- 竹垣って結局どんな種類があるの?
- 建仁寺垣と四つ目垣って何が違う?
- 透かし垣と遮蔽垣の違いは?
- 目隠ししたいならどの竹垣を選べばいい?
- 〇〇寺垣が多すぎて覚えられん…
- 天然の竹と人工竹(樹脂)どっちがいい?
- 価格って1mあたりいくらくらい?
- 施工方法は?各部の名前(立子・胴縁・玉縁)が分からない
- 寿命やメンテナンスはどれくらい大変?
- 業者サイトばっかりで、中立な選び方が知りたい
上記の様な悩みを解決します。
竹垣は、和風の庭や外構で定番の垣根ですが、建仁寺垣・四つ目垣・金閣寺垣…と種類の名前が多く、「結局どれを選べばいいのか」で迷いやすいテーマです。外構・造園の現場では、施主に種類と相場をわかりやすく説明できるかどうかが、提案の質を左右します。今回は種類の分け方や代表的な竹垣の特徴といった基本を押さえた上で、施工管理目線で「目的・予算で選ぶ判断軸」「各部の名称と施工の流れ」「価格相場・寿命・メンテナンス」まで、業者の誘導ぬきで中立に整理しました。
なるべく分かりやすい表現で記事をまとめていくので、初心者の方にも理解しやすい内容になっているかなと思います。
それではいってみましょう!
竹垣の種類とは?
竹垣の種類とは、結論「竹(または樹脂製の人工竹)を組んで作る和風の垣根の、組み方・用途・素材による分類」のことです。
竹垣は古くから日本庭園や寺院で使われてきた垣根で、敷地の境界を区切ったり、外からの視線を遮ったり、庭の景観を演出したりする役割を持ちます。種類は大きく「用途・見た目による分類(透かし垣・遮蔽垣)」と「素材による分類(天然竹・人工竹)」の2軸で整理でき、そこに建仁寺垣・四つ目垣といった具体的な型の名前がぶら下がる構造です。
「竹垣 種類」で検索すると、造園業者やリフォーム会社の記事が並びますが、多くは最後に自社への見積り依頼へ誘導する作りになっています。施工管理として知りたいのは、むしろ「種類をどう整理して、目的と予算でどう選ぶか」という中立な判断軸のはず。この記事では、種類の分類から選び方、各部の名称や相場まで、施主に説明できる形で整理していきます。
外構の囲い全般でフェンスと比較したい場合は、こちらも参考になります。

竹垣の種類の分け方
竹垣の種類は、まず「用途・見た目」と「素材」の2軸で分けると一気に整理できます。個別の名前を覚える前に、この2軸を押さえるのが理解の近道です。
- 透かし垣:竹と竹の間に隙間があり、向こう側が見える。目隠しはできないが、庭や玄関を見せられる
- 遮蔽垣(しゃへいがき):竹を隙間なく並べ、視線を遮る。背が高く、目隠しや囲いに使う
- 天然竹垣:本物の竹で作る。風合い・香り・経年変化が魅力。耐久性はやや劣る
- 人工竹垣:樹脂製の竹で作る。耐久性が高くメンテが楽。価格はやや高めのことも
用途・見た目では、透かし垣と遮蔽垣に分かれます。視線を遮りたい(目隠し)なら遮蔽垣、庭を見せたい・空間を広く見せたいなら透かし垣、という大枠でまず方向を決めます。
素材では、天然竹と人工竹(樹脂)に分かれます。天然は風合いと経年変化が魅力で、人工は耐久性とメンテの楽さが強み。僕の整理では、まず「透かし垣か遮蔽垣か(目的)」を決めてから「天然か人工か(素材)」を選ぶと、候補が一気に絞れて施主にも説明しやすくなります。
代表的な竹垣の種類と特徴
ここでは、現場や提案でよく出てくる代表的な竹垣を、透かし垣・遮蔽垣に分けて一覧にまとめます。名前は地名・寺院名・形状に由来するものが多く、丸暗記より「どっちの系統か」で覚えると整理しやすいです。
| 分類 | 種類 | 特徴 |
|---|---|---|
| 透かし垣 | 四つ目垣(よつめがき) | 竹を縦横に組んだ最もシンプルな竹垣。庭を広く見せたいときの定番 |
| 透かし垣 | 金閣寺垣(きんかくじがき) | 通路や庭の境目に使う背の低い透かし垣 |
| 透かし垣 | 龍安寺垣(りょうあんじがき) | 竹を格子状に編んだ透かし垣 |
| 透かし垣 | 光悦寺垣(こうえつじがき) | 外枠が曲線を描く、柔らかいシルエットの透かし垣 |
| 遮蔽垣 | 建仁寺垣(けんにんじがき) | 割り竹を隙間なく並べた、遮蔽垣の王道。目隠しに最適 |
| 遮蔽垣 | 銀閣寺垣(ぎんかくじがき) | 建仁寺垣を簡略化した背の低い遮蔽垣 |
| 遮蔽垣 | 御簾垣(みすがき) | 細い竹を横に積んだ、すだれに似た遮蔽垣 |
| 遮蔽垣 | 桂垣(かつらがき) | 竹穂を敷き詰めた格式の高い遮蔽垣 |
透かし垣の代表が四つ目垣で、最もシンプルかつ安価。庭を完全には隠さず、空間を広く見せたいときに向きます。遮蔽垣の代表が建仁寺垣で、「竹垣といえばこれ」と言われるほど王道。割り竹を隙間なく並べるので、目隠し効果が高く、外構の塀代わりによく使われます。
光悦寺垣のように曲線を描くタイプは、一面ではなく庭の一部に使われることが多く、植栽の縁取りやアクセントに向きます。和モダンの外構なら、シンプルな四つ目垣や建仁寺垣を直線的に使うと、現代の住宅にもなじみやすい印象です。
竹垣の選び方|目的・素材・予算で選ぶ
種類が分かっても「で、うちはどれ?」となるのが施主の本音です。竹垣は次の3ステップで絞ると、迷いが減ります。
- 目的を決める:目隠ししたい→遮蔽垣(建仁寺垣など)/庭を見せたい・空間を広く→透かし垣(四つ目垣など)
- 素材を決める:風合い・本物感を重視→天然竹/メンテを減らし長持ち重視→人工竹(樹脂)
- 予算と範囲を決める:設置する長さ(m)と、全面か一部かで総額が決まる
まず目的です。プライバシー保護や道路からの目隠しが主目的なら、隙間なく組む遮蔽垣(建仁寺垣・御簾垣など)。逆に、こだわりの庭を見せたい、圧迫感を出したくないなら透かし垣(四つ目垣・光悦寺垣など)を選びます。
次に素材です。経年変化や竹の香りといった本物の風合いを楽しみたいなら天然竹、メンテナンスの手間を減らして長く使いたいなら人工竹(樹脂製)。人工竹は近年クオリティが上がっていて、ぱっと見では天然と区別がつかないものも多く、一般住宅では人工を選ぶケースが増えています。
最後に予算と範囲。竹垣は1mあたりの単価×長さが基本なので、全面に回すのか、洗濯物まわりだけ・玄関脇だけと一部に使うのかで総額が大きく変わります。現場目線で言えば、「全面は人工で耐久性重視、見せ場の一部だけ天然で風合いを足す」といった使い分けも提案として喜ばれます。
竹垣の施工方法と各部の名称
竹垣を提案・施工するうえで、各部の名称を押さえておくと、図面や見積りの読み書きがスムーズになります。竹垣は主に次の部材で構成されます。
- 親柱・間柱(柱):竹垣を支える縦の支柱。木製や竹、樹脂などがある
- 胴縁(どうぶち):柱の間に水平に渡す下地材。立子を留める骨組みになる
- 立子(たてこ):縦に並べる竹。建仁寺垣ではこれを隙間なく並べる
- 玉縁(たまぶち):竹垣の最上部に被せる横材。仕上げと雨仕舞いを兼ねる
- 押縁(おしぶち):立子を外側から押さえる横竹。シュロ縄で結んで固定する
施工の大まかな流れは、まず支柱(柱)を立てて根元を固定し、次に胴縁を水平に渡して骨組みを作ります。そこへ立子を等間隔(透かし垣)または隙間なく(遮蔽垣)並べ、押縁で挟んでシュロ縄で結束し、最後に玉縁で頭を仕上げる、という順序です。建仁寺垣のシュロ縄の結び(飾り)は見た目の要で、職人によって仕上がりに差が出る部分です。
DIYも不可能ではありませんが、竹の割り・等間隔の調整・結束には技術が要るので、きれいに長く保たせたいなら専門業者への依頼が現実的です。既存のブロック塀がある場合は、塀の前に人工竹垣のパネルを立てて「竹垣風」に見せる施工もでき、コストを抑えつつ和の雰囲気を足せます。
造園系の施工管理としてキャリアを考えるなら、こちらも参考になります。

竹垣の価格・寿命・メンテナンス
竹垣を提案するとき、施主が一番気にするのが価格と「どれくらいもつか」です。種類・素材で幅がありますが、目安を整理しておきます。
| 項目 | 天然竹垣 | 人工竹垣(樹脂) |
|---|---|---|
| 価格の目安 | 1mあたり 2.5万〜4.5万円程度 | 1mあたり 同等〜やや高めのことも |
| 寿命の目安 | 約10年(環境次第で30年程度も) | 半永久的(劣化しにくい) |
| メンテナンス | 防腐・防水、定期的な交換が必要 | ほぼ不要(汚れ落とし程度) |
価格は種類によって差があり、シンプルな四つ目垣や建仁寺垣でおおむね1mあたり2.5万〜3.5万円前後、手の込んだ施工だと4.5万円程度になる事例もあります。あくまで目安で、竹の品質・飾りの有無・現場条件で変動するため、正式には現地見積りが前提です。
寿命は素材で大きく変わります。天然竹垣は紫外線と雨で劣化が進み、平均10年程度。雨が当たりにくく風通しのよい場所なら30年程度もつこともあります。一方、人工竹垣(樹脂)は腐らず色あせも少ないので、寿命はほぼ気にしなくてよいレベルです。
メンテナンスも同様で、天然は防腐・防水対策や数年〜10年ごとの交換が前提、人工はほぼメンテ不要。正直なところ、ランニングコストとメンテの手間まで含めて考えると、一般住宅では人工竹垣が有利な場面が多い、というのが実情です。風合い最優先なら天然、という整理になります。
造園・外構の施工管理の年収やキャリアについては、こちらもどうぞ。

竹垣の種類に関するよくある質問
ここまでで触れきれなかった、提案でよく聞かれる疑問をQ&Aでまとめます。
Q:建仁寺垣と四つ目垣、結局どう違う?
A:目的が逆です。建仁寺垣は割り竹を隙間なく並べた遮蔽垣で目隠し向き、四つ目垣は竹を縦横に組んだ透かし垣で、隙間があり庭を広く見せたいとき向きです。
Q:透かし垣と遮蔽垣はどっちを選べばいい?
A:視線を遮りたい(目隠し・防犯)なら遮蔽垣、庭や玄関を見せたい・圧迫感を避けたいなら透かし垣です。まずこの目的を決めると種類が絞れます。
Q:天然竹と人工竹(樹脂)はどっちがおすすめ?
A:風合いと経年変化を楽しむなら天然、メンテの手間を減らして長く使うなら人工です。一般住宅では耐久性とメンテ性から人工を選ぶケースが増えています。
Q:竹垣の価格は1mあたりいくら?
A:種類や品質で幅がありますが、シンプルな型でおおむね1mあたり2.5万〜3.5万円前後が目安です。飾りや現場条件で変わるため、正式には現地見積りが必要です。
Q:既存のブロック塀に竹垣をつけられる?
A:可能です。塀の前に人工竹垣のパネルを立てて「竹垣風」に見せる施工があり、コストを抑えつつ和の雰囲気を足せます。
竹垣の種類に関する情報まとめ
- 竹垣の種類とは:竹や樹脂で組む和風の垣根の、用途・素材による分類
- 分け方:用途で透かし垣(見せる)・遮蔽垣(隠す)、素材で天然竹・人工竹(樹脂)の2軸
- 代表的な種類:透かし垣=四つ目垣・金閣寺垣・龍安寺垣・光悦寺垣/遮蔽垣=建仁寺垣・御簾垣・桂垣など
- 選び方:①目的(目隠しか見せるか)②素材(天然か人工か)③予算と範囲、の順で絞る
- 各部の名称:柱・胴縁・立子・押縁・玉縁。施工は柱→胴縁→立子→押縁で結束→玉縁の順
- 価格・寿命:1mあたり2.5万〜4.5万円目安/天然は約10年、人工はほぼ半永久。メンテは天然が必要、人工はほぼ不要
以上が竹垣の種類に関する情報のまとめです。
竹垣は種類の名前が多くて身構えがちですが、「透かし垣か遮蔽垣か」「天然か人工か」の2軸で整理し、目的・素材・予算の順で選べば、施主にもスッキリ説明できます。提案では、種類の見た目だけでなく寿命とメンテまで含めて伝えると、後悔のない選択につながります。和風外構の引き出しとして、まずは王道の建仁寺垣と四つ目垣の違いから押さえておくとよいかなと思います。




