- サブコンってなに?
- ゼネコンとの違いって?
- サブコンはゼネコンの下請けなの?
- どんな職種があるの?
- 将来性は?
- 年収はどれくらい?
上記の様な悩みを解決します。
サブコンは外の人から見ると、どの様なことをしているのか分かりにくい部分があると思います。文面だけではなかなか実際のイメージがつかないかもしれません。
筆者は実際にサブコンで働いていた経験がありますので、イメージしやすい様に解説ができると思います。
専門用語は使わずになるべく分かりやすい表現で記事を執筆していくので、初心者の方にもそれなりに分かりやすい記事なっているかなと思います。
サブコンとは?(ゼネコンとの違い)
サブコンとは、一言で言うと「電気設備・空調工事・衛生工事を施工する業者のこと」です。
よく「ゼネコン」という言葉は聞きますよね。ゼネコンは建物を作ります。サブコンは建物の中の電気設備・空調工事・衛生工事を施工します。
東京タワーを例に考えてみましょう。
東京タワーを作るのはゼネコンで、東京タワーを光らせるのはサブコンです(電気設備)。東京タワーのエアコンをつけるのもサブコンですし(空調設備)、トイレが流れるようにするのもサブコンの仕事です(衛生設備)。
ゼネコンは建物の箱を作るだけです。それだけでは電気はつきませんし、エアコンも使えませんし、トイレも使うことはできません。
もう少し、明確な定義について触れてみましょう。
ゼネコンは「General Contractor(ゼネラルコントラクター)」の略称です。
- General=全般的な
- Contractor=請負業者
直訳すると「全般的な請負業者」となります。
建物を作るのに必要な工事は多岐に渡ります。手続きもたくさんあります。素人に分かるようなものではありません。そこで「建物を作るのに必要なことは全部やるよ!」というのがゼネコンです。よって、お客様はゼネコンに金を払うだけで建物を作ることができます。
サブコンは「Sub Contractor(サブコントラクター)」の略称です。
- Sub=副次的な
- Contractor=請負業者
建物を作るのに必要な「副次的な工事を請け負う」業者がサブコンとなります。
サブコン=ゼネコンの下請けではない
つまりサブコンって、ゼネコンの下請けなにでは?と思う方も多いかもしれません。
勿論、ゼネコンの下請けの場合もあります。ただ、サブコンが行う工事の全てがゼネコンの下請けである訳ではありません。
発注の方法がいくつかあります。
まず一つ目として挙げられるのは「お客様がゼネコンに発注して、ゼネコンがサブコンに発注する」という流れです。これが一番メジャーです。新築工事はこのパターンが多いです。
この場合、サブコンはゼネコンの下請けとなります。業界用語で「組下」とか言ったりしますね。
例えば、お客様はもう既にオフィスビルを保有しているとします。そこで、オフィスのレイアウトを変えたいから「コンセントを増設したい!」となるとしましょう。
すると、お客様は電気設備を施工する業者に「直接」発注することになります。
ここにゼネコンは介入しませんので、電気設備業者が元請けとなるんです。つまり、ゼネコンの下請けにはなりません。改修工事なんかはこのパターンが多かったりします。
まとめると、下記となります。
ゼネコン・サブコンの元請け下請け関係まとめ
- サブコン=ゼネコンの下請けではない
- 新築工事ではゼネコンの下請けになる場合が多い
- 改修工事ではサブコンが元請けになる場合が多い
サブコンの社員の職種一覧
サブコンの職種一覧
- 施工管理
- 職人
- 設計
- 営業
- 事務
上記のように一言でサブコンと言っても、数多くの職種があります。
サブコンの会社がお金を稼ぐ方法としては「営業が仕事を獲得してくる→施工管理と職人が施工する」という流れです。
建物の施工だけを任される場合もあれば、建物の設計段階から携わる工事もありますので「設計」という仕事もあります。また、施工管理や職人のような専門業者をサポートする事務職もあったりします。
サブコンと言うと施工管理と職人ばかりに目がいきがちですが、他の職種も多岐に渡ります。現場の人間と違って、事務職や設計職はホワイトに働けたりするので意外と穴場だったりします。
サブコンの将来性
一言で言うと「明るくもないし、暗くもない。」といった感じです。
今この記事を書いている2020年4月ではオリンピック開催に伴って建設需要が増加しています。要は建設業が上り調子で、盛り上がってる感じです。
ただ、東京を見渡してみると分かりますけど、もう建物って一通り完成してますよね(笑)。これ以上どこに何を作るんだ。。。って感じです。
とはいえ、需要が無くなることはありません。例えば今話題の5G。5Gを普及させるには基地局を施工しなければなりませんよね。
あとは、改修工事です。建物は作ったら一生稼働するわけではありません。50年くらいしたらガタがきて、更新工事を行わなければ安全に建物を稼働させるのは難しくなります。
と、いうことで建設需要が無くなることはないでしょう。
これらのことを総称すると、需要が増える訳でも減る訳でもありません。だから、明るくもないし暗くもない。一つ言えるのは、求められるスキルは変化すると言った感じです。
サブコンに関する情報まとめ
サブコンに関する情報まとめ
- サブコンとは:電気設備・空調工事・衛生工事を施工する業者のこと
- サブコンとゼネコンの違い:建物を作るか?設備を作るか?
- サブコン=ゼネコンの下請けという訳ではない
- サブコンの職種:施工管理、職人、設計、営業、事務
- サブコンの将来性:明るくもないし暗くもない
以上がサブコンに関する情報のまとめです。
一通り基礎は網羅できたと思います。
サブコンとセットで合わせておいたほうがいいのは、ゼネコンですね。ゼネコンについてよく理解しておけばサブコンに関しても理解が深まります。
下に分かりやすい記事のリンクを貼っておくので、よかったら読んでみてください。