は建物利用者の安全性を確保する必要があります。その為に非常灯や誘導灯、消火器やスプリンクラーなど様々な消防設備が建物には施工されています。
この消防設備が適切に施工されているか?をチェックするのが消防検査です。
消防検査のチェック項目
- スプリンクラーは正常に作動するか
- 誘導灯の施工は図面通りか
- 感知器は正常に発報するか
- 消火器の配置は適切か
- 避難導線に邪魔なものが置いていないか
消火器や誘導灯なら目で見て分かりますが、スプリンクラーや感知器は実際に動かしてみないと設備を確かめることはできません。
消防設備には様々な種類の設備があるので、それら全部を確かめるとなると、割と大変です。
一回で消防検査に合格できるよう、何度もチェックして問題が無いように施工するようにしましょう。
消防検査の流れ
消防署に消防検査を予約する
消防署は様々な現場の消防検査へ行ったり、図面の打ち合わせをしたりと、忙しかったりします。『明日やってください』と言って、明日やってくれるほど暇ではありません。
予約するタイミングは現場によりますが、僕がいた現場では工事が始まった時にはもう既に消防検査の日程が決まっていました。(2年前くらいから予約している形)
勿論、自治体によって「いつから予約しなければならないか?」は異なりますが、要はなるべく早く予約しておいた方がいいです。
消防と協議を進めながら施工する
施工を進めていく上で、図面は変化していきます。その都度「この施工に変更しても大丈夫か?」ということを消防と協議しながら施工を進めていきます。
施工会社がセルフジャッジで図面を決め手はいけません。
消防法はその自治体毎にルールがあるので、その自治体が出している品質ガイドブック的なものに沿って施工すればある程度は問題ないです。ただ、あくまで、承認するのは消防署です。
嫌がらせしようと思えばいくらでも嫌がらせできてしまいますので、なるべく消防署の担当者には嫌われないようにしましょう。
消防検査の当日
例えば、熱感知器の検査だったら、加熱試験機を使用してちゃんと感知器が発報するのかチェックしたりするんです。規模によりますが、大型現場だと複数日で検査を行うこともあります。
消防検査済証とは?
消防検査済証とは、結論「建物の消防設備が消防法に適合することを証明する書類」です。
要は消防署の人が口でオーケーを出したとしても意味は無く、書類として証明することが大切になります。忘れずに消防検査証を申請するようにしましょう。
また、似たような書類で「消防法令適合通知書」というものもあります。
消防検査済証と消防法令適合通知書の違いは、結論「消防設備の証明か?消防設備以外も証明するのか?」の違いです。
まず、消防検査済証は建物の消防設備に問題が無いかを証明する書類です。あくまで「消防設備のみ」に対する証明ですから、それ以外の部分は証明してません。
消防法令適合通知書は防災の担当者や組織表など、事業会社自体が消防法に適合していることを証明する書類です。要は証明する範囲が違うという訳です。
消防検査済証と消防法令適合通知書との違い
- 消防検査済証:建物が竣工する時に必要な書類
- 消防法令適合通知書:事業会社が開業する際に必要な書類
消防検査に関する情報まとめ
消防検査に関する情報まとめ
- 消防検査とは:建物の消防設備が適切かを確認する検査のこと
- 消防検査の流れ:予約→協議しながら施工を進める→消防検査
- 消防検査済証とは:建物の消防設備が消防法に適合することを証明する書類
- 消防法令適合通知書とは:事業会社自体が消防法に適合していることを証明する書類
以上が消防検査に関する情報のまとめです。
一通り消防検査の基礎情報は理解できたと思います。
建物が竣工される際、様々な検査が行われます。他の検査についても記事をまとめているので、よかったら読んでみてください。