- ジョイントボックスってなに?
- 本当に必要あるの?
- 記号はどんな感じ?
- 使い方は?
- サイズ表が欲しい
- 配線について知りたい
上記のような悩みを解決します。
電気関係の配線をするなら必ずジョイントが発生します。
ジョイントが発生するならジョイントボックスも必要になるということです。どの現場でも必ず使用されているので、必要な知識は抑えておきましょう。
この記事ではジョイントボックスとは?といったところから、必要性、使い方、サイズ、記号、配線などについて解説していきます。
なるべく専門用語を使わずに分かりやすく記事をまとめていくので、よかったら読んでみてください。
ジョイントボックスとは?
ジョイントボックスとは、結論「電線やケーブルの接続部分を収納する箱のこと」です。
電線やケーブル同士を接続することを「ジョイント」と呼びます。このジョイント部分を収納するのがジョイントボックスです。
例えば、照明器具が20台付く部屋があったとしましょう。
近くにある分電盤からケーブルを持っていくと考えた時、盤から20本のケーブルを持って行こうと考えるのは愚策です。ケーブルの本数が増えるので手間もかかりますし、経済的ではありません。
実際の施工では、近くまで一本のケーブルで持って行って、そこからジョイント(分岐)して各照明器具に配線が分けられます。このジョイント部分がジョイントボックスに入ります。
要するにジョイントが入ればいい訳ですから、必ずしもボックスである必要はありません。
中には「ジョイントボール」というものがあります。役割としてはジョイントボックスと同様で、ジョイント部分を収納します。どういう時にどちらを使うということはありません。値段も用途もさほど変わらないのでぶっちゃけ好みです。
どちらかといえばジョイントボールの方が省スペースになります。施工スペースが厳しい場合はジョイントボックスではなくジョイントボールを使うことを考えましょう。
また、基本的にジョイントは点検口などの手が届きやすい部分に施工されることが多いです。
ジョイントボックスの必要性
ジョイントボックスの必要性は、メンテナンスと改修工事にあります。
電気設備は一度施工すれば半永久的に働いてくれる訳ではありません。何かしらの問題が発生したら対処しなければなりませんし、古くなってきたら更新工事を行う必要があります。
問題が発生した時について考えてみましょう。
照明器具を施工して電気を入れても、照明器具が点灯しなかったとします。要因は様々ありますが、ジョイント部分の施工に問題があるかもしれません。
もしもジョイントボックスを使っていない場合、ジョイントしている部分を探さなければなりませんし、一箇所にまとまっていないなら天井裏を全て調査しなければならなくなります。これは手間も時間もかかり、面倒ごとが多いです。
ジョイントボックスを使っていれば、問題が発生した時に真っ先にジョイント部分の確認をすることができますよね。ジョイント部分はジョイントボックスの中に集められている訳ですから、そこを確認すれば問題ありません。
奥までしっかり差し込まなければ電気的に接続されません。電気設備の不具合はジョイント部分で怒ることも多いのです。
となるとジョイントボックスの存在が必要になってきます。
メンテナンスや改修工事、電気設備の不良原因特定などにもジョイントボックスは有用です。
ジョイントボックスの記号
一番上のシンプルな四角がジョイントボックスになります。配線図だったり施工図によく出てくるので覚えておきましょう。
似たようなボックスでアウトレットボックスとプルボックスもついでに載せておきました。似ているようで違うものですので、微妙な違いを抑えておきましょう。
ジョイントボックスの使い方
ジョイントボックスの使い方は、結論「上から被せるだけ」です。
まず大前提として、ジョイントボックスには数多くの種類があります。黒いものから透明になっているもの。四角のものから丸いものまであります。それぞれによって使い方は異なりますので注意しましょう。
共通の考え方としては、ジョイント部分がボックスに入れば良いです。
有名なネグロス電工のナイスハットなんかは、ジョイント部分を上から被せるだけで施工完了です。ジョイント部分が透明になっているものは点検や調査の時に助かるのでオススメですね。
天井裏には様々な配管や配線が通っています。一旦施工してしまえば、どれがどれか分かりません。ジョイントをする部分なんて星の数ほどありますから、ジョイントボックスに何のジョイントかを記さなければ改修工事の時に困ります。
そもそもこのジョイントは何なんだろう?という状態になってしまうと、一個一個負荷を調査しなければならなくなります。
テプラなどで負荷名称を印刷し、ジョイントボックスに貼り付けておくことをオススメします。
ジョイントボックスの配線
ジョイントボックスの配線方法
- ケーブルを敷設する
- ケーブルの皮を剥く
- 差し込みコネクタに差し込む
- ジョイントボックスを被せる
まずは配線からです。盤からジョイントボックスまで、ジョイントボックスから送りたい負荷まで配線をします。2本のケーブルの先端を剥き、差し込みコネクタに差し込みましょう。差し込みが弱いと正しく接続されませんので注意が必要です。
ジョイントが終了したらジョイントボックスの中に収納すれば、配線は完了になります。特に難しいことはありませんね。
VVF同士の接続は「軽微な工事」に分類されます。
よって電気工事士などの資格が無くても施工することが可能な場合が多いです。逆に、電気工事士でなければできない工事もありますので、他の工事の場合は注意しましょう。
ジョイントボックスに関する情報まとめ
ジョイントボックスに関する情報まとめ
- ジョイントボックスとは:電線やケーブルの接続部分を収納する箱のこと
- ジョイントボックスの必要性:メンテナンスや改修工事
- ジョイントボックスの記号:上図参照
- ジョイントボックスの使い方:上から被せるだけ
- ジョイントボックスの配線:上章参照
以上がジョイントボックスに関する情報のまとめです。
一通り基礎知識は網羅できたと思います。
似たようなボックスでアウトレットボックスやプルボックスなどが挙げられます。意外と違いを理解していない人が多い印象です。もし曖昧なら下の記事を参考にしてみてください。