- 水セメント比ってなに?
- 基準はどれくらい?
- 計算方法は?
- 60%以下の理由って?
上記の様な悩みを解決します。
水セメント比は出来上がったコンクリートの強度に大きな影響を与えます。コンクリートはやり直しの効かない工事です。適切な水セメント比のコンクリートを施工する必要があります。
適切に水セメント比について理解し、工事の際に役立ていきましょう。
それではいってみましょう!
水セメント比とは?
水セメント比とは、一言で言うと「コンクリートにおける、水とセメントの比率のこと」です。
コンクリートの性質を表す指標です。
前提として、コンクリートは下記素材から成立しています。
- 水
- セメント
- 砂
- 砂利
- 混和材料
これらがどの様な種類のものを使っているのか?どれだけ使われているのか?どれだけの比率なのか?によって出来上がるコンクリートは変わります。
例えば、セメントにおいて、中庸熱のポルドラントセメントを使用すると、水和熱が収まり、長期的な強度を発するコンクリートを作ることが可能ですよね。
ただ、セメントの比率が低すぎれば話は別です。
究極を言えば、水・セメント・砂・砂利・混和材料の中で、セメントの比率が0.5%なのだとしたら、セメントはほとんど入ってないも同然です。同じ組成ではありますが、比率によって出来上がるものの性質は大きく変わります。
コンクリートの内、水とセメントの比率はどの程度か?を示しているのが水セメント比です。
水セメント比の計算
水セメント比=W/C
水セメント比の計算方法は上記です。
まずWは単位水量を表します。ざっくり言えば水の量です。対して、Cはセメントの量ですので、水セメント比は、
水の量 / セメントの量
ということです。セメントの量が大きければ大きいほど水セメント比は小さくなり、セメントの量が小さければ小さいほど水セメント比は大きくなります。
対して、水の量が多ければ多いほど水セメント比は大きくなり、水の量が少なければ少ないほど水セメント比は小さくなります。
水セメント比の基準
水セメント比の基準は、結論「51%」です。
もちろん、正確に51%のものを調合することはできませんが、目安としては51%。50%前後くらいを規定としていることが多いです。現場によって正確には異なりますが。。。
1m3あたりにどれだけの要素が含まれるのかを考えます。
セメント・水・砂・砂利それぞれで1m3あたりにどの程度含まれているべきか、ある程度の基準が決まっているのですが、それらを一つ一つ計算していくと51%となります。
水セメント比が60以下の理由
水セメント比が60%以下の理由はコンクリートの品質を確保するためです。
先ほどもお伝えした通り、水セメント比が高すぎるということは水の量が多すぎるということです。つまり、水っぽい、セメントが少ない、強度が弱いコンクリートです。また、コンクリートが固まったあともひび割れが発生することも増えます。
60%以下を基準としていることが多いです。
65%以下としている現場もありますし、55%以下の場合もありますが、最も現場として多いのは60%としている現場ですね。
水セメント比に関する情報まとめ
- 水セメント比とは:コンクリートにおける、水とセメントの比率のこと
- 水セメント比の計算:水セメント比=W/C
- 水セメント比の基準:51%
- 水セメント比が60以下の理由:コンクリートの品質を確保するため
以上が水セメント比に関する情報のまとめです。
一通り基礎情報については網羅できたと思います。
合わせてコンクリート打設の流れについて覚えておきましょう!下に記事のリンクを貼っておくので、よかったら読んでみてください。
それでは!