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屋内消火栓とは?1号・2号、設置基準、放水量、施工管理のポイントなど

  • 屋内消火栓って初期消火用?
  • 1号と2号って何が違う?
  • どんな建物に設置義務があるの?
  • 放水量はどれくらい必要?
  • ポンプ室はどこに置く?
  • 完成検査で何を見る?

上記の様な悩みを解決します。

屋内消火栓は、消防設備の中でも最も基本的な「初期消火」用設備で、特定用途・延床面積条件により消防法で設置が義務付けられています。施工管理者として「1号と2号の使い分け+ポンプ性能(吐出量・全揚程)+放水試験での合否判定」を押さえると、消防検査での指摘ゼロを目指せます。

なるべく分かりやすい表現で記事をまとめていくので、初心者の方にも理解しやすい内容になっているかなと思います。

それではいってみましょう!

目次

屋内消火栓とは?

屋内消火栓とは、結論「建物内に設置され、火災発生時に最初の消火活動に使用する消防設備」のことです。

英語では「Indoor Fire Hydrant」。

屋内消火栓の基本ポイント

  • 初期消火を目的とした消防設備
  • 赤色のホース格納箱が目印
  • ホース+ノズル+給水弁から構成
  • 消防ポンプ+水源とセットで機能
  • 消防法施行令第11条で設置義務

スプリンクラーが自動消火、屋内消火栓は人が使う」という違いがあります。

1号消火栓と2号消火栓

屋内消火栓には1号と2号の2種類があり、用途で使い分けます。

1号消火栓 vs 2号消火栓

項目 1号消火栓 2号消火栓
ホース径 40mm 25mm
ホース長 15m×2本(合計30m) 20m×1本
放水量 130L/min以上 60L/min以上
放水圧力 0.17〜0.7MPa 0.25〜0.7MPa
操作人員 2人操作が原則 1人操作可
警戒範囲半径 25m 15m
主な用途 工場・倉庫・大規模建物 人員が少ない施設(病院・ホテル等)

「2人操作の1号 vs 1人操作の2号」——人員確保が困難な施設では2号が選ばれる傾向があります。ただし工場・倉庫・指定可燃物施設には2号消火栓は設置不可(消防法施行令第11条)で、1号 or 易操作性1号の選択になります。

易操作性1号消火栓:1号消火栓の改良版で、1人で操作可能にしたタイプ(ホース長15m×2本、放水量80L/min以上、警戒半径25m)。広範囲型2号消火栓(ホース長30m×1本、警戒半径25m、1人操作)と並んで、近年は採用が増えています。

設置基準

屋内消火栓の設置義務は消防法施行令第11条で規定されています。

主な設置基準

用途 設置義務の延床面積
劇場・映画館・キャバレー等 500㎡以上
ホテル・旅館・百貨店 700㎡以上
共同住宅・寄宿舎 1,400㎡以上
学校・図書館・神社 1,400㎡以上
工場・倉庫 700〜1,000㎡以上(用途で変動)
指定可燃物の貯蔵・取扱施設 数量による

地下街・無窓階での割増

  • 地下街:上記の1/3で設置義務
  • 無窓階:用途・面積に応じて強化

用途と階数による警戒範囲の確保

  • 各階ごとに設置
  • 1号消火栓:半径25m以内で全室カバー
  • 2号消火栓:半径15m以内で全室カバー
  • カバーできない区画には追加設置

「延床面積×用途×階」で設置数量が決まる仕組みです。

ポンプと水源の設計

屋内消火栓を機能させるには、ポンプ+水源の容量設計が必須です。

ポンプの選定要件

  • 吐出量:1号で130L/min以上 × 同時開放数(一般に2栓)= 260L/min以上
  • 全揚程:必要放水圧 + 配管損失 + 高低差
  • 電源:三相200V+非常電源(自家発電 or 蓄電池)

水源容量

  • 20分以上の連続放水が可能な量
  • 1号同時開放2栓の場合:260L/min × 20min = 5,200L以上
  • 5,000L級の水槽が一般的(高架水槽 or 地下水槽)

ポンプ室の設置場所

  • 建物の最下階が定石(揚程確保)
  • 耐火構造の独立した区画
  • ポンプ点検スペースの確保
  • 非常電源との配線ルート確保

施工管理の主なポイント

屋内消火栓工事で施工管理者が押さえるべきチェック項目。

屋内消火栓施工管理ポイント

  • 設計図書の設置数・タイプ確認:1号 / 2号 / 易操作性1号
  • ホース格納箱の設置位置:警戒範囲の検証
  • 配管材種・口径確認:CPVC/SUS/SGP
  • 配管の支持間隔:地震対策、たわみ防止
  • 継手の漏れ確認:通水試験
  • ポンプ性能試験:吐出量・全揚程の実測
  • 非常電源接続確認
  • 放水試験:規定の放水圧・放水量を実測
  • 総合連動試験:感知器→ポンプ起動→放水
  • 消防検査での書類整備

「放水試験」が最大の合否判定

屋内消火栓設備の最終チェックは消防検査での放水試験です。最遠端の消火栓で実際にホースを伸ばし、規定の放水圧(0.17MPa以上)と放水量(130L/min以上)が出るかを実測します。配管設計の損失計算が甘いと、実測でNG→ポンプ取替という最悪パターンが起きます。設計段階の損失計算と、施工後の実測——この2段階チェックが鉄則です。

屋内消火栓に関する情報まとめ

  • 屋内消火栓とは:建物内設置で初期消火に使用する消防設備、消防法で設置義務
  • 1号 vs 2号:1号(130L/min・25m半径・2人操作)/2号(60L/min・15m半径・1人操作)
  • 易操作性1号:1号の1人操作版、近年増加
  • 設置基準:用途×延床面積で決定、地下街・無窓階は割増
  • ポンプ容量:260L/min以上(1号同時2栓)、20分連続放水可能な水源
  • ポンプ室:最下階、耐火区画、非常電源接続
  • 施工管理:警戒範囲検証+通水試験+ポンプ性能試験+放水試験
  • 合否判定:消防検査での実測放水試験

屋内消火栓は「初期消火の主役」で、設計→施工→消防検査までの全工程で実測検証が必須な消防設備です。施工管理者として「設置基準の妥当性+ポンプ性能+放水試験」を押さえると、消防検査NGのリスクを最小化できます。

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