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PCBとは?特措法、安定器の見分け方、処理の流れ、処理期限など

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  • PCBってなに?
  • 特措法について知りたい
  • どうやってPCBを見分ければいいの?
  • 処理の流れは?
  • 処理期限って?

上記のような悩みを解決します。

新築工事の人からすると全く関係の無い話ですが、改修工事をやる人や建物のオーナーの人はPCBから避けられません。

PCBに関しては法律も絡んできますので、正しい知識を身につけておく必要があります。

この記事ではPCBとは?といったところから、特措法、処理の期限、見分け方、処理の流れについて解説していきます。

なるべく専門用語は使わず、分かりやすい文字で文章を編集していくので、初心者の方にもそれなりに分かりやすい記事になっているかなと思います。

それではいってみましょう!

 




PCBとは?

PCBとは、超簡単に言えば「様々なものに使用されていた毒性のある素材のこと」です。

まず正式名称は「Poly Chlorinated Biphenyl」でして、直訳すると「ポリ塩化ビフェニル」となります。とはいえ、ポリ塩化ビフェルと言われても意味不明ですよね。

大切なのはポリ塩化ビフェニルがどのような性質を持つか?ということです。

具体的に、ポリ塩化ビフェニル(PCB)は下記のような性質を持ちます。

ポリ塩化ビフェニル(PCB)の性質

  • 絶縁性に優れる
  • 溶けにくい
  • 沸点が高い
  • 熱で分解されにくい

例えば、PCBは照明器具の安定器などに使用されます。安定器は照明器具の明かりを常に一定にする働きをする機器な訳ですが、以前はここにPCBが使用されていました。

照明器具は電気を使いますから、安定器に誤って電気が流れないよう、絶縁性能を持っている必要があります。また、照明器具をずっと使っていると熱を持ちますよね。PCBは熱に強いので選定される素材としては最適な訳です。

PCBは超簡単に言えば「優秀な素材」ですので、照明器具や変圧器を始め、様々な場所に使用されていました。ただ後々、PCBには毒性があることが確認され、現在では使用を禁止されています。

PCBには「脂肪に溶けやすい」という性質を持ちます。

要するに体に入っていってしまうんです。PCBを慢性的に体の中に入れてしまうと、下記のような症状を発生させてしまいます。

PCBによる体への影響

  • 色素沈着
  • ニキビ
  • 爪の変形
  • まぶたの腫れ
  • 関節の腫れ

 

PCBの特措法

2001年にPCBの特措法(とくべつそちほう)が制定されました。

特措法が制定された目的を簡単に説明すると「PCBって危険だからこの世からPCBを排除しよう!」ということです。難しい言葉を多用していますが、要するにそういうことです。

経緯としては、1968年に「カネミ油症事件」という事件が発生し、PCBの危険性が世に知られます。4年後の1972にPCBの製造と使用が禁止され、続いてPCBの特措法が制定されたといった流れです。

PCB特措法が制定されるまでの流れ

  • 1968年:カネミ油症事件が発生
  • 1972年:PCBの製造と使用が禁止
  • 2001年:特措法が制定

特措法の内容としまして、重要なポイントだけ解説していきます。

1.PCB廃棄物処理基本計画の閣議決定 (第6条) 政府一丸となって取り組むため、PCB廃棄物処理基本計画を閣議決定により定める。

2.高濃度PCB廃棄物の処分の義務付け (第10条、第12条、第18条、第20条及び第33条) 保管事業者に、計画的処理完了期限より前の処分を義務付け、義務違反に対しては改善命令ができることとする。命令違反には罰則 を科す。(使用中の高濃度PCB使用製品についても、所有事業者に、計画的処理完了期限より前に廃棄することを義務付け。電気事業 法の電気工作物に該当する高濃度PCB使用製品については、同法により措置。)

3.報告徴収・立入検査権限の強化 (第24条及び第25条) PCB特措法に基づく届出がなされていない高濃度PCB廃棄物等について、都道府県等による事業者への報告徴収や立入検査の権限を 強化する。

4.高濃度PCB廃棄物の処分に係る代執行 (第13条) 保管事業者が不明等の場合に、都道府県等は高濃度PCB廃棄物の処分に係る代執行を行うことができることとする。

要するに。

PCB特措法のポイント

  • ポイント①建物や製品など、とにかくPCBを無くすこと(強制)
  • ポイント②期限までに必ず対応しなさい(期限は次の章で解説)
  • ポイント③事業者がやらなかったら都道府県が介入することもある
  • ポイント④事業主が誰か分からないなら都道府県がやります

 

PCBの処理期限って?

PCBの処理期限は、結論「2027年」です。

2027年までには完全にPCBを排除しなければなりません。PCBの使用が禁止されたのは2001年ですから、2001年以降に建てられた建物なら気にする必要はありません。

対して、2001年以前に建てられた建物の場合、PCBの処理対応をしなければなりません。

メインは電気工事業者でして、チェックすべき箇所としては下記のようなものが挙げられます。

PCBが使用されているところ

  • 各種安定器
  • トランス(変圧器)
  • コンデンサ

 

PCBを使用している安定器の見分け方

さて、PCBは2027年までに処理しなければならないということは理解できたと思います。問題は「PCBが使われているか否かの判別方法」です。

結論からいうと「製品の型番から調べる」という方法しかありません。

まず設計図には「PCBが使用されているか否か」といったところまでは記載されていません。現地へ行って、製品の型番を調べ、メーカーに問い合わせて確認しましょう。

設計図や竣工図はあてになりません。実際に現地へ行って調べることが大切です。

照明器具の安定器なんかには「非PCB」とか書いてあって、その安定器を目視することによってPCBを見分けることも可能です。

その場合もメーカーから「PCB不含証明証」を出してもらわなければなりません。

どっちにしろ「現地に行く→型番を調べる→メーカーに問い合わせ」というステップを踏む必要があります。

 

PCB処理の流れ

引用:https://www.env.go.jp/recycle/poly/confs/tekisei/21pcb/ref04_2-3.pdf

PCB処理の流れ

  • STEP①:登録申請
  • STEP②:軽減申請
  • STEP③:処理契約
  • STEP④:運搬契約
  • STEP⑤:お支払い
  • STEP⑥:搬出

まずPCBが発見された場合、環境省のホームページより登録申請をする必要があります。

登録申請が完了したら、軽減申請を行います。PCBを処理するにはお金を払わなければならない訳ですが、条件を満たすと支払金額が安くなることがあるんです。必要があれば行いましょう。

その後契約を行い、日程を調節して支払、そして搬出といった流れです。

控えめに言って、非常に面倒な作業になります。ただ法律で決まってしまっているものですので、必ず行わなければなりません。工事業者はPCBが出てこないことを祈るのみですね。

やり方が分からない場合は電話窓口もありますので、そちらからお問い合わせをするのも一手です。

 

PCBに関する情報のまとめ

PCBに関する情報のまとめ

  • PCBとは:様々なものに使用されていた毒性のある素材のこと
  • PCBの特措法:上章参照
  • PCBの処理期限:2027年
  • PCBの見分け方:製品の型番から調べる
  • PCB処理の流れ:登録申請→軽減申請→処理契約→運搬契約→お支払い→搬出

以上がPCBに関する情報のまとめです。

一通り基礎知識は網羅できたと思います。

似たような性質や課題を持つものとしては「アスベスト」が挙げられます。こちらもPCBと同様に処理する必要がありますので、一緒に覚えておきましょう。

下に分かりやすい記事のリンクを貼っておくので、よかったら読んでみてください。

それでは!

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