施工管理は向いている人と向いていない人に大きく分かれます。
楽しい人は楽しいでしょうし、向いてない人にとってはつまらない職業だと思います。良くも悪くも尖っているという表現ができますね。
自分の適性を考え、施工管理は合っているのか?について検討することは非常に重要ですので、当記事を参考にしてみてください。
この記事では、どのような人が施工管理に向いているのか?どのような人が施工管理に向いていないのか?について解説していきます。
筆者は施工管理として働いた経験がありますので、リアルで参考になるかなと思います。
目次
特徴①椅子に座るより動きたい人
施工管理に向いている人の特徴①は「椅子に座るより動きたい人」です。
よくイメージするサラリーマンはデスクでずっと作業していますが、施工管理は現場を動き回ります。1日中現場で走り回っていることもあるので、じっとしているより動きたい人に適性があるでしょう。
具体的に、数学や社会などの授業より体育が好きな人は向いていると思いますね。学校以外だったら、運動部に入っていたりする人です。
筆者もじっとしているのが苦手で、動きのある仕事の方が合っているかなと考えて施工管理になりましたが、この点においては満足度は高かったです。
施工管理になったからといって、毎日現場を動き回る訳ではないので覚えておきましょう。デスクワークを1日もやりたくない人には職人がオススメですね。
また、現場代理人などのいわゆる「偉い人」になっていけば、現場を歩く機会も減ります。
あまり動きたくないけど施工管理になりたいという方は、現場代理人にキャリアアップするのがオススメです。とはいえ、若手時代に現場を動き回るのは避けられないでしょう。
特徴②自分の意見をハッキリ主張できる人
施工管理に向いている人の特徴②は「自分の意見をハッキリ主張できる人」です。
現場では度々揉め事が発生します。同じ会社内においても発生しますし、他業者との揉め事も発生したりします。その時、自分の意見をハッキリ主張できる人でなければ、施工管理は難しいでしょう。
揉め事において、客観的事実が正しいか正しくないかは問題ではありません。
「いかに自分の主張を通すか?」ということが大切でして、それを達成するためには「大声で力強く意見を主張すること」が必要になります。要するに気の強い人が向いているという訳です。
実際に働いてみて、現場代理人などの上に登り詰めている人を見ると、全員気が強いですからね。それがいい証拠です。
気が弱く、なんでも言い負かされてしまう様な人は施工管理に向いていません。
施工管理は職人さんの仕事環境を整える仕事でもあります。もし施工管理が言い負かされてしまえば、職人さんや自分の後輩にも迷惑がかかります。
特徴③「作る」ことが好きな人
施工管理に向いている人の特徴③は「作ることが好きな人」です。
前提として施工管理という仕事は「建物を作る仕事」です。なにかしらを作ることに魅力を感じている人の方が向いています。
「他人から感謝されたい」などの目的がある人よりも「協力して大きなものを作るのが好き」という人は施工管理が楽しいと思います。筆者も後者のタイプです。
施工管理のことを「地図に残る仕事」とも言ったりしますよね。
流石に美化しすぎかと思いますが、本質的には間違っていません。自分が作った建物がこの先何十年と残るというのは、仕事のやりがいとして十分です。
筆者は施工管理以外の仕事も経験していますが、施工管理ほどやりがいが明確で美しいものはありません。
それは人によって子供だったり、WEBサービスだったり、芸術作品だったりします。施工管理の場合は、建物ですね。
自分の頑張った成果が、自分の遺伝子が、形として残るというのは生物として魅力的な仕事だったりします。普通にオススメですね。
特徴④人懐っこい人
施工管理に向いている人の特徴④は「人懐っこい人」です。
現場には多くの人がいて、多くの人と協力しながら建物を作っていきます。時には迷惑をかけることもあります。そんな時に許されるのは、適切な人間関係を築いている人です。
人懐っこく、周りと良い人間関係を築ける人は、困ったら周りが助けてくれたりします。
対して、人間関係を構築するのが苦手な人は一人で抱え込んで問題が解決されません。やはり自分一人でできることには限界がありますし、どうしてもミスは発生しますから、いざとなったら周りが手を差し伸べてくれた方が良いです。
そもそも人のことが好きじゃない人は、施工管理に向いていません。
施工管理は頻繁に人と打ち合わせする機会があります。人間関係構築よりも一人で淡々と仕事を進めたい人は微妙です。どちらかというと職人向きかなと思います。
中学や高校のクラスで人気者だったり、人に好かれている人の方が施工管理は向いています。
学生時代から人は大きく人間性が変化することは少ないですから、学生時代の立ち位置から施工管理に向いているか否かを判断してもいいかもしれません。
特徴⑤積み上げることが得意な人
施工管理に向いている人の特徴⑤は「積み上げることが得意な人」です。
建物は1日や2日でできるものではありません。大きな現場だったら2年を超える現場もあったりします。それだけの時間をかけるということは、やるべき仕事も膨大ということです。
1日をダッシュで走りきる能力よりも、少しずつ積み上げる能力が必要です。
知識がカンストするまで時間がかかりますので、短期的ではなく、長期的に見て気長に積み上げることが必要です。
逆にそれが施工管理の良い部分でもあります。
それだけ技術の習得に時間がかかるということは、その技術に価値があるということです。一朝一夕で真似ることのできるスキルではありませんから、高い価値を発揮します。
適切な手順を踏んでいけば、年収1000万を達成することも可能ですから、それだけの価値を手に入れる為に積み上げていきましょう。
特徴⑥体力のある人
施工管理に向いている人の特徴⑥は「体力のある人」です。
先ほども言いましたが、施工管理は現場を動き回ります。体力がなければバテてしまい、役割を果たせません。体力のある人が向いています。
加えて、施工管理は労働時間も他の職種と比較すると長いです。長時間労働も時には必要になりますので、体力に自信のない方はドロップアウトします。
例えば、夏だったら熱中症ですね。体力がなければ熱中症にかかりやすいです。高層の建物になると、平気で20階を上がることもあります。体力がなければ酸欠になります。
体力がなければ集中力が低下し、不注意になったりもします。
ぼーっとした状態で仕事をしていれば事故る可能性も高くなりますし、先輩から怒られたり、現場で使えない奴認定されることも増えます。
現場では「安全」が非常に重要視されます。
安全に現場で働くには体力が必要ですし、体力がなければ施工管理は務まりません。
特徴⑦うまくサボれる人
施工管理に向いている人の特徴⑦は「うまくサボれる人」です。
真面目な人よりもある程度は不真面目な方が施工管理に向いていると思います。
施工管理は精神的にも肉体的にも負荷がかかります。ずっと気を張って頑張っていると、どこかでポキっと心が折れてしまうこともあるんです。
やるべきところはキッチリこなし、サボれるところはうまくサボるくらいの人が向いています。
現場の仕事でも大切な仕事とそこまで大切ではない仕事があります。努力したら評価される場面もありますし、努力してもそこまで評価されない場面もあったりするのが現実です。そこをうまく見分けられる能力が必要です。
「サボれる時にサボれ」というのは僕自身先輩によく言われました。
道徳的にどうか?はとりあえず置いておいて、それくらいの気概で臨んだ方が長続きします。何事も全力で頑張れば良いわけではありませんからね。