- 施主検査ってなに?
- チェック項目は?
- 持ち物を知りたい
上記のような悩みを解決します。
施主検査は竣工直前に行われる非常に重要な検査です。
もしも施主検査で見落としがあるとなると、竣工した後にまた修正といった格好で、誰もが面倒な思いをすることになります。抑えるべき知識は抑えておきましょう。
この記事では施主検査について網羅的な情報を解説します。
なるべく分かりやすい表現で記事をまとめていくので、初心者の方にも理解しやすい内容になっているかなと思います。
施主検査とは?
施主検査とは、結論「施主が行う検査のこと」です。
建物が完成してお客様に対して引き渡す前に、その建物が品質的に問題ないかを検査する必要がありますよね。具体例としては施工会社自身が行う社内検査や、消防法的に問題がないか調べる消防検査などがあります。
施主がディベロッパーとか不動産とかなら、建築のプロですので、見るべきポイントは理解しています。ただ実際には不動産関係の仕事をしている人だけが、建築物の施主になる訳ではありません。
施主に当たる人の具体例
- 公共事業なら公務員の人
- 自社ビルならその会社の人
- ハウスメーカーなら個人
分からないなら分かるように説明をするのが施工者の仕事です。
また、施主も受け身ではなく積極的に意見を言う必要があります。
施主検査が終わったらもう竣工ですので、引き渡しです。竣工後に色々と言われても大変ですので、後悔のないよう、気になった部分は意見を言いましょう。
施主検査のチェック項目
施主検査のチェック項目
- ドアの開き勝手は大丈夫か
- 窓の開き勝手は大丈夫か
- スイッチは正常に動作するか
- コンセントの位置と数
- 照明の明るさや点滅区分
- 見た目が汚い部分はないか
- 天井に剥がれがないか
建物の中身は建築前、もしくは建築途中に決まっています。
それが図面に起こされている訳ですので、要は「図面通りに施工できているか?」を確認すれば大丈夫です。これを施主、施工者の両者で確認していきます。
大きなことには限界がありますが、細かい修正くらいならいくらでも言って大丈夫ですよ。
例えば、照明器具を違うものに取り替えてくれ!とか、ボードを全部張り替えてくれ!とか、そういうのは100%無理です。ただタイルがずれてるとか、所々傷があるとか、その辺なら修正可能です。
また、ドアの開き勝手や天井の剥がれなど、図面では表せないようなことは現地で確認が必要ですね。ちょっとした細かい所までチェックです。
施主検査の持ち物
施主検査に必要な持ち物
- 図面(施工会社が用意)
- バインダー
- メジャー
- 懐中電灯(スマホの光でもオーケー)
- ペン
- メモ用紙
- カメラ
基本的に図面は施工会社用意ですので、施主はあらかじめ図面の用意をお願いしましょう。
紙っぺらだと書き込みずらいので、バインダーを持っていくと楽です。あとは書き込む用のペンとメモ用紙もあると便利です。カメラがあれば指摘箇所を写真に収めることもできます。
必須なものでいくと、メジャーですね。
例えば、照明器具が壁から400mmの建物だったとして『なんか違うな』と違和感を感じたら、メジャーがあれば測ることができます。簡単なものでいいので、メジャーは必ず用意しましょう。
あとは天井裏を覗く際に懐中電灯も必要です。
施主検査に関する情報まとめ
施主検査に関する情報まとめ
- 施主検査とは:施主が行う検査のこと
- 施主検査のチェック項目:図面通り施工できているか
- 施主検査の持ち物:メジャー、図面、バインダー、ペン、懐中電灯、他
以上が施主検査に関する情報のまとめです。
一通り施主検査の基礎情報は網羅できたと思います。
建物が竣工に近づくと、施主検査以外にも多くの検査が行われます。他の検査についても記事をまとめてあるので、よかったら読んでみてください。