- 1級管工事施工管理技士の合格率ってどれくらい?
- 第一次検定と第二次検定で合格率は違うの?
- ストレートで受かる確率は?
- 去年と今年で合格率がだいぶ違うのはなぜ?
- 施工管理法の足切りってよく聞くけど何?
- 60問中、何問正解すれば受かるの?
- 電気や建築の1級と比べて難しい?
- 2級と比べてどれくらい差がある?
- 結局、どれくらい勉強すれば届く?
上記の様な悩みを解決します。
1級管工事施工管理技士の合格率は、年度によってかなり上下するのが特徴で、「去年は40%だったのに今年は…」と戸惑う人が少なくありません。今回は令和7年度の最新データと過去の推移を押さえた上で、現役の施工管理目線で「なぜ年度で合格率が乱高下するのか」「施工管理法の足切りで落ちる構造」「合格率をどう対策に落とし込むか」まで整理しました。
なるべく分かりやすい表現で記事をまとめていくので、初心者の方にも理解しやすい内容になっているかなと思います。
それではいってみましょう!
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1級管工事施工管理技士の合格率とは?
1級管工事施工管理技士の合格率とは、結論「第一次検定でおおむね35〜50%、第二次検定で55〜75%程度」の試験です。
試験を実施しているのは一般財団法人全国建設研修センターで、第一次検定と第二次検定の二段階に分かれています。直近の令和7年度(2025年)は、第一次検定が38.7%、第二次検定が63.3%でした。両方を同じ年に突破する「ストレート合格率」で見ると、おおむね2〜4割というのが実態です。
| 区分 | 令和7年度(2025)の合格率 | 例年の幅 |
|---|---|---|
| 第一次検定 | 38.7% | 約24〜52% |
| 第二次検定 | 63.3% | 約57〜76% |
| ストレート合格(一次×二次の目安) | 約25% | 約18〜40% |
数字だけ見ると二次の6割超は受かりやすそうですが、二次は実務経験を積んだ人だけが受ける試験なので、もともと地力のある集団が受けて6割という見方が正確です。1人の受検者目線では「ストレートで2〜4割、4〜5人に1〜2人」が体感に近いと思います。
僕の感覚だと、管工事の1級は「合格率の数字を年度単位で気にしすぎない」のが大事です。後で詳しく触れますが、この試験は年度によって合格率が大きく動くので、平均的な水準と試験の構造を理解しておくほうが、対策の軸がブレません。
1級管工事施工管理技士の合格率の推移
合格率の推移を見ると、第一次検定の振れ幅が大きく、年度ごとの難化・易化がはっきり出る試験だと分かります。
| 年度 | ストレート合格率 | 第一次検定 | 第二次検定 |
|---|---|---|---|
| 令和7年度(2025) | 約25% | 38.7% | 63.3% |
| 令和6年度(2024) | 39.9% | 52.3% | 76.2% |
| 令和5年度(2023) | 23.3% | 37.5% | 62.1% |
| 令和4年度(2022) | 24.5% | 42.9% | 57.0% |
| 令和3年度(2021) | 17.6% | 24.0% | 73.3% |
| 令和2年度(2020) | 21.4% | 35.0% | 61.0% |
出典は一般財団法人全国建設研修センターの公表データです。表を見ると、推移から読み取れる傾向が見えてきます。
- 第一次検定は24〜52%と振れ幅が大きい(年度の難易度差が出やすい)
- 第二次検定は57〜76%と高めで、二次まで来た人は比較的受かりやすい
- 令和6年度は一次52.3%・ストレート39.9%と、近年では突出して高かった
- 令和7年度は一次が38.7%まで戻り、合格率の水準が一段下がった
- ストレート合格率は18〜40%と、年度でほぼ倍の開きがある
この「令和6年から令和7年への落差」が、多くの人が引っかかるポイントです。なぜ1年でこれだけ動くのか。ここには受検者の母集団の変化が関わっているので、次で掘り下げます。
なぜ年度で合格率が乱高下するのか
ここが他の解説であまり踏み込まれていない点なのですが、結論「令和6年度の受験資格の改正で受検者の顔ぶれが変わり、合格率が一時的に振れている」というのが直近の実態です。
令和6年度から、第一次検定の受験資格が「満19歳以上」だけになり、実務経験が不要になりました。これにより、それまで受けられなかった若手や学生がどっと受検するようになっています。令和6年度に一次が52.3%まで跳ね上がったのは、制度変更の初年度で受検者層が変化したことが一因と見られています。そして令和7年度は受検者数が過去10年で最多になりつつ、一次は38.7%へ落ち着きました。
- 令和6年度から第一次検定は実務経験不要(満19歳以上で受検可)
- 改正初年度は受検者層が変化し、合格率が振れやすい
- 令和7年度は受検者が過去最多級まで増加
- 母集団が広がると合格率は変動しやすくなる
- 二次は実務経験者中心のため、一次ほど大きくは振れない
受検者目線で言い換えると、「合格率が高い年・低い年は、試験が易しくなった・難しくなったとは限らない」ということです。受ける人の顔ぶれが変われば合格率は動きます。だからこそ、年度の数字に一喜一憂するより、自分がどれだけ準備できているかで合否は決まる、と捉えておくのが健全です。合格率が高い年も低い年も、やるべき準備は変わりません。
施工管理法(応用能力)の足切りに注意
合格率の数字の裏で、意外と多くの人を落としているのが結論「施工管理法(応用能力)の足切り基準」です。全体点が足りていても、ここで引っかかると不合格になります。
1級管工事の第一次検定は、全体で60問を解答し、合格基準は60%以上、つまり36問以上の正解が必要です。これに加えて、施工管理法の応用能力の問題(8問)で50%以上、つまり4問以上の正解という基準が別に設けられています。
| 基準 | 内容 |
|---|---|
| 第一次検定(全体) | 60問中36問以上の正解(得点60%以上) |
| 第一次検定(施工管理法・応用能力) | 8問中4問以上の正解(得点50%以上) |
| 第二次検定 | 得点60%以上(記述は部分点込み) |
ここで怖いのは、「全体で60%を超えていても、応用能力で4問取れなければ不合格」という点です。応用能力はネットワーク工程表の計算や品質管理など、実務寄りの応用問題が中心で、知識の暗記だけでは取りこぼしやすい分野です。
- 全体点だけ意識して応用能力を軽視すると足切りに引っかかる
- 応用能力はネットワーク工程表・品質管理など実務寄りの出題
- 8問中4問なので、苦手でも最低限は確保する必要がある
- 過去問で応用能力の問題形式に必ず慣れておく
- 第二次検定も記述で60%が必要なため、書く練習が欠かせない
合格率の数字を見て「6割取れば受かる」と考えるのは半分正解で半分危険です。応用能力の足切りという二重の関門があることを知っておくだけで、対策の優先順位が変わってきます。
合格率から見た難易度
合格率から見た1級管工事施工管理技士の難易度は、結論「やや難しい」です。建設系の国家資格の中では中位〜やや上で、実務経験者でも無対策では受かりません。
他の資格と並べると、立ち位置がイメージしやすくなります。
| 資格名 | 合格率の目安(令和6年度前後) | 難易度の比較 |
|---|---|---|
| 1級管工事施工管理技士 | ストレート約18〜40% | 基準 |
| 2級管工事施工管理技士 | 約22〜57% | やや易しい |
| 1級電気工事施工管理技士 | 全体約20〜40% | ほぼ同等 |
| 建築設備士 | 約21% | より難しい |
| 1級配管技能士 | 約55% | やや易しい |
同じ1級の施工管理技士(電気・建築)とはほぼ横並びで、2級管工事や配管技能士よりは難しく、建築設備士よりは易しい、という位置づけです。設備系のキャリアで建築設備士まで視野に入れている人は、難易度の差を把握しておくと計画が立てやすくなります。

正直なところ、管工事1級の難しさは合格率の数字以上に「出題範囲の広さ」にあります。空調・衛生・原論・設備・法規と守備範囲が広く、そこに記述式の二次が乗ります。中位の合格率でも、準備が甘いと普通に足元をすくわれる試験です。
合格率を踏まえた対策
合格率と試験構造が分かったら、対策の方針は結論「一次は過去問で応用能力まで仕上げ、二次は記述の型をつくる」に尽きます。
第一次検定は過去問の反復が王道です。出題傾向が安定しているため、5年分(できれば10年分)を3〜4周すれば、本番の多くが見覚えのある論点になります。ただし応用能力の足切りがあるので、計算問題や工程管理を「捨てない」ことが重要です。
- 第一次:過去問5〜10年分を3〜4周、応用能力の問題は重点的に
- 第二次:記述式なので、過去問で型を掴んだら実際に書いて添削を受ける
- 二次の経験記述は、自分の現場経験を複数テーマで書けるよう準備
- 年度の合格率に振り回されず、確保できる総学習時間で計画する
- 未資格からなら300〜400時間を見込んで早めに着手する
1級取得後は監理技術者として大規模な設備工事の責任者を任される立場になります。資格と現場での役割の関係を整理したいときは、現場代理人の解説も合わせて読むと、なぜこの資格が評価されるのかが腑に落ちます。

実務だと、合格率は「その年の難易度」というより「自分の準備が試される基準」です。一次の応用能力を落とさず、二次の記述を書き切る。この二つを押さえれば、年度がどう転んでも合格圏に入れます。
1級管工事施工管理技士の合格率に関するよくある質問
合格率が高い年に受けたほうが有利ですか?
どの年が易化するかは事前に読めず、合格率の高低は受検者の顔ぶれの変化でも動きます。年度を狙うより、過去問演習と二次の記述対策に時間を投じるほうが確実です。
ストレート合格率はどれくらいですか?
第一次と第二次を同じ年に突破する割合は、年度によって約18〜40%と幅があります。令和7年度は一次38.7%・二次63.3%なので、掛け合わせた目安は約25%です。4〜5人に1〜2人というイメージです。
施工管理法の足切りとは何ですか?
第一次検定では全体で60%以上に加え、施工管理法(応用能力)の問題で50%以上(8問中4問以上)という基準があります。全体点が足りても応用能力で4問取れないと不合格になるため、計算・工程管理を捨てないことが大切です。
独学でも合格できますか?
可能です。合格基準が明確で過去問と似た問題が多いため、計画的に学習すれば独学でも届きます。一般に100〜200時間(未資格者は300〜400時間)が目安とされ、働きながら一発合格する人もいます。
資格が待遇に反映されていないと感じるなら、環境の側を見てみる手もあります。施工管理向けの転職サービスを、状況別に整理した記事があります。

1級管工事施工管理技士の合格率に関する情報まとめ
- 合格率:令和7年度は第一次38.7%・第二次63.3%、ストレートで約25%
- 推移:第一次の振れ幅が大きく、ストレート合格率は年度で18〜40%
- 乱高下の理由:令和6年度の受験資格改正で受検者層が変化し合格率が振れている
- 足切り注意:第一次は全体60%+施工管理法(応用能力)50%の二重基準
- 難易度:やや難しい。1級電気・建築とほぼ同等、建築設備士よりは易しい
- 対策:一次は過去問で応用能力まで仕上げ、二次は記述の型をつくる
以上が1級管工事施工管理技士の合格率に関する情報のまとめです。
個人的には、管工事1級の合格率は「年度の数字」より「試験の構造」で読むべきだと思います。一次の応用能力の足切りと二次の記述、この二つの関門さえ押さえれば、合格率が高い年でも低い年でも自分の準備で結果は決まります。受験資格や勉強法、年収まで含めた全体像は、こちらの記事で詳しく整理しているので合わせて確認してみてください。

